「腹の子のDNA鑑定もする!」妻の不倫に怒号する夫。鑑定の結果は… 35歳英会話講師の不倫欲 #3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-03-03 19:15
投稿日:2024-10-18 06:00

お腹の子供のDNA鑑定へ

「最も恐れていたことが起こりました。夫は『子供のDNA鑑定をする。昨日クリニックを調べた』と言って私を助手席に座らせ、車を飛ばしたんです」

 車は都内北部にあるレディースクリニックに停まった。

「クリニックに着くと、診察室に呼ばれてすぐに検査が始まりました。私は採血をし、夫は内頬の粘膜を綿棒で採る簡易な流れです。結果は5日~7日間で分かるそうです。その日のことは思い出したくありません…。

 午前中に宗太郎さんが訪れて謝罪し、二度と逢わないと念書を書かされ、息をつく間もなくDNA鑑定…自分が蒔いた種とはいえ、もう呼吸することすら苦痛で…。でも、こうしている今もお腹の子は成長していく。両親の家では可愛い娘が待っている。

 以前の自分なら何のためらいもなく『自分は根っからの不倫体質。女の悦びを満喫しなきゃ』と笑っていたのに、人生の歯車はこうも呆気なく狂ってしまうのかと生きる気力を失いましたね。すべて私が悪いのですが…鑑定結果が出るまで、夫も相当苦しんだと思います」

お腹の子の父親は夫だった

 6日後、DNA鑑定の結果が出た。

「99.99%夫の子供でした。夫は『よかった』と男泣きし、私を抱きしめたんです。私もあふれる涙を抑えきれず、夫にすがりつきました。何も知らない娘だけが『パパ、ママ、どうして泣いてるの?』と無邪気に聞いてきて…。

 その夜は久しぶりに安心して眠れました。でも、私の心の中で、どうしても忘れられない甘美な思いがよみがえってきたのも事実です」

 由奈さんは宗太郎さんへの思いを断ち切れずにいた。結果、2人はひそかに連絡を取り合う関係に戻った。

「彼に逢えない寂しさに我慢できず、私のほうからLINEをしたんです。宗太郎さんは『念書まで書いたんだ。もう無理だ』と拒んできたのですが、私が逢いたいと懇願して…。

 そして、再び『英会話のレッスン』と偽り、大きなお腹のままホテルで抱かれました。お互い涙を流しながら、どうしようもない愛欲をぶつけあうように、抱き合ったんです。宗太郎さんとはやはり離れられないと確信しました」

人生で最大のウソ

 この時、由奈さんはさらに罪な事をしてしまう。

「宗太郎さんが、念を押すように『お腹の子供は僕の子だよね?』と聞いてきたんです。少し考えて、『そうよ。夫は勘違いしているみたいだけど、間違いなくあなたの子』と告げたんです。彼、今まで見たこともないくらい優しく目を細めてお腹を撫でてくれました。宗太郎さんと離れたくないがために、人生で最大のウソをついてしまって…」

 由奈さんは「出産後は子連れで英会話のレッスンをすると宣言しているので、生徒さんも楽しみにしてくれているんです」と微笑んだ。

 その表情からは幸せとともに、いくばくかの不安や懊悩(おうのう)も垣間見えた気がした。

 だが、彼女ならきっと大丈夫だろう。2人の男を翻弄し、苦しみながらも不倫愛を貫く彼女が、どこかまぶしく、そして逞しく思える筆者だった。

(了)

