沙智(山本舞香)の“正体”が判明。モリモリ(小手伸也)の記憶力はどんだけ~

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-11-26 17:20
投稿日:2024-11-26 17:20

第9週「支えるって何なん?」#42

 栄養専門学校に通う結(橋本環奈)は、運動生理学の実技授業で全速力で走り、同じ班の佳純(平祐奈)ともどもへとへとになる。

 だが、沙智(山本舞香)の走りはとても軽快で、平気な顔。

 そんな沙智を見て、バテバテの森川(小手伸也)がアッと思い出す。何やら森川の娘が以前陸上競技をやっていて、沙智を専門誌で見たことがあるという。


【こちらもどうぞ】スイスチャードのエピに生煮え感…。糸島編で悔やまれる“やり取り”

【本日のツボ】

モリモリの記憶力

 ※※以下、ネタバレあります※※

 全速力で10往復。結も佳純も森川もヘトヘトになるなか、余裕の沙智。「サッチン、凄くない?」「なんであんな速いん?」結と佳純が話していると、「思いだしました」と森川。

「うちの娘、以前、陸上やってたんですけど。その時、陸上雑誌でお見掛けした気が…。矢吹沙智さん、兵庫県代表として女子1500メートルでインターハイに優勝してるはずです」

 森川いやモリモリの記憶力、どんだけ~です。たまたま見た雑誌に載っていた沙智を覚えていたというのは、さすがに無理があるのでは…。

 結も結です。オリンピック候補だった選手が走るのを辞めたのはなんらかの事情があるのはわかりそうなものなのに、「なんで陸上辞めたん?」って、無神経過ぎませんか。そんなことだから、「マジなめとん? ホンマむかつく」と言われてしまうのでは、と。

突如現れたチャンミカ

 そして、歩(仲里依紗)。ひとりで行けないと言っていた真紀ちゃんのお墓参りにちゃんと行っていたのはわかりましたが、歩はどうやってお墓を探し当てたのでしょう。

 神戸に墓地はひとつしかないというのならわかりますが…。

 ナベさん(緒形直人)に聞いても教えてくれないでしょうし、第一、それならあんなふうに「もう来ないでくれ」と花を突き返すわけがありませんから。

 好意的に解釈して、真紀ちゃんと一緒に、昔、真紀ちゃんのお母さんのお墓に行ったことがある、とかでしょうか。

 それにしても、ナベさんが米田家の人々をあそこまで憎む意味がわかりません。別に真紀ちゃんが亡くなったのは米田家のせいではないのに。ただの偏屈では片づけられないなにかがあるとしか考えられません。

 そういえば、今週から、歩の中学時代の友人“チャンミカ”(松井玲奈)が突如現れました。元町の古着屋をやっていて、古着のバイヤーをしていた歩と偶然、再会したということですが…。

 これも、中学時代にチャンミカと真紀ちゃんと歩が3人で遊んでいたなどというエピソードでもあれば、すんなり入っていけるのですが、急に友達だったと言われても、です。

 お墓の件、チャンミカと再会した時に、朝まで真紀ちゃんの話をしてそれからお墓参りに行った、と歩が愛子(麻生久美子)に話していたので、チャンミカが真紀ちゃんのお墓の場所を知っていた説も浮上!?

