大谷の“一平ちゃん騒動”で不安 友人との金銭トラブルQ&A~弁護士解説

コクハク編集部
更新日:2024-04-12 09:51
投稿日:2024-03-29 06:00

友人間の金銭貸し借りトラブルQ&A

 以下、気になる疑問を山口氏に解説してもらった。

Q. 友人間の貸し借りに時効はない?

「借金は返済期限から5年が時効になります。友人間のお金の貸し借りは大半が期限が定まっていませんが、その場合、裁判所では『一定期間』が過ぎてから5年を目安にしています。一定期間とはおおよそ2、3カ月とされています」

Q. 実際の法廷の場で起きているトラブルで多いのは?

「お金を借りた側が『覚えていない』と答えるケースです。裁判は代理人同士が話し合いをするので、あり得ない発言が飛び出します。原告が証拠として、『送金記録』を提出しても被告が『これは、俺がお前に貸した金を返金した記録だ』と主張。この場合、裁判官はどっちが本当か知らないので証拠採用が難しくなります。そのため、『借用書』が必須になるのです」

Q. 友人間で『借用書』は頼みにくい。LINEのやり取りは証拠になる?

「LINE上のやり取りも証拠になりますが、必ず、『いつまでに〇〇万円貸してください』『わかりました。XX日に銀行から振り込みますから、3カ月以内に返済してください』など、相手との合意を記録に残しましょう」

Q. 意図的じゃない「借りパク(他人のものを借りたまま返さず、自分のものにしてしまうこと)」は犯罪?

「モノには所有権が発生します。貸主は、所有権にもとづいて返還請求ができます。時効はありませんが、これも時間が経っていれば『借りた・借りてない』問題に発展し、貸主が本人のものか証明しなければなりません」

  ◇  ◇  ◇

 ちなみに日本弁護士連合会によると、金銭の貸借(返還請求)の弁護士報酬は着手金20万円、報奨金30万円が目安となる。

 基本的に勝訴しても借主が返せないケースが多い。親友だからこそ「貸さない」決断が大事かも。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


“毒親”に我慢しないで。酒で暴力、友人と肉体関係…絶縁を決意した5人のエピソード
 実の親子であっても分かり合えなかったり、親に苦しめられたりする人もいるもの。場合によっては、縁を切る選択がふさわしいケ...
賃貸の壁、将来の不安…独女が「ひとりで生きていく」ってどうすれば? これからの“住まい”を考える
「アラフィフ独女、51歳、フリーランス」この3点セットで生きていると、ふとした瞬間に「このまま、ひとりで歳を重ねていくの...
41.8度だってよ! 暑すぎて働けない…夏のやる気ゼロ→私がモチベUPできた対処法4つ
 夏本番。朝から照りつける日差し、ムワッとした湿気、汗が止まらない毎日…。そんな中で「今日も仕事か…無理かも」と思ってし...
ゴクリ…日本最大級“にゃんたま”様に出会ってしまった。撮影困難な生きる伝説にひれ伏す!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大切な“お盆”は何を供える? 花屋がオススメする4選。ホオズキにはご先祖様を導く願いが
 もうすぐお盆がやって参ります。  お盆の時期は地方によって7月か8月に分かれますが、お盆とは、仏教でいうところの...
中年の会話は「あれ、あれ」のオンパレード。それでも“物忘れ”は悪くないと感じた女同士のとある会話
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
この夏「帰省しない」派は4割。理由は“夫の態度”にある? 妻が悩む2つのケース
 大型連休になると訪れるイベント、“義実家への帰省”。せっかくのお休みなのに、「帰省のことを考えるだけで憂鬱」という声は...
1時間の「孫を見せて~」攻撃がキツ…。電話魔の義母に妻がついた“大胆なウソ”
 令和を迎えた今の時代にも、姑の行動に深刻な不快感を示す妻もチラホラ…。一方、激しい対立をするほどの事柄ではなくても妻が...
神か? タクシーが来ず大ピンチ→おばちゃん登場! 25歳の女性が海外で救われた話
 日本とは違った体験や景色が味わえる、それが海外旅行の魅力。しかし、その“違い”が思わぬトラブルを呼ぶこともあるんです。...
【芸能クイズ】ある“美人女優”の発言、兄の恋人に「お前が挨拶しろよ」と言ったのは誰でしょう?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
90分間、尿意と戦った女性の悲劇。どこも“使用不可”…我慢できるか!? 日本と違う海外のトイレ事情
 日本とは違った体験や景色が味わえる、それが海外旅行の魅力。しかし、その“違い”が思わぬトラブルを呼ぶこともあるんです。...
島のスター!にゃんたま「小虎」に密着。その視線の先には何があるの?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
職場での“ため息”が気になる…かまってちゃん? SOSのサイン? 心理状態と空気を乱さない対処法
 職場で後輩がたびたびため息をついていると、「大丈夫かな?」と気になったり、「職場の空気が悪くなる…」とモヤモヤしたりし...
「どうにかなる!」自己肯定感つよつよ女の口癖8つ。根拠のない自信はどこから?
 自分の存在や状況、感情を認めてあげられる自己肯定感が高い人は、明るく前向きですよね。そんな人が羨ましくて「私もそうなり...
付録のレベル超えてる!「VOCE」9月号の“デパコス高級アイテム”で夏を過ごせるのだが
 最近メイクすらしない日々だったのですが、不意に撮られた写真に愕然…。あ、せめてちゃんとメイクしよう。そういえば美容雑誌...
セクシー女優のドレスで炎上。ウェディングフォト市場に“課金”する花嫁の心境とは。100万円プランも存在
 7月末、Ⅹで大きな波紋を呼んだのは、一般女性の投稿だった。結婚式の後撮りで着用予定だったウェディングドレスを元AV女優...