更年期突入を控え「稼げるときに稼いでおきたい」。45歳女性“再婚への戸惑い”は特別なのか

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-10-12 06:00
投稿日:2024-10-12 06:00

結婚すると仕事の感性が鈍る?

「既婚者のステイタスになると、シングルのときと比べて、仕事の感性が鈍る気がしています。

 鋭さが消えてしまうって言うのかなぁ…。自分で言うのもおかしな話ですけど、既婚だとダブルインカムになるから、シングルと比べると“ぬるま湯”に浸かれるじゃないですか。

 それが私の場合は、悪い方向へ作用する気がしてならないんですよ。

 過去に結婚をしていたときとシングルのときを比較すると、仕事への意欲とか頭のキレ、勘の鋭さみたいなものが、シングルのときのほうが研ぎ澄まされている感覚があるんですよね」

 タカユキさんは穏やかな性格で、一緒にいても喧嘩ひとつしたことがないのだとか。前夫が感情的なタイプだったので、タカユキさんの性格は優香さんにとって癒やしの存在にはなっていると言います。

 しかし結婚となると話は変わってくる――。彼からのプロポーズを受けていいものか、日を追うごとに悩みは深刻化しています。

バリキャリゆえの悩み?

「これってバリキャリの女じゃないと理解できないのかな。近しい友人の何人かに話したんですけど、あんまり共感してもらえなかったんですよね。

 だけど私は、今の彼と仮に結婚したとしても生涯を添い遂げるかなんてわからないし、何かあったときに自分のことは自分で守るべき。

 結婚をしても仕事を最優先にしたい気持ちは変わりません。

 もちろん当事者であるタカユキさんにもそう伝えています。

 だけど彼自身がキャリア志向じゃないせいなのか、『ふんふん』と聞いていたけれど、おそらく本質的なところは理解できていない気がするんですよ」

  ◇  ◇  ◇

 結婚によって、せっかく研ぎ澄まされてきていた仕事への感性が鈍ってしまうことを何よりも不安だと話す優香さん。では、そんな彼女にプロポーズをしたタカユキさんは、現状をどう捉えているのでしょうか。

 次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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