“取り柄のない”自分の才能の見つけ方 手作りも副業も無理…深く悩まないで

内藤みか 作家
更新日:2024-04-25 06:00
投稿日:2024-04-25 06:00
 コロナ禍以降、近場のイベントを楽しむ人が増えました。そのなかで伸びてきているのが、手作りのものを販売する市場的イベントです。
 自作のアクセサリーや絵画や本などの即売会が各地で開催されています。そしてそこには出会いもあるんだとか。

各地でイベントが盛んに

 コロナ禍では、オンラインショッピングや宅配などを利用するしかなく、人々は対面でのやり取りに飢えていたのでしょう、ウイルスが落ち着きをみせてからというもの、さまざまなモノを販売するイベントが各所で盛んになっています。

 自分が作ったモノを販売するイベントとして有名なのは、年に2回開催される「デザインフェスタ」。東京ビッグサイトでは6500ものブースが並び、5万人以上が訪れます。

 筆者も以前、娘が出展したので手伝いましたが、開場前の長蛇の列を見て、こんなに楽しみにしている人がいるのかとビックリしたのを覚えています。

対面即売の楽しみ

 娘のブースには、多くの方が立ち寄り、ポストカードなどのグッズがどんどん売れていきます。なかには数千円もする原画を買ってくださる方も。しかも外国人でした。

 時には英語を交えながら作品の説明をしたり、何の素材で描いたのかという質問に答えたりという会話もみなさん楽しんでいました。

 東京のスーパーのレジでは、このようなのんびりしたやり取りはできません。昔の商店街のような温かな雰囲気に、とても癒やされました。

イベントを通じて新たな人間関係が生まれる楽しみも

 さまざまな品がずらりと並ぶ様子を眺めて歩くだけでも、お祭りのようで楽しめますし、販売されているものの多くは、ここでしか買えないような、あまり出回ってはいない品です。レアな品と出合い、それを自宅で楽しむのは、特別な気持ちよさがあります。

 SNSのQRコードが付いた名刺をブースに置いている人も多く、インスタをフォローして出店者のファンになれば、新作や最新イベントの予定もチェックすることができます。

 制作者同士が横のつながりを作ってコラボしたりと、イベントを通じた新しい人間関係が展開されています。

私は何を売ったらいい?

 こうした即売イベントは各地で広がっていて、コミックなどの書籍やアクセサリーだけでなく、ボードゲーム、占いや癒やしグッズなど、切り口も多様化しています。

 ここで新たな悩みを持つ人が出てきています。それは「私は何を売ったらいいの?」というものです。

 承認欲求の時代から、自己実現の時代へと移り変わりつつあるなか、販売できるものがある人を羨ましく思っている人がいます。

 販売以外にも、ヘアメークや歌など、お金に換えることができる技術がある人を見ても「副業ができていいなあ。でも私には何も…」と感じるのだとか。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


【漫画】しっぽのお医者さん~ねこ医院長のぽかぽか日記(番外・出張編)
【番外・出張編】  ここはある町の小さな動物病院──。  この「春山動物病院」では、「院長」と呼ばれて振り向...
料理下手なワーママの救世主 予約待ちで契約したつくりおき.jpなのに!
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
“たまたま”はいくつあるにゃ? 茶トラ軍団のおやつタイム
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
隅田川にかかる橋の上でしばらくの間立ち止まってみる
 隅田川にかかる橋の上でしばらくの間立ち止まってみる。  冷たい風がビュービューと吹き抜ける音を聴く。
かまととの由来はオンナと蒲鉾! 類義語にぶりっこ、はまちっこ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
夫婦別財布をやめたい! 断固拒否する夫を誘導する方法は?
 結婚後も夫婦別財布のままの家庭は少なくありません。夫婦別財布には、お金を自由に使える反面、貯金ができない、信頼できない...
昭和生まれの40女LINE、不適合にもほどがある?「おばさん構文」なのネ
 時代の流れは、移り変わりが激しいですよね。ファッションや食べ物、話し言葉だけでなく、現代ではLINEの送り方の流行りも...
我がスナック人気NO.1イケオジの回答 イライラMAX時に“凪”になるコツ
 まあまあの確率でお客さんのグチを書き連ねる私ですが、実はそれ以上にお客さんから人生の教訓を教えてもらっています。  ...
メンタル限界!子なし夫婦の帰省が憂鬱すぎる件、回避策は?
 子なし夫婦にとって、お正月や夏休みの長期休暇に実家に帰省するかどうかは悩みの種ですよね。なぜなら、子なし夫婦には実家に...
要警戒!「40代地雷女」の5大特徴 人の振り見て我が振り直せ
「地雷女」という言葉を耳にすると、地雷系ファッションをして歌〇伎町付近にたむろしているメンヘラな若い女性を思い浮かべるか...
一般家庭でも“お抱え占い師”がいる!占いを信じる台湾人、旅で試すなら?
 突然ですが、あなたは占い師のお告げって、信じてしまいますか?  2年ほど台湾に住んでいた筆者が、とてもびっくりし...
2024-03-14 06:00 ライフスタイル
「大きくなぁれ」ほわほわかわいい“たまたま”の成長を祈る
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
目からウロコ!白菜、大根、ブロッコリーも菜の花になるの?
 猫店長「さぶ」率いる愛すべき我がお花屋は、神奈川のカントリー風情たっぷりな立地にあります。  そんな土地柄なので、春...
「人はひとり」だからこそ「みんな」が楽しいんだろうね
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
シンママのお泊り出張事情 子どもの世話どうする問題に5つの選択肢
 夫がおらず、一人で働きながら子育てをするシンママ。でも、職種によっては、お泊まり出張が入ることもあります。そんな時、世...
初の顔出し告白!1日最高40万円稼ぐ 格闘技好きギャラ飲み女子の私生活
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...