婚活市場で「尊敬婚」が増加中。男性に選ばれる女性は若さよりも収入?

植草美幸 恋愛・婚活アドバイザー
更新日:2024-10-24 14:23
投稿日:2024-07-20 06:00

「尊敬婚」とは?

 近年、「尊敬婚」が非常に増えています。以前の多くの男性の価値観は、若くて気立ての良い女性を好み、「夫を支える良き妻」が理想でした。しかし、共働きが当たり前の時代になり、変化が起きています。

「尊敬婚」とは、男性側が「自分より稼いでいる、自分より高学歴、自分より考えが優れている」と感じて尊敬できる女性を選ぶ価値観です。自分よりも秀でている部分がたくさんあれば、当然尊敬しますし、自然に頭が下がりますよね。

 どんな女性が「尊敬婚」で選ばれるかというと、第一に稼いでいる人です。そして目標に向かって生きていて輝いている人。弱くなくて、もちろん見た目もきれいにしている人です。

 男性たちはそんな女性たちを「女」としてではなく「人間」として見て、同じ立場、同じ土俵でものを考えながら自分と比べるのです。

 たとえば仕事面で尊敬できるところがあれば、別に家事が得意じゃなくても全く問題ないわけです。

【読まれています】『バチェロレッテ・ジャパン』S3“本当”の楽しみ方 偏差値高めな人の“頭で恋する恋愛学”が詰まっている!

30代半ば男性の婚活ケース

 30代半ばの男性のケースをお話しましょう。彼は、マリーミーに来る前に他の相談所に3カ所も入って、6年ほど婚活していました。「前の相談所のアドバイス通り、5歳くらい年下の女性と結婚して、子供のいる家庭を築きたい」と話していました。

 そこで私は「なぜ30歳位の女性にこだわるのですか?」と問うと、不意を突かれたように「何でなんでしょうね?」と考え始めました。

 さらに「奥さんに求めるものは何ですか?」と尋ねると、「何か共感できるようなことがあればいい」「僕はどうしても子供が欲しいわけではないかもしれない」と相手への希望が変わっていったんです。

 彼がお見合いした女性は、高所得者で彼との年収の差が500万円ありましたが、お子さんの期待は難しいかもしれないという年齢でした。

この女性と一緒なら違う人生になるかもしれない

 会う前は、「不妊治療をすることになればお金がかかるのではないか」などと不安をこぼしていましたが、実際にこの女性と会ったら気持ちは変わりました。

 彼女との会話は教えてもらうことばかり。自分では気付けないことや感心出来ることを言うので、彼女を自然に尊敬するようになったそうです。

 この人と一緒にいたら違う人生になるかもしれない、そんな風に思ったんでしょうね。すぐに真剣交際に進みました。

尊敬婚に向かないアラフォー女性もいる

 もちろん尊敬婚というのは、男性にただ尊敬されるだけでは成り立ちません。年収1000万円以上のアラフォー女性はたくさんいますが、プライベートは男性になんでもリードしてほしい、何でも決めてくれる人が好きだという女性はうまくいっていません。

 男性を上手に立てながらも先んじて動いたり、自立し頼りがいのある女性が尊敬されています。アラフォーになっても男性にリードして欲しいなら、55歳~60歳以上の男性を選びましょう。

植草美幸
記事一覧
恋愛・婚活アドバイザー
1995年、アパレル業界に特化した人材派遣のエムエスピーを創業(現・代表)。そこで培われたコーディネート力と実績を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。業界平均15%と言われる成婚率において、約80%の高い成婚率(※)を誇り、成婚件数も1000件以上を数える。著書は「ワガママな女におなりなさい 『婚活の壁』に効く秘密のアドバイス」(講談社)、『、「結婚の技術」(中央公論新社)、「なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ」(青春出版社)など多数。(※)成婚退会者数÷全体退会者数で算出。
HPXYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


