菊池風磨のFBは業界全体を見据えているよう
続けて、特に優秀だと感じた点についてSさんはこう話す。
「候補者に対して厳しいフィードバックを返しているシーン、すべてで感じました。正直なところ、熱意を感じない応募者=不採用者はその後BtoC的なつながりが残る可能性はあるものの、面接官と応募者の個人的な接点はなくなるのでわざわざ辛辣な指摘をしてあげる必要はないんです。
菊池さんらは他にも仕事があるだろうし、早めに終われる面接はさっさと切り上げたいに決まってます。ただ、その不採用理由が熱意や想いだけなのであれば、ここで意識が変わることで候補者にもっと最適な場所が見つかることもある。
菊池さんのフィードバックにはメンバー募集という枠にとらわれない、業界全体のことまで見据えているように映りました」
応募者は結婚を申し込むつもりで
一般企業の面接と異なるとはいえ、共通点もあるようだ。人事担当だった際を思い出したシーンや、共感した部分はあったのだろうか。
「EXILEファンの男性の応募理由について、菊池さんが『力試しだとしんどいかもしんない』と伝えたシーンには共感しました。企業の場合、1社だけにフォーカスして応募してくる人なんかほとんどいないので…。今の時代は内定が全く取れない求職者の方が少ないので、応募者の方が企業を選ぶ意識の方が強い印象です」もし、人事に関わってきたSさんが『タイプロ』候補にメッセージを伝えるとしたら?
「今回のメンバー募集はある種、家族に近い絆が必要になる。菊池さん含め全員が求める人材に対して明確な方針を打ち出し、半端な覚悟で選考に臨む候補者を間引いていたように思えました。
面接は相性診断のようなもの。ここでしっかり組織の在り方を示し、候補者との相性を見極める必要があります。受け入れる側は求める人材のペルソナを提示すべきですし、応募する側は結婚を申し込むような心づもりで挑むべきです」
合格者は出るのか?
Sさんは菊池風磨の面接において「とにかく熱意がすごいと感じた」という。彼らに見合うほどの熱意のある候補者は現れるのだろうか。
2次審査通過者は36人。元アイドルや大型オーディション番組参加経験者ら強者が集うが、スキル以外の熱意や想いにも注目してみたい。
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