木村拓哉は逆に演技がうまい! わざと「いつもキムタク」を貫く役者魂

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2024-07-17 06:00
投稿日:2024-07-17 06:00

そんじょそこらの俳優とは役者魂の次元が違う

 SMAPとして歌って踊っているときも、歌番組やバラエティ番組でトークするときも、そして役者としてドラマ出演しているときも、「キムタク」という役を熱演している。

 さらには仕事中だけではなく、プライベートで芸能人仲間や業界人仲間と接しているオフのときも、「キムタク」という役を憑依させている。

 そう、彼は自分の人生を全て捧げて、「キムタク」というスターを演じ続けているのではないでしょうか。

 この仮説にのっとって考えると、彼が出演してきた数々のドラマは言わば劇中劇のようなものということになります。

 徳川家康や渋沢栄一を題材にした大河ドラマがあったように、「キムタク」の人生を壮大に描くドラマがあるとして、その物語のなかで主人公・キムタクは役者としてドラマ出演している。

 つまり木村拓哉様は、劇中劇で検事やらフレンチシェフといった職業の役を演じているものの、そもそもベースとして「キムタク」というキャラクターを演じているわけなので、演技が一本調子だと揶揄するのは的外れ。

「なにをやってもキムタク」になるのは当然というか、そうじゃなきゃ演技プランとしておかしいのです。劇中劇と言えど、その都度で違う人物のように見えてしまっては、それは「キムタク」役を演じる役者として、ヘタクソだということにもなりかねません。

木村拓哉を貫く精神に感服!

 大河ドラマ『キムタク』という作品内で演技にバラつきがあったらまずい。ずっと同じキャラを演じているのだから、むしろ一本調子にするのが大正解!

 ですから「演技がいつも同じで飽きる」とか、「役者としての幅が狭い」なんてディスっていたアンチのみなさんは、木村拓哉様に謝罪してください。彼はあえて「なにをやってもキムタク」を貫いているのですから。

 おわかりいただけたでしょうか。

 木村拓哉様は、そんじょそこらの俳優とは次元の違う役者魂を持った“「キムタク」役を演じるプロフェッショナル”で、超絶に演技がうまいのです。

堺屋大地
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コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。
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