これを語らずして先には進めない…!
「初恋」というものに恋をしていた
少女漫画の世界が大好きだった小学生のころの私。毎月発売される少女漫画雑誌を購入しては、好きな漫画の中の主人公に自分を当てはめて、一緒に胸をときめかせたりしていました。
「ときめきトゥナイト」や「星の瞳のシルエット」などに疑似恋愛をしていたのかもしれません。
当時の小中学生向けの少女漫画の世界は、極めてプラトニックでした。ストーリーのゴールは主人公が片思いしていた相手との両思いであり、そのさきにキスという行為はあったとしても、必須ではありませんでした。
私はその世界観に没入し、相手の男性キャラクターに恋をし、そして「いつか自分にもこんな素敵な人が現れて恋をするのだろう」と毎日がワクワクしていました。
そんな状況だったので、同級生の女の子にスカートめくりをしたり、イジめたり、茶化すことばかりしているような同級生の男子は“ガキ”にしか見えず、二次元のキャラクターに恋をする日々だったのです。
私にとっての「初恋」は、憧れであり、「初恋をすること」に恋をしていたのかもしれません。
このモヤモヤはなんなの?
中学生になっても漫画の世界をいつまでも追いかけていました。しかし、周囲の友達などは好きな子の話をするようになり、少しずつ大人の階段をのぼりはじめていました。
中学2年生のバレンタインデーが近くなったある日、仲良くしていたAちゃんから「T君のことが好きだから、バレンタインデーに告白する!」と宣言されました。
T君は同級生の中でも大人っぽく、そしてとても頭がいい。周りの子供っぽい男子とは全く違う雰囲気で、女子に人気のある男の子でした。
まさに、少女漫画に出てくるキャラクターのような存在だったのです。
そんなT君に友人Aちゃんが告白する…その話を聞いた時、私は動悸が止まらなくなりました。
「もし、AちゃんとT君が付き合ったら…? キスしたら?」
そう考えた時、すごく嫌な気持ちになったのです。
「あれ? このモヤモヤした気持ちは何?」
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mirae.(みれ)                                                    
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