宝塚からセクシー女優に転身、“芸能人の有名税”となぶっていいのか

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2023-10-12 06:00
投稿日:2023-10-12 06:00

本音を言えない「芸能枠」。主語の大きい指摘からこそ、生まれる後悔

 人々は、セクシー女優という職業選択に「大きな理由が必要」と考えているのかもしれません。しかし、若い女性の中には、読者モデルになる時のような気軽さで、セクシー女優の道を選ぶ人もいるのではないかと危惧する声が大きくなっているのです。

 若い女性にとって、SNSや動画メディアで目に入るセクシー女優は、キラキラした存在のはず。しかし、中には“元セクシー女優”というネットタトゥーに苦しみ、発信し続ける女性もいます。

 セクシー女優だからキラキラしているわけでもなければ、セクシー女優という職業を選んだ人が全員、後の人生で苦しみを抱えていくとも限りません。

 では、何が違うのか。どんな仕事でも、そこで「どう働いたか」が、後のキャリアに生きていくはず。セクシー女優たちの働き方は、ある種個人事業主のようなものでもあるので、自身をどうプロデュースして活動するかによって、その結末は大きく変わっていくでしょう。

「セクシー女優という職業を選択しやすくなった」ことは、間違いありません。気軽に飛び込む人の中には、後悔する人がいてもおかしくないでしょう。全ての人が悔いるわけではないのに、たくさんの“世のご意見”が、デビューしたてのセクシー女優の元に届くのです。

「ただ我慢するしかない」

 ひとりの元セクシー女優は、筆者にこう吐露します。

「あまりにも身勝手な意見が自身のSNSに殺到することこそ、セクシー女優という仕事を後悔したくなる瞬間でもあります。“芸能人なんだから有名税だろ”などと、女優として活動しているのだから、意見をぶつけられるのは当たり前と、強い言葉を送ってくる人もいます。事務所に所属する芸能人である以上、公式に意見を出せないため、ただ我慢するしかない。その時こそ、自身の選択を後悔させられます」

 個人の女優デビューの報告を「世の中の問題」と主語を大きくして責められるセクシー女優たち。世の中に問題があるかどうかは置いておいて、本人を巻き込んでの議論は、果たして必要なのでしょうか。

ミクニシオリ
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フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
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