コロナ後のいま“レス不倫”増殖中! 2度目も3度目も食事だけデートのワケ

内藤みか 作家
更新日:2023-11-30 06:00
投稿日:2023-11-30 06:00

久しぶりの食事デート

 しかし、コロナが5類に移行し、人々の交流が活発化すると、忘れていた不倫相手の顔が何度も思い出されるようになります。

 30代のR香さんもそのひとりで、街でカップルが目につくようになり、デートをしたいと考えるようになったのです。

 マッチングアプリで新たな男性を探したりもしたのですが、実際に会ってみてもピンとこなくて、いい人がなかなか見つからず……。

 かつての不倫相手である、妻子持ちの40代元上司に自分からメールをして「お食事でもいかがですか」と誘ってしまったのです。

食事だけのデートが続き…

 R香さんが明るく快活に誘ったからか、彼も誘いを快諾。翌週には2人で良く行ったレストランで再会したのでした。

 約3年ぶりに顔を見た彼は以前と変わりなく、会話も弾み、あっという間に元の仲良しの雰囲気に戻れたそうです。

 今までだったら、この後はホテルに行くので、R香さんはその展開を期待していました。けれど、彼は食事だけで帰ってしまったのです。

 いきなりそこまで関係を戻すのは早いかな? とも思ったのですが、2度目も3度目も食事だけのデートで終わってしまったのです。

このままレス不倫が続くの?

 さすがに気になったR香さんは、彼に「もっと一緒にいたいな」と言ってみました。

 けれど「これ以上遅くなると、家族をごまかしきれない」と返事が。

 コロナ禍以降、会社での飲み会も激減したし、あっても一次会で帰るケースがほとんどなので、「昔みたいに終電ギリギリまで過ごすのは難しい」と言います。

 コロナ禍は完全に終わったわけではなかったのだ……とガッカリしたR香さんでしたが、「食事くらいなら」と彼が言うので、しばらくこのままの関係を続ける判断をしました。

 会話も合うし楽しいものの、彼が「僕たちは親友だね」と発言したのもあって、「友達ってこと?」と気になっています。

時間をかけて復活を目指す

 R香さんの元不倫相手のように、コロナ禍を経て、不倫に及び腰になっている男性が少なくありません。

 性欲を抑え気味に3年間を過ごしたので、すぐに欲情が蘇るわけではなさそうです。それでも彼がR香さんに会いたい気持ちがあるのは、救いだと言えるでしょう。

 どうでもいい相手だったら、そんなに何度も食事をするわけはないのですから。

 R香さんは、これからは、食事のたびに少しずつ彼にスキンシップを取っていくつもりだといいます。

 背中や腕に手を触れたり、チャンスがあれば手を繋いだりして、少しずつ肉体関係を取り戻していきたいのだとか。

 コロナ禍で中断した不倫関係が復活するためには、ある程度の時間が必要なのかもしれません。

 コロナ禍以降、こうした「レス不倫」が増えています。

 性交渉のない交際である「セカンドパートナー」と違うのは、「いつかはセックスをするかもしれない(またはしたい)」といった気持ちがあるところ。

 世の中がもう少し落ち着いたら、一線を越える人も増えるのではないでしょうか。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