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「人の男を取る女」がたどる5つの末路。略奪愛したら倍返しをくらう⁉
 人の彼氏や旦那にちょっかいをかけて略奪するのを楽しむ性悪女、ムカつきますよね。そんな性悪女に自分の彼氏や旦那を取られて...
恋バナ調査隊 2025-01-15 06:00 ラブ
夫の不倫相手としてマジで許せないタイプの女5選。想像するだけでイライラが止まらない!
 女の敵は女といいますが、女の最大の敵は夫の不倫相手の女。これは間違いありません。夫の不倫相手の女を許せる女性なんてまあ...
恋バナ調査隊 2025-01-14 06:00 ラブ
残念ながら夫の浮気・不倫癖は直らない? ヤバい特徴と妻の選ぶ3つの道
 夫の浮気や不倫癖に悩む女性は多いようです。夫が不倫を繰り返しても、「今度こそ変わってくれるはず」と期待してしまうのが、...
恋バナ調査隊 2025-01-13 06:00 ラブ
“キャラ変”した妻が「ケダモノを見るような目つきで…」転職で劣悪になった夫婦仲に戸惑う49歳男
「冷酷と激情のあいだvol.228〜女性編〜」では、自身のステージが変わり、離婚を強く望んでいる女性・咲希さん(44歳・...
並木まき 2025-01-11 06:00 ラブ
「夫が幼稚で低レベルな人間に見えて…」転職を機に目覚めた44歳女、痛み分け覚悟の離婚大作戦
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-01-11 06:00 ラブ
無駄金使わず知恵絞る!マチアプ彼への本命アピールLINE3選。「今度一緒に」のレスで勝ち確♡
 事前に相手の趣味嗜好がわかるマッチングアプリは、すっかり出会いのきっかけ作りとして定番化してきましたね。  とは...
恋バナ調査隊 2025-01-11 06:00 ラブ
「私は彼のATM女?」15歳下の恋人がTDLデートをドタキャン、職場の病院には不倫がバレて… #2
 久美さん(36歳大学病院勤務医/既婚・子供なし)は、医師として仕事に邁進する日々だったが、母がガンで亡くなったことで人...
蒼井凜花 2025-03-03 19:12 ラブ
ご無沙汰すぎる恋愛。何回目のデートで手を繋ぎ、キスするものなのか(43歳独男)
 交際経験が少ないアラフォー会社員(43歳男性)です。  首都圏の大手メーカー関連会社で営業職をしていて、年収は8...
植草美幸 2025-01-10 06:00 ラブ
アラフィフで婚活→1カ月で「即婚」達成!『54歳スピード婚』が断言する“お値段以上のある効果”
 新年に「今年こそ結婚したい!」という大きな目標を掲げる人が少なくありません。では、今年中に結婚するためにはどのような行...
内藤みか 2025-01-09 06:00 ラブ
一体なぜ? “不倫容認”に至った夫婦の6つの物語。「お好きにどうぞ!」に至った経緯は…
 そう多くはありませんが、「お好きにどうぞ!」と不倫を容認している夫婦は実在します。不倫を問題視しない夫婦、今回はそんな...
恋バナ調査隊 2025-01-09 06:00 ラブ
夫の顔を妥協した女が後悔する6つの瞬間。「トゥンク…!」できない生活はつらい
「男は顔じゃない」なんてフレーズがあるように、夫は顔ではなく内面で選ぶべしといわれていますよね。でも、夫の顔を妥協した女...
恋バナ調査隊 2025-01-07 06:00 ラブ
旦那の浮気を義母に相談したら「これが目的やろ?」義母の性格や息子の本性見たり
 旦那の浮気が発覚して「懲らしめたい」「痛い目に遭わせたい」と、義母への相談を考えている女性もいるでしょう。ただ、あなた...
恋バナ調査隊 2025-01-06 06:00 ラブ
幸せになりたいなら断った方がいいプロポーズ5選。その彼は運命の相手ではない可能性アリ
 女性としての喜びを感じられる瞬間といえば、大好きな彼からのプロポーズ。好きな人と家族になれる嬉しさで胸がいっぱいになり...
恋バナ調査隊 2025-01-06 06:00 ラブ
【2024年人気記事】私が48歳まで処女だったワケ。30代日本人女性の3人に1人が性体験なし
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
mirae.(みれ) 2025-01-05 06:00 ラブ
【2024年人気記事】年下男にモテるアラフィフ女達 褒めより気を遣う“たった1つ”のNG行為
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
内藤みか 2025-01-04 06:00 ラブ
【2024年人気記事】独占・いきなり“ヤリマン願望”宣言した漫画家のモヤモヤと裸への価値観
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
河合桃子 2025-01-03 06:00 ラブ