斬新な篠田麻里子様 不倫疑惑後に不倫妻を熱演→新シンママで何が悪い?

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2024-02-09 06:00
投稿日:2024-02-09 06:00

AKB48時代は神7の高慢キャラでブレイク

 元AKB48の神7に名を連ね、2011年リリースの「上からマリコ」なる自身の名が冠した楽曲でセンターという異例の好待遇を受けていた篠田麻里子。

「『残念プロフェッショナル』の流儀」最新回では、現在放送中のドラマで話題を集めまくっている篠田麻里子のメンタリティを、コラムニストで恋愛カウンセラーでもある堺屋大地さんが分析します。

  ◇  ◇  ◇

2019年に結婚も2022年に不倫スキャンダル

篠田麻里子(タレント・37歳)

 篠田麻里子様は令和の感覚でアップデートされた、斬新な価値観をお持ちの「新・シンママ(シングルマザー)」のプロフェッショナルに違いありません…!

 ――第1回・AKB選抜総選挙で3位となり、神7ともてはやされた麻里子様は、AKB48時代は高慢キャラでウケていましたが、2013年に卒業。

 その後2019年に年下の実業家男性と結婚し、2020年に長女を出産しましたが、2022年8月に別居中と離婚調停中とスクープされ、麻里子様が某企業社長と不倫しているという疑惑が噴出していました。

 それだけならよくある不倫スキャンダルでしたが、夫と思われる男性の声で不倫を追求し、麻里子様と思われる女性が泣きながら謝罪する、衝撃的な音声データが流出するという騒動も。

 そんな紆余曲折がありつつ、昨年3月に麻里子様と夫は“円満離婚”を発表したのです。

 さて、麻里子様の不倫疑惑の真偽は闇の中となりましたが、こんな醜聞が世間に知れ渡った場合、従来のシンママであれば少なくても数年間はひっそりと慎ましく生活していたことでしょう。

 けれど価値観の多様性が重んじられる令和で、麻里子様は堂々と新・シンママ像を打ち出したのです。

 それは、つい1~2年前まで現実でドロ沼不倫スキャンダルを報じられていた本人が、ドラマでドロ沼不倫に溺れるゲス妻を演じるという斜め上すぎるシンママ像でした。

 1月20日にスタートした伊藤淳史さん主演のドラマ「離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-」(テレビ朝日系)に、麻里子様は妻・綾香役で出演中。毎回毎回、小池徹平さん演じる不倫相手と濃厚な濡れ場を披露しているのです。

卑猥かつ破廉恥な描写が満載

 キスシーンでは舌と舌をベロベロと絡み合わせるのは当たり前で、麻里子様は「ああああぁぁぁぁ」と卑猥に声を出してあえぎまくり。

 第1話ではベッドシーンのバック中に、不倫相手から旦那と比べてどうかと尋ねられ、「1兆万倍いい~~!」と絶叫。

 第2話では不倫相手が綾香のパンツを脱がし、股間のあたりをなまめかしく吸うというみだらなシーンもありました。
 そこで不倫相手が「おいしいよ、綾香汁の味がする」と言えば、綾香が「ホントにおいしい?」と尋ね、マサトが「行列ができるよ」と答えるといった破廉恥なやりとりも…。

 改めて確認しておきますが、このふしだらな不倫妻を演じている麻里子様は、つい1年半前に現実で不倫疑惑が噴出しており、その後に離婚が成立し、まだ幼い娘がいるシンママなのです。

「新・シンママ」のプロフェッショナル

 こんなシンママ、かつていたでしょうか?

 否。日本の長い長い芸能史上でも、類を見ない全く新しいスタイルのシンママです。

 従来の価値観で固定されたままであれば、厚顔無恥がヤバすぎるとして、母親失格の烙印を押されていたかもしれません。

 ですが令和の今は、さまざまな価値観が認められるべき多様性の時代。不倫スキャンダルが噴出していたシンママが、不倫相手と濃厚すぎる濡れ場を演じるゲス妻を演じて何が悪いのか、という話です。

大衆がなにをとやかく言おうとも…

 元夫の立場に立って考えたら、不倫疑惑の元妻が不倫妻役を演じるなんて、生々しくてキツすぎるから、あまりにも残酷な仕打ち――なんて旧来の価値観でバッシングしたところで、「新・シンママ」のプロフェッショナルである麻里子様の耳には届かないのでしょう。

 幼い子どもはまだ母親が何をしているのかわからなくても、思春期の頃に知ることになる娘の将来の心情を考えたら、あまりにも自己中すぎ――なんて旧来の価値観の母娘像を持ち出したところで、新・シンママプロの麻里子様は一笑に付すかもしれません。

 外野である我々大衆がなにをとやかく言おうと、麻里子様は新・シンママのプロとしてこれからも我が道を突き進むことでしょう。

堺屋大地
記事一覧
コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は「日刊SPA!」(扶桑社)、「smartFLASH」(光文社)にてコラムを連載中。そのほか「現代ビジネス」(講談社)、「文春オンライン」(文藝春秋)、「集英社オンライン」(集英社)、「女子SPA!」(扶桑社)などにもコラムを寄稿。LINE公式サービスにてチャット相談を受け付けており、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている。
公式X

