宝塚からセクシー女優に転身、“芸能人の有名税”となぶっていいのか

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2023-10-12 06:00
投稿日:2023-10-12 06:00
 セクシー女優という職業は、昔と比べると女性にとっても身近に感じる職業となってきました。モデルやグラビア、アイドルなど、元芸能人がセクシー女優に転身した例も増え、SNSの普及から、彼女たち個人の発信を目にする機会もあります。
 そんな中、とある“元芸能人”のセクシー女優デビューを問題視する声が上がっています。

「元宝塚セクシー女優」デビューから大きくなる議論

 今年9月、宝塚歌劇団に所属していた女性が、セクシー女優へ転身。大々的に宝塚出身と謳っているわけではないものの、ネットが騒がれ始めてすぐに、女性は自身のInstagramで以下のように発言しました。

「今まで応援してくださってた方には、私がデビューすることでショックな思いや残念な思いをさせてしまったかもしれません。ごめんなさい」

 投稿したのは、渚恋生(なぎさ・こいき)というセクシー女優です。この投稿後、一般ユーザーたちからは様々な意見が集まりました。

 宝塚歌劇団のファンと思われるユーザーからは「宝塚というブランドの夢を壊さないで」という意見も。しかし、論争は彼女のデビューを飛び越えて「セクシー女優という道を安易に選べる世の中」について言及されていくことになります。

セクシー女優を“推す”一般人女性も

 セクシー女優が活動する商材は男性向けのものが多いものの、国民的アイドルからセクシー女優に転身した三上悠亜など、女性ファンをつけるケースも増えています。実際、セクシー女優を“推している”一般人女性に話を聞いてみると……。

「周囲でも、セクシー女優に対していいイメージを持つ女性はいます。セクシー女優全体にいいイメージがあるわけではなく、自身の好きな顔をしていたり、女性らしい魅力的なスタイルを持っている子だと、職業に関係なく憧れを感じますね。女性に対しファンサしてくれる印象もあるので、女性アイドルを推す感覚でイベントなどに参加する子もいます」(一般女性)

 このように職業に偏見を持たず、個人としての憧れる女性もいるようです。SNSによって女優との存在が近くなり、男性向けの映像作品以外の接点が増えていることから、女性にとってもセクシー女優は身近な存在となってきました。

 そして、セクシー女優は若い女性たちにとって「人に言いづらい仕事」ではなくなり、モデルやアイドル、アパレルプロデュースなど、次のキャリアへの“登竜門”としてトライする職業ともなりつつあります。

明日花キララ、紗倉まなはビジネス展開

 レジェンドともいえるセクシー女優の中に、次のキャリアへ羽ばたいていった人もいるため、ロールモデル的存在が出てきたことも、セクシー女優が若い女性の「憧れの」仕事になった理由の一つでしょう。

 前述の三上悠亜もアパレルブランドをプロデュースしていますし、美容整形クリニックやキャバクラ店を運営する明日花キララ、文筆活動やニュースコメンテーターとしても活動する紗倉まななど……。セクシー女優として有名になった後に、ファンコミュニティを利用しながらビジネス展開を行うセクシー女優も出てきています。

 セクシー女優となった後も、新しいキャリアを築き上げる女性もいることは証明されたものの、渚恋生さんに限らず、元著名人がセクシー女優になったニュースが流れると、必ず「セクシー女優に“堕ちた”」という意見が出てきます。ネットでの論点はまさにここ。

 いろいろな職業選択がある中で、なぜセクシー女優なのか。ネットでは「承認欲求なのではないか」「大金を必要としていたのでは」などの憶測が飛び交い、渚さんの場合は、本人の実家にまでメディアなどが殺到する事態となってしまいました。

