“炎上常連”麻生さん級の「ルッキズム失言」していませんか?

コクハク編集部
更新日:2024-03-26 06:00
投稿日:2024-03-26 06:00
 最近、よく耳にするのが「ルッキズム」という言葉です。政治家や芸能人が、何気なく言った一言で「ルッキズム発言だ」と叩かれる事例も増えています。
 今回は、ルッキズムとは何か、また身近でもありがちな「ルッキズムによる失言の具体例」や、人に与える影響をご紹介します。

失言の前に…そもそも「ルッキズム」とは?

 ルッキズムとは、人を中身ではなく「身体の特徴や容姿」などで判断する考え方です。

 外見を重視する傾向の強い人に「ルッキズム発言」は多く見られますが、今は多様性が高まっています。

 自分らしさを肯定して生きていこうとしている人たちにとって、時代の流れと逆行する考え方として、排除していこうという流れがあるのです。

 今回は、意外と周囲でも聞いたことのある「ルッキズム発言」や、失言による影響などをご紹介します。

失言にドン引き…身近な人の気になるルッキズム発言

 まずは身近な人の中でも耳にしやすい「ルッキズム発言」から。

1. 「あれ? コロナ太り?」

 コロナ禍で、自宅待機期間を経験した私たち。その間、運動する機会が減ってしまい、体重が増加した人も多いはず。

 そして、久しぶりに会った人に対して「あれ? 太った? コロナ太り?」といった発言をしてしまった人もいるのでは? 実はこれもルッキズム発言といえます。

 そもそも「痩せているほうがいい」というのは、社会的な一つの価値観であるだけで、決して正しいわけではありません。

 人の体型や容姿で判断する考え方を修正していけるといいですね。

2. 「顔がいいから採用されたんじゃない?」

 企業が社員の採用時に顔の美しさを見て判断する「顔採用」も、ルッキズムのひとつです。

 ただし、採用側だけでなく、友達が就職採用試験に合格したと聞いた時、「顔がいいから採用されたんじゃない?」などの発言をしてしまえば、ルッキズム発言になります。

 採用に向けて内面や知識の習得などを努力してきた人にとって、容姿だけで優劣を決められるのは不愉快なはずですよね。

3. 「目を二重にしたら? 今は結構安くできるみたいだよ」

 一重よりも二重のほうが可愛い、モテるという認識が日本では広く浸透していますよね。

 でも、一重の人に対して「今は安く手術できるから、二重にしたら?」といった発言をすれば、ルッキズム発言になります。

 一重が自分の魅力だと感じている人もいますし、「二重のほうがいい」という価値観を押し付けることになるのです。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


見事!家事育児丸投げ上司を黙らせた ナイフ張りにキレッキレなLINE3選
 思ったことをはっきりと発言する人は、「きつい人」と誤解されやすい傾向にありますよね。  でも、嫌味を感じないほど...
少し冷たくなった空気 気候の変化と人間の進化の夢と現実
 天気はよくても空と運河の青が寒々しい。向こうに見える高層ビルに入ったオフィスは、きっとガンガンに暖房を効かせているんだ...
ポカポカ毛布の上でたまたまを披露!初々しさにきゅん♡です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
1泊14万円 天国にふさわしい館「ハレクラニ」に泊まってみた
 旅行でハワイに行くとなったら、まず始めに「どこのホテルにするか問題」が浮上します。ラグジュアリーな海向きのホテルにする...
葬儀代は減り、ペットのお悔やみ花は“予算度外視”…弔いは何で図る?
「ありましたっけ?」。今年の秋もそう思うぐらい短こうございました。異常に長い夏は11月のはじめまで続き、いきなりの冬……...
いい夫婦? 出会った頃と見た目が変わっても変わらないもの
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
異次元の入り口かにゃ? 興味津々の“たまたま”をロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
どこにたどり着くのか分からない こんな気持ちのときがある
 あっちでもないし、こっちでもないし、でもやっぱりこうだし……。  行って戻ってこんがらがって。結局は同じ場所に戻...
「すっぴん」と“シミ撃退”韓国旅行の話
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
喪中はがきが届いたら? 寒中見舞い等で相手に心を伝えるためのマナー集
 年末が近づいてくる頃、突然「喪中はがき」が届いて慌ててしまった人もいるはず。  特に、日本の季節やイベントにまつわる...
春巻ではなくハルマキ?自炊疲れでも10分&大さじ4の揚げ焼きで“天国”へ
 餃子サンや焼売サンに比べて、どことなくハードルの高さを感じるのが、春巻サマです。  餡作りからしておっくう。だか...
#3 立川の夫と恵比寿の彼、女の幸せはどちらに?元アイドルが選んだ道は
【#1、#2のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎...
#2 専業主婦がライブ配信にハマるわけ「誰かが私の才能を見出して…」
【#1のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎日を送...
#1 10代で絶頂期の30歳元アイドル、まだ終わらないと信じる女の日常
 JR立川駅から徒歩で20分ほど。立飛のららぽーとからも、モノレールの駅からも、微妙に遠い住宅街の狭小住宅が麻美の現在地...
「股間を狙え」夜道の一人歩き対策で元ヤンバレ!過去のやんちゃがポロリ
 若い頃にヤンキーだった人も、大人になればだんだんと落ち着いてくるものですよね。  社会に出ると、若気の至りだった...
「写ルンです」が流行る若者のレトロブームは、何を写しているのか
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...