更新日:2024-07-09 06:00
投稿日:2024-07-09 06:00
実は筆者には、結婚前から長く続いている“腐れ縁”があります。その相手を仮にP氏とします。
20年以上、抱き続けた関係
P氏との関係あもうかれこれ20年以上になるでしょうか。友人たちの多くもP氏の存在を知っており、まだ完全に別れていないことを告げると一様に眉を顰めます。
「早く手を切ったほうがいいよ」「今からでも遅くないよ」「怖いんだったら一緒についていこうか」などなど…。
彼女たちの言葉は胸に響くのですが、生来面倒くさがりな上、怠け者の筆者は、いまだにずるずるとP氏との関係を断ち切れずにいます。
もはやいいことなんてひとつもないし、おかげさまで胃は痛む一方なんだけれども、どうしても思い切れないのです。
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怪しむ夫の前に冷や汗
おそらく、夫もP氏の存在を薄々は気づいているでしょう。
久しぶりに夫と焼肉に出かけた時のことです。その頃はP氏の機嫌がたいそう悪く、筆者もそのあおりを受けて、胸がモヤモヤムカムカしていました。おかげで大好物の焼肉を前にしてもあまり食欲が出ず…。
「調子悪いの?」
箸が進まぬ筆者に、夫は心配そうに尋ねます。
「いや、胃がちょっと…」
そうごまかしたのですが、何か勘が働いたのでしょうか。
「最近、そういうの多いよね」
と、珍しく食いついてきます。筆者は冷や汗をかきながら、「まあ年も年だしね」と防戦一方。
その日は、何とか切り抜けたものの、後日、夫は胃薬を買ってきてました。その優しさに感謝しつつも、申し訳なさに涙が出そうでした。
このままではいけない、早くP氏と決別しなければ! 焦る筆者についに別れを切り出すきっかけが舞い込んだのです。
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まだ少し冷たい空気と一緒に胸に入り込まれてしまう。
Koji Takano
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