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「僕じゃ駄目かな」あすなろ白書のキムタクを想起、優三渾身のプロポーズ
 寅子(伊藤沙莉)は、弁護士として社会的な信用を得るためにお見合いをさせて欲しいと直言(岡部たかし)とはる(石田ゆり子)...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
事件はいつも「あの階段」で起こる! 岩ちゃん演じる花岡もう婚約
 晴れて弁護士になったが、女性であることを理由になかなか依頼をしてもらえない寅子(伊藤沙莉)。「女の幸せより大事なものか...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
炎上芸人・粗品は松本人志にビビってない!キンプリへの暴言も計算済み?
 2018年にコンビとして『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)のチャンピオンとなり、2019年にピン芸人として『R-1ぐ...
堺屋大地 2024-05-15 06:00 エンタメ
「握手」の演出に伏線?寅子と花岡は友情の証、優三のそれとは真逆だった
 寅子(伊藤沙莉)の1年先を行く花岡(岩田剛典)は司法修習後の試験に合格。どうしても早く伝えたいと寅子に電話をしてきたの...
桧山珠美 2024-05-14 16:00 エンタメ
あぶ刑事ヒットならドラマ化も?柴田恭兵の“枯れた老人”は世を忍ぶ仮の姿
 先月までNHK-BSで放送していた「舟を編む~私、辞書つくります~」はなかなか素敵なドラマでした。  三浦しをん...
映画『広末涼子』(仮)の鳥羽氏は中盤キャラ?スキャンダル史まだ続く説
 昨年6月、人気シェフ・鳥羽周作氏とのダブル不倫が報じられ、無期限の謹慎処分を受けていた広末涼子。その後、夫だったキャン...
堺屋大地 2024-05-11 06:00 エンタメ
花岡(岩ちゃん)、寅子に匂わせプロポーズ!?でも黄色いバラの花言葉は…
 とうとう合格した寅子(伊藤沙莉)、先輩の久保田(小林涼子)、中山(安藤輪子)。そして寅子と合格者が3人も出たことで、廃...
桧山珠美 2024-05-10 15:30 エンタメ
生田斗真“無痛おねだり”大炎上の後始末 羊水発言は“謹慎4カ月”だったが…
 俳優の生田斗真(39)が大炎上している。生田はインスタグラムのストーリーズで、ファンから質問に回答する企画で「今日で妊...
優三のいい人キャラさく裂!予告でヒヤリとした梅子の断崖絶壁シーンも〇
 涼子(桜井ユキ)と香淑(ハ・ヨンス)の思いを背負って、寅子(伊藤沙莉)たちは再び高等試験に挑むが、今度は梅子(平岩紙)...
桧山珠美 2024-05-09 16:30 エンタメ
『虎に翼』脚本家、アニメ界でなぜ高評価?朝ドラ人気の要因は公平な目線
 NHK連続テレビ小説『虎に翼』が好評だ。主人公は日本初の女性弁護士・三淵嘉子をモデルとした猪爪寅子。彼女が投げかける疑...
竹もとで勉強する寅子たちは今時のノマド?法律事務所の初仕事はお茶入れ
 昭和13年春、明律大学を卒業した寅子(伊藤沙莉)たち。寅子は雲野(塚地武雅)の法律事務所で働きながら高等試験合格を再び...
桧山珠美 2024-05-07 14:20 エンタメ
あさイチで光った令和の“料理男子”の新星、キスマイ横尾のライバル現る!?
 ゴールデンウィークといっても、どこかにお出掛けの予定になんの予定もなく、ただ漫然とテレビを見ていたら、神様から思わぬご...
直言ら16名全員無罪!憲法記念日に放送された寅子が語る「法」の解釈
 昭和11年12月。1年半に及んだ直言(岡部たかし)の「共亜事件」がいよいよ結審の日を迎えた。  寅子(伊藤沙莉)...
桧山珠美 2024-05-04 06:00 エンタメ
直言の判決いかに? 寅子の表情、優三腹くだり…テンポ絶妙な法廷シーン
 公判中に倒れた直言(岡部たかし)は、自分の無実を信じる寅子(伊藤沙莉)の気持ちに応え、取り調べで自白を強要されたことを...
桧山珠美 2024-05-02 17:13 エンタメ
『虎に翼』の週タイトルになぜ「?」はる記“主婦乃手帖”で一発逆転なるか
 直言(岡部たかし)は寝たきりでろくに食事も取ろうとしない。そんな様子をはる(石田ゆり子)は心配していた。  一方...
桧山珠美 2024-04-30 13:50 エンタメ
大谷結婚モロ被りの不穏も何のその!各世代イケメン網羅のキムタクドラマ
 木村拓哉(51)主演ドラマ「Believe-君にかける橋-」(木曜21時、テレビ朝日系)がスタートしました。待ちに待っ...