彼と2人きりなのに手を出してもらえない。問いただすと衝撃の告白が…
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。20代でハマったメタル音楽のオフ会で知り合った遠い北の地...
mirae.(みれ) 2024-10-08 11:45 ラブ
「また敏腕弁護士を雇えばいいっしょ」ドロ沼離婚した53歳男性。それでも10歳下恋人との再婚に軽いノリ
「冷酷と激情のあいだvol.205〜女性編〜」では、婚活の場で出会った恋人がサイコパスまたはモラハラ気質なのではないかと...
並木まき 2024-08-17 09:07 ラブ
ゆるっと婚活で射止めた彼氏はサイコパス“ほぼ確”案件。ビビりながらも43歳女が別れないワケ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-07-27 06:00 ラブ
不倫相手からのマウントを経験した4人の妻たち キスマ、高額プレ…慰謝料がっつりとったろか?
 人の旦那に手を出す不倫女は、常識はずれな面を持ち合わせているもの。不倫するだけでは満足せず、奥様にマウントをとる女性も...
恋バナ調査隊 2024-07-27 06:00 ラブ
送別会、花火大会…夏の思い出“ワンナイト”4選。アラフォーとて現役♡
  解放的な気分になる夏は“ワンナイト”の季節。ひと晩限りの関係を楽しむのは、なにも若い女性に限ったことではありません。...
恋バナ調査隊 2024-07-26 06:00 ラブ
マチアプに“借金男子”が増殖中!生活苦を訴え、カネを無心。助けを求められたら即すべきことは…
 マッチングアプリで近ごろ見かけるのが「借金男子」です。支払いが大変なので、支援してくれる女性いませんか、と呼びかけてい...
内藤みか 2024-07-25 06:00 ラブ
夫婦喧嘩は“自ら折れる”で片付ける!賢い妻は謝罪感謝をポチってハイ終了
 夫婦喧嘩をする時、自分から折れるのは悔しいと感じてしまいがち…。  でも実は、夫婦喧嘩は自ら謝ったほうが問題は解...
恋バナ調査隊 2024-07-24 06:00 ラブ
「レス離婚」は夫に慰謝料請求可能?弁護士に相談したら意外な答えが…
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  実は先日...
豆木メイ 2024-07-23 06:00 ラブ
封筒の中からオンナの毛髪が…もう恋愛したくない! ゾッとした体験談4選
 あなたは、恋愛で怖い思いをした経験があるでしょうか?  今回は、女性たちに“ゾッとした体験談”について話してもらいま...
恋バナ調査隊 2024-07-22 06:00 ラブ
すべてクロ!夫の不倫を見抜いた 探偵級妻たちの鋭すぎる「女の勘」5選
「ん? なんか怪しい…」、そんな女の勘は意外と当たるもの。実際に夫の不倫を、女の勘によって見抜いた女性たちがたくさん存在...
恋バナ調査隊 2024-07-21 06:00 ラブ
「妻とはマジで離婚」自分の親への非礼に我慢しバカにされ続けた41歳男
「冷酷と激情のあいだvol.204〜女性編〜」では、結婚12年目にして、レスを理由に夫から離婚を突きつけられた妻・絢音さ...
並木まき 2024-08-17 09:04 ラブ
「もう限界だ」レスを理由に夫から離婚届を突きつけられた41歳女の画策
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-07-20 06:00 ラブ
夜職彼氏との付き合い方「虎の巻」全方位モテ男を骨抜きに♡
「付き合い始めた彼氏が夜職で、女性との接点が多くて不安…」「彼にとって、お客様とは違う特別な女性になるにはどうすればいい...
恋バナ調査隊 2024-07-19 06:00 ラブ
暑すぎる…!彼氏との幸せ気分をぶち壊す「夏の失敗デートスポット」4選
 いや日本の夏、暑すぎ〜(泣)! 最近は朝からクーラーつけないと滝汗かいちゃう毎日で、彼氏とのあまあまデートにも支障を来...
恋バナ調査隊 2024-07-19 06:00 ラブ
『バチェロレッテ・ジャパン』S3“本当”の楽しみ方 偏差値高めな人の“頭で恋する恋愛学”が詰まっている!
 恋愛リアリティー番組『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3(Amazon Prime Video)が、今まで観たことが...
内藤みか 2024-07-18 06:00 ラブ
元彼と友達になるメリットとデメリット。完全に縁切りする時はいつ?
 彼氏と別れるとき、バッサリ縁を切るべきか、それとも友達になるべきか悩みませんか? そんな悩みを抱えている女性に、元彼と...
恋バナ調査隊 2024-07-18 06:00 ラブ