不倫相手同行の家族旅行でニアミスぼっ発!「妻バレ防止はジョギング姿で…」56歳眼科医の告白 #3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-09-27 06:00
投稿日:2024-09-27 06:00

妻が部屋の前に

 こうして信一さんは家族旅行と同時に、美香さんと目くるめくひと時を過ごした。疲れ切ってベッドに倒れ込み、そのまま寝入ってしまったという。

「ハッと目を覚ますと、すでに朝の6時を過ぎていました。朝食は7時から。その5分前には妻たちの部屋に行く予定です。

 慌てて身づくろいをして自室に戻ると、なんと妻が僕の部屋の前に立っているではありませんか。『あなた、どこに行ってたの? 何度チャイムを鳴らしても起きないから心配したのよ』と咎める妻に、トレーニングウエアとスニーカー姿の僕は、息を整えながら、とっさに『ジョギングだよ。けっこう食べ過ぎただろう。さあ、今日も楽しもう』と笑顔で答えました。

あの時は焦りましたが、美香さんのいる旧館から一目散に走ってきたため、全身汗びっしょり。汗みずくの姿が功を奏したのか、妻は納得したように、『ダイエットは立派だと思うけど、何かあったら心配だから、出かけるなら声をかけてほしいわ』と言っていましたね。

 僕は『いや、寝ているのに起こしちゃ申し訳ないから』と告げました。今夜も美香さんに部屋に行く予定でしたから、バレないような布石を打っておかないとね。私見ですが、ジョギングと偽ったトレーニングウエアでの不倫はお勧めです(笑)」

旅行を機にメンタルが強く

 2日目は朝食後に家族で沖縄のパワースポットである「青の洞窟」でシュノーケリングを楽しみ、沖縄で一番高い灯台「残波岬灯台(ざんぱみさきとうだい)」にも行ったという。美香さんは、北部のやんばる方面を楽しんだ。

「2人の時は甘えん坊の美香さんが、予想外にアクティブな女性だったので安心しました。単独行動でも旅を楽しんでいるし、必要以上にLINEを送ってこない。距離感の取り方が上手なんです。付き合い当初は精神的に弱い部分も感じましたが、僕のまっすぐな愛情に自信を持ったのか、旅行を機にメンタルが強くなったと感じました」

 こうして信一さんは、2日目の夜もジョギング姿で美香さんの部屋に行き、逢瀬を重ねた。

「美香さんは、『ちゃんと寝ていますか? 夜に私と逢っていて疲れていない?』と体調を気遣ってくれて『これを買ってきたの。滋養に効くそうだから、よかったらどうぞ』と、沖縄のハブ粉のサプリメントをくれたんです。正直、睡眠不足でしたからありがたかったですね。でも、今思うとベッド前の精力剤かなとも思えてしまってね(笑)」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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