「しないとだめ?」冷凍庫のような結婚に終止符、45歳バツイチ男が不倫相手との再婚を躊躇するワケ

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-03-03 19:12
投稿日:2024-12-28 06:00

2週間で離婚成立

 ジュンジさんが離婚を切り出したときに、前妻は「あ、そう」とあっけないほどすぐに了承し、わずか2週間で離婚届を提出。これにはジュンジさん自身も、とても驚いたと言います。

「なんか…当時の妻にとって僕は、その程度の存在だったんだと痛感しちゃいましたね。

 それで今はシングルになったわけですけど、これで瑠奈と結婚をするとまた妻帯者、既婚者に戻らなくちゃいけないじゃないですか。

 彼女だって今は僕との結婚を望んでいるけれど、それはずっと不倫をして待っていたからで…。

 実際に結婚をしたら前妻みたいに冷め切った関係になる可能性もありますよね?

 せっかく再婚しても、うまくいかないかもしれない。それなら、最初から再婚しないほうがいいのかなって。

 僕の中で『結婚ってなんだろう? 本当に必要なのか?』って疑問も強いんですよ」

結婚する意味って何?

 シングルライフに戻った今、ジュンジさんは自分の生活に満足をしていて、誰にも邪魔されない自由な時間を満喫していると話します。

「シングルのメリットを捨ててまで、また結婚する意味ってあるのかな。なんか気持ちがノラないんですよ。ただね、ここまで待たせてしまったからには、僕が別れを告げて消えるわけにもいかない。

『離婚をして君と再婚をしたい』と言った責任は感じています。でもだからって、言われるがまま入籍をするのも、なんか違うような…。

 まぁ要するに、瑠奈との結婚を想像しても、しっくりこない。もう少しシングル生活を満喫したい気持ちもあるけれど、それ以上に結婚をする意味がわからなくなっちゃって。

 本気で申し訳ないとは思っていますよ、だけどこればっかりは理屈じゃないんですよ。あ、瑠奈以外に女性はいませんよ? そういう欲もぶっちゃけ、もうないんです」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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