彼と2人きりなのに手を出してもらえない。問いただすと衝撃の告白が…

mirae.(みれ) ライター
更新日:2024-07-29 06:00
投稿日:2024-07-29 06:00

後日知った衝撃の“真実”

 そして、何事も起きず、朝を迎えた私とKくん。Kくんは爽やかに「おはよう!よく眠れた?」と挨拶をしてきました。

 落ち込んだまま自分を慰めて朝を迎えた私は、腫れぼったい目でKくんを見つめて「…うん」と元気なく返事。Kくんはそんなことは当然知らず、朝ごはんをいそいそと作っていました。

 朝早い時間の新幹線で帰宅することになっていたため、結局手を繋ぐこともなければ、期待していたセックスもなく、試合終了。私の心は泥のように落ち込んでいました。

「また遊びにきてね! あとでチャットで話そう!」と笑顔で見送ってくれるKくんの姿を一度見たあとは、振り返ることなく新幹線に乗り込みました。

 席についた途端に涙が溢れ、期待でいっぱいだった行きの新幹線とは正反対の感情で帰途についたのでした。

「なぜ、あの夜、私に手を出さなかったの?」と聞くと…

 その後、Kくんとは変わらずチャットでは仲良くしていたものの、あの夜のことがずっと引っかかっていました。

「男性は女性と2人きりになったら関係を求めるものじゃないのか?」

 そして、思い切って聞いたのです。

「なぜ、あの夜、私に手を出さなかったの?」 と。すると、彼から衝撃の事実が伝えられました。

「実は俺、女の人と付き合ったことがないんだよね」

 Kくんも交際経験のない“童貞”だったのです。「だから、どうしたらいいかわからなかった」と…。Kくんの告白を聞いて驚きつつも、彼にとって私は、お付き合いをしたい、セックスをしたいという魅力を感じる女性ではなかったのだなと悟ったのでした。

 その後もKくんとはネットでは繋がっていましたが、リアルで会うことはありませんでした。そして、数年後にネットで知り合った女性と結婚したという噂が流れてきました。

 お互い初めて同士の2人きりの夜は、私の一方的な恋心と期待だけが勝手に盛り上がり、虚しく失恋して終わったのでした。

mirae.(みれ)
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アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
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