彼が緊急事態!メンタル崩壊を助けたいが、猫とは暮らせない犬派女の主張

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-08-03 06:00
投稿日:2024-08-03 06:00

猫嫌いの犬と犬嫌いの猫

「彼はお金がキツそうだから家賃も取らず、食費も日用品も私が面倒を見ようと思っています。まずはユウジに元気になってもらわないといけないので」と香織さんは言います。

「ところがですよ、問題が勃発なんです。

 私は犬、彼は猫を飼っていますが、うちの犬は大の猫嫌い。そしてあっちの猫は、大の犬嫌いです。

 だから犬と猫を一緒にするわけにはいきませんし、うちに来るならユウジの猫はどこかに預けてきてもらわないとダメなんです。

 正直、もともと私も猫はあまり好きではないから、無理をしてまでユウジの猫を受け入れる気まではありません。

 だけど、食事も満足に摂れなくなっているユウジをまずはケアしないといけないのに。ユウジは『猫と離れたくない』と駄々っ子のようなことを言っていて…」

引き離すのは酷だけど

 ユウジさんのメンタルだけを思えば、猫と離れないほうがいいのだろうとは香織さんも感じてはいるそう。

 しかし「現実問題として、それが無理なんだから、最善の方法をとるしかない」と冷静です。

「このままユウジのメンタルが壊れていくのを黙ってみているわけにもいかないし、かといって、ウチで猫を受け入れるなんてもってのほか。

 ユウジは自分の体のことも含め、優先順位をつけられなくなっているのかもしれないですけど、だからこそ私の判断に従ってもらいたいですよね。

“あれもいや、これもいや”ばかりで、物事が前に進まなくてイライラしますね。

 そもそも単に恋人である私が、そこまでしてユウジを支えてあげる必要もないかもしれないけれど、乗りかかった船だし…。

 生活の面倒を見てあげようとしているのに、ユウジにはその重大性すら理解していないように見えます。

 とにかく猫をなんとかして、早い段階でウチにきて療養生活を始めてもらわないと、このまま彼が廃人のようになっていくのではないかと思って不安で仕方ありません」

  ◇  ◇  ◇

 以前とは別人のようになってしまった恋人を、1日でも早くもとに戻したいと願っている香織さん。

 では、香織さんの恋人であるユウジさんは、今の自分の状況や将来についてどう考えているのでしょうか。次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「うちに泊まる?」オタ友以上恋人未満の彼にそう言わせた。
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。20代でハマったメタル音楽のオフ会で知り合った男性に恋し...
mirae.(みれ) 2024-07-01 06:00 ラブ
付き合う付き合わないの二択だけ?マチアプの即決文化に馴染めない50男
「冷酷と激情のあいだvol.201〜女性編〜」では、マッチングアプリで知り合った男性と進展しない関係に悩む46歳の絵里さ...
並木まき 2024-08-17 08:58 ラブ
50まで恋愛したい46歳女。「私は暇つぶし要員?」マチアプ男に恋煩い中
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-07-03 13:58 ラブ
脳筋知ってる?筋肉LOVE彼氏をおバカで可愛いと思えるか判定LINE3選
「脳筋」とは、「脳みそまで筋肉」の略語。ポジティブな言葉として使われる時もあるけれど、とにかく頭を使うより体を使うのが得...
恋バナ調査隊 2024-06-29 06:00 ラブ
夫や彼氏からの「ドン引き誕プレ」5選 女ゴコロが1ミリも分かってないな
 夫や彼氏からの誕プレには期待しちゃいますよね。自分のことをよくわかっている相手ですし、誰よりも「喜ばせたい」と思ってく...
恋バナ調査隊 2024-06-28 06:00 ラブ
「私、CAの試験に受かっていたの」お見合い現場で遭遇する"怪しい経歴”
 アラフォー世代の婚活で見栄を張って“怪しい経歴”を語る方がいます。これまで何件か聞いたのが、航空会社のCA(客室乗務員...
植草美幸 2024-06-28 06:00 ラブ
やる気マンマン? 起業したい系男子が増殖中…本気か、金目当てか?
 年上の女性を狙う「起業したいんです」系男子が増殖しています。そのなかには起業を口実に女性からお金を引っ張ろうとするウソ...
内藤みか 2024-06-27 06:00 ラブ
田舎に住んでるとマッチングアプリは役立たず!? 婚活女性が涙した悲劇4選
 マッチングアプリが普及してからは出会いの幅が一気に広がりましたよね。ですが、田舎ではあまり役に立たないようです。いった...
恋バナ調査隊 2024-06-27 06:00 ラブ
1年365日少年すぎる夫の操縦法 うちの旦那はピュアなの? おバカなの?
 結婚すると、女性はより現実的な思考になる人が多いのに比べて、男性はいつまでも夢を追いかけがち。時には、少年すぎる考えの...
恋バナ調査隊 2024-06-24 06:00 ラブ
夫はバツイチ。元妻の「あんた」呼ばわり“カチコミ”LINEどう対応する?
 夫がバツイチだった場合、どうしても避けられないのが元妻との関係…。理解のある人ならいいのですが、夫に未練があったり、不...
恋バナ調査隊 2024-06-23 06:00 ラブ
ゾッコンした女は恋愛上級系?それなら…交際戸惑う48歳バツ1男の胸の内
「冷酷と激情のあいだvol.200〜女性編〜」では、たまたま入ったバーで出会った男性と友達以上恋人未満の関係が続き、40...
並木まき 2024-06-22 06:00 ラブ
40代、昔なら“無い男”と告白前旅行はアリ?恋の始め方を見失う45歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-08-17 09:01 ラブ
人気の電話占い師は20年前からお見通し 新しい彼氏が最速でできる方法
 恋をすると占い師に頼る女性がかなり多いのではないかと思います。特に梅雨時は、気持ちもじめっとしてしまうのか、思い悩んで...
内藤みか 2024-06-20 06:00 ラブ
略奪婚その後の幸せは確約されていない? 4人の女が直面したリアルな現実
 不倫の末に掴む幸せは、果たして長く続くのでしょうか?  今回は“略奪婚のその後”に迫ります。現在不倫中で、相手と...
恋バナ調査隊 2024-06-19 06:00 ラブ
【調香師監修】4タイプ別 熱い夏に負けないスパイシーな香り&オイル解説
 夏になるとスパイスの効いた料理が食べたくなりませんか? スパイスには体の代謝を高めて血行をよくする働きがあり、中東など...
太田奈月 2024-06-18 06:00 ラブ
「なぜ不倫したかって? お宅の夫に騙されたからよ」不倫女の言い分7選
 婚期を逃したり、相手の奥さんにバレて慰謝料を請求されたりと、不倫はハイリスクですよね。なのになぜ、不倫する女性が後を絶...
恋バナ調査隊 2024-06-17 06:00 ラブ