桧山珠美
記事一覧
TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

エンタメ 新着一覧


東海林(津田健次郎)はエラいのかポンコツなのか? ともあれ“ツダケン”の魅力的な演技に惚れ惚れ
 高知新報が夕刊発行の申請をし、のぶ(今田美桜)は編集長を任された東海林(津田健次郎)と先輩記者の岩清水(倉悠貴)と共に...
桧山珠美 2025-07-01 18:19 エンタメ
【再募集】2025春ドラマどうだった?面白かった&ガッカリを教えて!『あんぱん』『最後から二番目の恋』『対岸の家事』etc
 引き続き、2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。続々と最終回を迎えた4月よりスタートの春ドラマ、あなた...
「あんぱん」竹野内豊らが退場→津田健次郎と倉悠貴が新たに補充。イケメン好きにも優しい朝ドラに感謝したい
 闇市で渡された東海林(津田健次郎)の名刺を頼りに、高知新報にやってきたのぶ(今田美桜)。しかし、東海林は全く記憶にない...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
さや香、バッテリィズ…意外と多い「不仲コンビ」にグッとくる理由。仲良し芸人だけが正解なのか?
 千鳥MC『相席食堂』(ABC/テレビ朝日系)の6月3日放送回にて、「カウンセリング相席」と称した、お笑いコンビ・流れ星...
『あんぱん』嵩(北村匠海)に“たっすいがー”の面影はない。のぶへの言葉が胸を打つ「正しい戦争なんか、あるわけがないんだ」
 空襲の焼け野原でひとり佇むのぶ(今田美桜)の前に、嵩(北村匠海)が現れて再会を果たす。釜次(吉田鋼太郎)から事情を聞い...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
国分太一活動休止で消えた「TOKIO再集結」の光…木村拓哉に見せていた別の顔
 6月20日、複数のコンプライアンス違反があったとして、TOKIOの国分太一(50)が無期限の芸能活動休止を表明した。出...
こじらぶ 2025-06-25 07:50 エンタメ
大泉洋こそ“真のモテ男”じゃないか?「かくかくしかじか」の圧倒的な存在感に新たな一面を見た
  先日、いろんな意味で話題の映画「かくかくしかじか」を鑑賞してまいりました。「東京タラレバ娘」や「海月姫」などのヒット...
「あんぱん」のぶ、“落とし前”の付け方はそれでいいのか。次郎役の中島歩はあまりにも素晴らしかった
 終戦から5か月が経ち、国民学校ではGHQの指導のもと軍国主義教育からの転換が図られる。のぶ(今田美桜)は病気が一向に回...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
『バチェラー6』第8話(最終話)を正直レビュー! ラスト予想、当たった人いるの? 制作サイドにまんまと騙されました
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第8話。本編最終回です。小田...
中村未来 2025-07-25 15:23 エンタメ
曽田陵介、FANTASTICS佐藤大樹と“縁”に驚き「青春時代の人が隣にいた!」甘酸っぱい中学生の頃
 2019年に俳優デビューをきっかけにドラマ、映画、舞台とさまざまな作品に出演。そして先ごろ放送を終了した『いつか、ヒー...
望月ふみ 2025-06-23 07:00 エンタメ
【募集】2025春ドラマの感想は? 面白かった&ガッカリを教えて!『対岸の家事』『最後から二番目の恋』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「面白かった」作品や「...
72歳、ザ・ぼんち里見まさとに“若い女子”が熱狂。イケジジブームが来るか? 老害にならずモテる大人の魅力
 去る5月17日フジテレビ系で放送された結成16年以上の漫才師による大会『THE SECOND~漫才トーナメント~・グラ...
「あんぱん」ここがヘンだよ、戦争パート。のぶが夫に駆け寄らないのはなぜだ?
 次郎(中島歩)からの便りに顔を輝かせるのぶ(今田美桜)だったが、それは海軍病院からだった。のぶが不安な気持ちで病室に入...
桧山珠美 2025-06-21 12:55 エンタメ
『バチェラー6』第7話を正直レビュー!石森さんの“事実発覚”に全視聴者が驚いた…。辻󠄀本さんの高度な会話テクにも注目
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。第7話は、クアラルンプールへ久次米...
中村未来 2025-06-21 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第6話を正直レビュー!小田美夢の“あまりにあざとい”テクニック。キス連発は最初から決めてた?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第6話。前回のラストで、早朝...
中村未来 2025-06-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」清(二宮和也)は出る出る詐欺じゃなくて一安心。岩男とリンはやっぱり“チリンの鈴”だった
 銃撃された岩男(濱尾ノリタカ)は、嵩(北村匠海)にリンはよくやったと言って息絶える。八木(妻夫木聡)は、リンは親のかた...
桧山珠美 2025-06-19 17:28 エンタメ