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

エンタメ 新着一覧


スズ子と愛助の恋路を妨害! メッセンジャー黒田のメッセンジャーぶり
 愛助(水上恒司)と坂口(黒田有)の話を聞いたスズ子(趣里)は、耐えきれずに部屋に押し入る。  ここで話をつけよう...
桧山珠美 2023-12-18 14:45 エンタメ
渡辺翔太が国宝級イケメンランキング初V!Snow Manはめめだけじゃない
 恒例の「ViVi国宝級イケメンランキング 2023年下半期」が発表されました。  NOW部門1位は、八木勇征(2...
スズ子と愛助「年の差恋愛」に障害…おでん屋台店主・伝蔵の台詞に注目
 愛助(水上恒司)から「恋人になってください」と言われ、スズ子(趣里)は「ちょっと考えさせてほしい」と答える。それ以来、...
桧山珠美 2023-12-16 06:00 エンタメ
手越祐也ポジティブのカラクリ、新曲は微妙も「アイドル」カバーはバズる
 ジャニーズ時代はNEWSに所属し、バラエティー番組でも活躍した手越祐也。退所後は“辞めジャニ”として主戦場をYouTu...
堺屋大地 2023-12-15 06:00 エンタメ
押しかけ暴走気味の愛助(水上恒司)とスズ子の恋もいよいよ
 神戸への巡業の帰り、スズ子(趣里)は久しぶりにはな湯を訪ねる。懐かしい常連客の面々に迎えられ、昔のように庭で話をする。...
桧山珠美 2023-12-13 14:25 エンタメ
水上恒司君臨!デビュー作「中学聖日記」から5年経っても年上好き♡
 昭和18年、アメリカとの戦争に終わりが見えない中、「福来スズ子とその楽団」は地方巡業を重ねていた。  スズ子(趣...
桧山珠美 2023-12-11 15:50 エンタメ
松下洸平は“最弱の目力”が魅力!ネトラレ役が似合う、時代が生んだスター
 松下洸平(36)の主成分は優しさです。現在、出演しているドラマ「いちばんすきな花」(フジテレビ系)を見ていてしみじみそ...
茨田りつ子がまさかの前座!? 「大空の弟」を歌いこなす趣里の表現力
 羽鳥善一(草彅剛)が企画した合同コンサートは、ブルースの女王・茨田りつ子(菊地凛子)とスウィングの女王・福来スズ子(趣...
桧山珠美 2023-12-07 14:30 エンタメ
「大空の弟」は聞き物、りつ子“むっつり顔”のチラシにNHKの芸の細かさ
 弟が戦死してスズ子(趣里)が落ち込んでいるのではないかと心配した羽鳥善一(草彅剛)は、食事でもしようとスズ子を自宅に誘...
桧山珠美 2023-12-06 15:20 エンタメ
「一、二、三、四、五」揃った楽団員名、余計に六郎の不在が際立つ
 役場の職員が梅吉(柳葉敏郎)の元を訪れて届けた報せには、六郎(黒崎煌代)が戦死したと記載されていた。  しばらく...
桧山珠美 2023-12-05 14:00 エンタメ
松嶋菜々子の誇らしげな語りに納得…イケオジ反町隆史を保持するお手柄感
「男の美しさは、肌に出る。」――資生堂「SHISEIDO MEN」のCMに出演する松嶋菜々子&反町隆史夫妻が話題です。 ...
櫻坂46異例の韓国人気賞1位!紅白復活&史上最多動員、大逆転なぜ起きた
 櫻坂46が11月25日および26日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで「3rd YEAR ANNIVERSARY LIV...
こじらぶ 2023-12-02 06:00 エンタメ
歌わない福来スズ子はただの人…からの脱却!らしさ炸裂のパクった楽団名
 楽団が解散して数週間、スズ子(趣里)は何をするでもなく日がな一日を過ごしていた。そんな時、スズ子は大阪に戻ってこないか...
桧山珠美 2023-12-01 14:00 エンタメ
茨田りつ子の覚悟、ラスト3分の急展開!弟子入り志願者の名に一抹の不安
 警察から解放されたスズ子(趣里)は、三尺四方の中だけで自分の歌を表現するのは難しいと悩んでいた。  警察署で自身...
桧山珠美 2023-11-28 15:27 エンタメ
日中戦争の影響じわり、スズ子が「カカシみたいなワテ」になった
 スズ子(趣里)と梅吉(柳葉敏郎)が東京で一緒に暮らし始めて1年、梅吉は何をするわけでもなく酒を飲むだけの毎日を過ごして...
桧山珠美 2023-11-27 15:10 エンタメ
羽生結弦を癒すのはプーさん…自由に恋愛もできないなんて気の毒過ぎる
 羽生結弦にはまったく驚かされてばかりです。  今年、8月4日に電撃婚を発表したときも、ビックリでしたが、そのわず...