秘密を共有する男との不倫に沼った34歳主婦「映画のヒロイン」気分の天国から地獄に突き落とされ… #2
 共通の知人の葬儀で再会した男性と不倫に発展した春美さん(34歳主婦/子供アリ)。お相手は、春美さんがOL時代にスナック...
蒼井凜花 2025-03-03 19:13 ラブ
恋愛ってぶっちゃけお金がかかる!物価高だからデートもコスパ重視。大人も楽しめるスポット6選
 幸せなひとときを過ごせる恋人とのデート。でも、ぶっちゃけお金がかかる(泣)。付き合いの長い彼氏や旦那さんとであれば、低...
恋バナ調査隊 2024-12-13 06:00 ラブ
お悩み:事実婚じゃダメですか。籍を入れない不都合ってあるの?(48歳女性)
 48歳女性のS子です。士業に就いており独立していることもあって、20代30代は結婚に憧れることはありませんでした。 ...
植草美幸 2024-12-13 06:00 ラブ
臭い、臭すぎる!「夫の加齢臭」どうする問題、穏便かつ効果的な対策は?
 40代を超えると途端に気になるのが夫の加齢臭。寝室の枕や洋服などの臭い加齢臭対策に奮闘している妻も多いはず。今回は、妻...
クリスマスにこそ恋活・婚活するべき! 40代経験者が「絶好の穴場」と断言する納得の理由
 季節はクリスマス。一緒に過ごすパートナーがいない人には少し寂しいシーズンです。  しかし、この時季を逆手にとって...
内藤みか 2024-12-12 06:00 ラブ
旦那の白髪問題。夫よ、なぜ染めない? 波風立てず説得する4つの対処法
「旦那が白髪を染めないので困っている」と悩む妻は多いようです。確かに、時間とお金をかけて白髪を染めても、またすぐに白くな...
恋バナ調査隊 2024-12-10 06:00 ラブ
絶対ダメ…! それでも不倫しそうになる瞬間、未遂で終わった4つの理由
「不倫は絶対ダメ」と頭では分かっていても、つい心とカラダが揺れ動いてしまう瞬間ってありますよね。  今回はそんな“不倫...
恋バナ調査隊 2024-12-09 06:00 ラブ
心底がっかりしたクリスマスプレゼント5選。男は女心を1ミリもわかってない!
 彼氏や夫からのクリスマスプレゼントには「どんなものであっても嬉しい!」と言いたいところ。ですが、正直「え…これ⁉」とが...
恋バナ調査隊 2024-12-08 06:00 ラブ
忙しい男性からのLINEの頻度は? 愛情の強さがたっぷり詰まったやり取り3つを覗き見♡
 忙しい男性と交際中の女性に、彼とのLINEを見せてもらいました。「彼からの連絡が少ない」と不安に駆られている女性は必見...
恋バナ調査隊 2024-12-08 06:00 ラブ
「離婚で大金払う? 勘弁してよ」運試しで結婚、年下妻からの“三下り半”を待ち望む50男
「冷酷と激情のあいだvol.224〜女性編〜」では、夜の生活にまつわる苦痛を理由に新婚4カ月目、すでに夫との離婚を考えて...
並木まき 2024-12-07 06:00 ラブ
初夜は入籍初日。再婚した夫の要求に絶望する39歳女性「まだ4カ月、でも離婚したい」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-12-07 09:08 ラブ
【漫画】36歳サレ妻、私死んだの? ガラケーのゴングが鳴り、第2の人生が動き出す『私の夫と結婚して』#3
【『私の夫と結婚して』あらすじ】  たった一人の親友と浮気をした夫。それでも足りず、2人は私を殺した――。理不尽な死を...
【漫画】大人しく死ねって何? パンツ一丁の夫と親友よ、裏切り者に未来はない!『私の夫と結婚して』#2
【『私の夫と結婚して』あらすじ】  たった一人の親友と夫の浮気が発覚! サレ妻となった美紗に不測の事態が容赦なく襲いか...
【漫画】骨の髄まで自己チュー男だな。末期がん妻が最後に向かった先は…『私の夫と結婚して』#1
【『私の夫と結婚して』あらすじ】  余命わずかと宣告された主人公・美紗。母は家を出ていき、父は早くに他界。夫には入院費...
「絶対に私のこと見てる」自称モテ女のLINEは安定の大暴走! このイライラ伝わってー
 女子の中には、「自称」モテ女が存在します。もちろん自称なので、本当にモテているかは怪しいところ…。  ただ本人は...
恋バナ調査隊 2024-12-07 06:00 ラブ
無神経な彼氏に冷めた言動6選。好きが崩壊!こんな姿見たくなかったよ…
 彼氏と付き合った当初は、誰でも「大好き」「ずっと一緒にいたい」と思いますよね。ただ、想像もしていなかった無神経な彼氏の...
恋バナ調査隊 2024-12-07 06:00 ラブ