なぜ「専業主婦」がトレンド入りする?
セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。
X(旧Twitter)を眺めていると、数カ月に1回ほどのサイクルで「専業主婦」というワードがトレンド入りしています。
その理由は、働く主婦が専業主婦を批判していたり、逆に専業主婦が働く女性を批判したりして、ステージが異なる女性たちが、極端に偏った主張をして炎上しているからです。
調べてみると「専業主婦論争」というワードは、1990年代に石原里紗氏の著書「ふざけるな専業主婦」(ぶんか社)が出版されたことをきっかけに生まれたそう。意外と歴史があります。
終わりのないコントのように繰り返される、この「専業主婦論争」。問題の本質は一体何なのでしょう。そして、解決する方法はあるのでしょうか。
働く主婦の割合は多いけれど…
タメニーが既婚男女2,260人に対して行った「家庭の経済的な問題」の調査によると、就労している既婚女性は、全体の56.9%です。
結婚しても働いている女性が半数を超えていますが、雇用形態の内訳を見てみると、正社員として働く既婚女性は23.9%と少なく、非正規雇用の方が上回っている状況です。
男性同様、結婚後もキャリアを築いている女性は、まだ少ないのがこのデータでわかります。そして女性たちが望んで非正規を選んでいるのか、選ばざるを得ないのかが気になるところです。
つい先日、ワーママの家事で炎上した件
先日見かけたワーママにまつわるSNSの炎上案件はこのようなものでした。
《働いていて時間がないからといって、育ち盛りの子どもへの食事を手抜きするのを許容するのは問題なのでは?》
この問題について、賛同する人と、いやいや時間がないから許して欲しい、という意見の人とで対立が生まれていました。
昔からある「主婦とはこうあるべき」という概念が、今でも人の心の根底にあるから、専業主婦論争は時代を超えて発生するのかもしれません。
時間がないのなら手作りせずに、ミールキットやUberに頼ってもいいんです。筆者も取材の仕事や、出張で帰宅が遅くなる時には、子どもたちのお気に入り、ガストの「チーズインハンバーグ」をデリバリーするのが定番となっています。
自分たちの子どもをどう育てようが、個人の自由です。親の責任の元、何を食べさせても問題ないはずです。
それでも、今はSNSで他人の子育ての様子が簡単にわかってしまうので、どうしても比べてしまうのでしょう。
「専業主婦論争」が繰り返されないために
結婚しても基本的には、女性は働き続けるべきだと筆者は考えています。
少子高齢化に歯止めがきかない現代では、女性も男性も関係なく働いて納税し、社会に貢献するのが自然な流れだと思うからです。
多様な働き方を認める
しかし、家庭環境、本人の健康状態や子どもの年齢など、状況が異なるため、働き方はそれぞれのスタイルが尊重されるべきです。
「専業主婦論争」が何度も繰り返される理由は結婚した女性が働いても、働いていなくても自分たちの置かれている状況に、何かしらの不満があるからでしょう。
そのストレスを同じ女性に向けてしまうのは、とても悲しい話です。女性の社会進出の足を引っ張るのが女性であってはならない、そう願っています。
終わりのないコントのような論争に終止符を!
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