「離婚? 既婚者のステイタスを手放すほど私はバカじゃない」仮面夫婦の継続を望む40代女性

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-08-17 06:00
投稿日:2024-08-17 06:00

離婚、離婚と言うわりには

 離婚届を渡されたわけでも、具体的な離婚の話が出ているわけでもない現状ですが、郁美さんは夫がやたら「離婚」と口にすることについて、真意を知りたいと考えています。

 しかし普段からほとんどコミュニケーションを取らない関係になっているため、話し合いを始めるにしても、タイミングを見つけられずに苦慮していると話します。

 また夫は突如として「離婚」と頻繁に口にするようになったものの、日頃の行動に不審な点はなく、いつもと変わらない日常が続いているとのこと。

籍さえ入れておけばいい

「私は、仮面夫婦の関係でも、結婚生活は続けていきたいと思っています。

 だから夫が仮に浮気をしていても、なんの問題もないって感じ。それでも、離婚だけは絶対に阻止したいんですよ。

 今の暮らしをみすみす捨てるほど私はバカじゃないし、とりあえず夫と籍さえ入れておけば“既婚者”でいられるので、いろいろと私には都合がいいんです。

 私の仕事は営業職で、お客様と話すときに、既婚者のほうが好都合なんですよね。

 それなのに、なんで今になって夫が“離婚ありき”で話をする機会が増えているのか…、離婚なんてしたら、私の人生計画が狂っちゃう。

 夫の発言は、本当に謎すぎます。夫婦仲が冷え切ったのなんて、今に始まった話じゃないですからね。なんで今のタイミングで? っていうのが不可解でなりません」

  ◇  ◇  ◇

 郁美さんにとって「既婚者」はひとつのステイタスで、「それによって仕事でも信用が得られるし、世帯収入だって上がるんだから、この立場は絶対に崩したくない」と何度も強調します。では夫であるナオユキさんは、夫婦関係についてどんな思いを抱えているのでしょうか。

 次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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