第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」#111
昭和34年、優未(毎田暖乃)は高校1年生に。直明(三山凌輝)と玲美(菊池和澄)の間に子供が産まれ、猪爪家はますますにぎやかになる。片や星家では、寅子(伊藤沙莉)が百合(余貴美子)の様子がおかしいことに気付く。
11月、「原爆裁判」は約4年間、27回にも及ぶ準備手続を終える。いよいよ始まる口頭弁論に向け、弁護士の雲野(塚地武雅)は気合いを入れ直すが…。
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【本日のツボ】
直治役・今井悠貴のあっぱれな役作り
※※以下、ネタバレあります※※
週が明けたら、もう3年経っていました。この疾走感が「寅に翼」の良いところ。朝ドラにありがちな“中だるみ”とは一切無縁。逆に、こちらが振り落とされないようについていかなくては、と必死なほどです。
道男(和田庵)も一人前の寿司職人になり、約束の特上寿司の出前を自ら猪爪家に持参。優未は高1で、花江(森田望智)の長男・直人(青山凌大)は1浪の末、司法試験に合格して司法修習生に。次男・直治(今井悠貴)はダンスホールで働き、演奏の仕事も増えているそう。
ところで、この直治ですが、初登場の時からずっと思っていたのですが、喋り方や声のトーン、ちょっとしたリアクションまでもが、父・直道(上川周平)にそっくりです。
直道のお得意セリフ「俺にはわかる!」を継承しているだけでなく、何気ない仕草までもが直道に似ていて、おかげで彼を見ていると、直道が思い出されます。
直道役の上川さんの演技を徹底的に研究し、取り入れたとしか思えません。だとしたら、今井悠貴、恐るべしです。まだ25歳ですが、デビューは3歳、芸歴22年は伊達じゃありません。
雲野先生がまさかの…
話は戻って。星家では百合の物忘れが気になります。そしてもうひとり。雲野(塚地武雅)先生の突然死には驚きました。梅子(平岩紙)がもってきたおにぎりの差し入れに、「いつもありがとう。いや~、私はおにぎりが大好きなんだ」と言って、手にとったところで、パタンと倒れてしまいました。
塚地の当たり役、「裸の大将」の山下清を彷彿させる台詞ににんまりしていたら、急降下。まさかそれが最期だなんて…。
悲しんでいたら、「あさイチ」のゲストに塚地が登場。「天国からお届けしております」とご挨拶。しかも番組の終わりには、視聴者からのリクエストに応えて、食べられなかったおにぎりを食べて「お、おにぎりはおいしいんだな」と山下清ふうに。
この日ばかりはNHKさんの連携プレイに救われました。
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