お受験界隈が中居正広に激怒!? ACジャパンの「教育虐待」CMに一部で批判が殺到している理由

小政りょう ライター
更新日:2025-02-13 16:22
投稿日:2025-01-24 06:00

フジテレビがACジャパンCMだらけに

 先日引退を発表した元SMAPの中居正広(52)の女性トラブルにフジテレビ社員が関与していたとする一部メディアの報道や、それに伴う同局の対応をめぐり、多数の企業が同局でのCM放映差し止めなどの措置を取っています。

 その空いた枠に代替放送されているのが「公益社団法人ACジャパン」の広告。「決めつけ刑事(デカ)」「なかやまけんみゃくん」などが話題となる一方で、教育虐待をテーマにしたACジャパン・NHK共同キャンペーンのCMが賛否両論を浴びています。

 特に中学受験界隈の掲示板やオープンチャットやSNSのコミュニティでは、怒りの声が上がっているようです。

【関連記事】イケメンな「NEXT中居正広」は誰? 即戦力、対抗馬、野球枠…余人をもって代え難しは幻なり

暗い部屋で母親が「あなたのためだから…」

「あなたのためだから・・・」と銘打たれたこのCMは、暗い顔をした小学校高学年とみられる少年が、河川敷を歩いているところから始まります。羨ましそうな笑顔で野球チームの練習風景を見ている少年は、コーチとみられる男性が声をかけると逃げていきます。

 場面は変わって、暗い勉強部屋で母親と少年が机を前にしているシーンに。母親は高得点の少年に向けて「頑張ったね」「今は勉強しているだけでいい」「ぜんぶあなたのためだから」と怪しげに声をかけます。そして、少年は暗い顔で「これは僕のためだ」と自分を追いつめているのです。

 その後は「子どもの精神的幸福度・先進国38か国中37位」「子どもの心を尊重していますか?」という問いかけと、笑顔で野球チームの練習に混ざる少年の姿で終わります。

内容はいいけど…この時期になぜ?

 奇しくも、現在はこのCM内の少年と同年代が立ち向かっている中学受験の最盛期。1月中は埼玉、千葉と受験が行われ、2月1日からは東京と神奈川の中学も入試を控えている、ピークといっても過言ではない時期です。

 SNSなどでは自身の経験の他、かつて発生した教育虐待に端を発した殺人事件などを想起した人もおり、その問題提起に共感・賞賛する意見が見られます。一方で、中学入試を控えた子を持つ多くの親が嫌悪感を露にしていました。

 掲示板やオープンチャットでは以下のような声が見られます。

《自分たちがこう見られていると思うと胸がキュッとする》
《子どもは自分の意志で夢に向かって勉強を頑張っているのに偏見である》
《スポーツの世界でも親からの強要と虐待があるのになぜ勉強だけがこういう扱いなのか》
《クレーム入れたいレベルで不快。このようなCMがあってもいいけど、敏感な時期にわざわざ流す必要はない》

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


娘の名門合格を喜べない…男に依存してきた妻が「女子校進学」を強いる理由
 冬の突き刺すような西日が差すリビングに、不安げなマウスの音が響いた。  時計の秒針が12を指したことだけを確認し...
ウェブ連載なのにやり取りはイエデン? 64歳、超アナログおじさんの「何やら新しい現象」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
アルハラ回避! スナック嬢が実践する「酔わない飲み方」3つ。お酒嫌いは「あの飲み物」を垂らしてみて
 みなさんはお酒好きですか?もちろん種類によって好き嫌いがありますよね。実は私、水割りと呼ばれるものが苦手です。焼酎でも...
育休明けのフルタイム復帰、育児家事と両立できるか不安…。キャパオーバーの悲劇を回避する3つの方法
 育休明け、いざ職場にフルタイム復帰することになった時、ママたちの脳裏にはさまざまな不安が押し寄せますよね。子供のことや...
職場バレンタインのトホホなエピソード6選。今年はどうなる? あげても地獄、あげなくても地獄だよ…
 もうすぐ恋する女性の一大イベント、バレンタイン! 好きな男性や彼氏にどんなチョコレートを渡そうか、今からソワソワな女性...
また値上がり!? 40代主婦が物価高を痛感した瞬間と節約サバイバル術4選。買い物は私一人で行きますよ
 続く物価高で、家計のやりくりを頑張っている主婦は多いはず。それでも追いつかないくらいに、物価高の実感は日々高まるばかり...
ねこプロレス第2弾! 挑戦者の尊すぎる“たまたま”ぽろりに延長戦希望
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
春と幸運を呼ぶ「球根付き切花」を長持ちさせる意外な注意点。あー、見るだけでワクワクが止まらない!
 立春を迎え暦の上でも春。猫店長「さぶ」率いる我がお花屋の立地は神奈川の片田舎ですが、1月の終わりごろからど偉いエネルギ...
事例ありき? お役所仕事だな。街路灯ランプをLEDにするだけなのに、なぜかてんやわんや…
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
ホットフラッシュvsニット。“セーター”に恋焦がれる更年期世代から「エアリズムニット」の提案
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
誕プレで発覚! 親友と思ってたのは私だけだった…思わず虚無感を抱いた切ないLINE3選
 友達とLINEをしている時に、思わず虚無感を抱いてしまったことはありませんか? 人は、あまりにも自分の気持ちを無視され...
計算されたような曲線美! 塀の上の“たまたま”が放つ怪しい魔力
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
変わらず、光り輝いて
 街中にある機関車の車輪。  自分の背丈ほどの巨大な車輪を30年以上、1日も欠かさず磨き上げた人に出会ったのは、も...
【女偏漢字探し】「季」の中に紛れ込んだ漢字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
プライド高っ! マウントをとる女の闘志メラメラLINE3選。バッグの値段、婚活の人数、子どもの習いごと…
「あなたより私のほうがすごい」と相手より優位に立とうとする女。そんな“マウントをとる女”は、LINEでも闘志メラメラのよ...
無意識な「フキハラ&ちくちく言葉」で職場のモチベ下げていませんか?
 相手を遠回しに攻撃する人いますよね~。不機嫌な態度で周りを威圧する「フキハラ」に加えて、嫌味たっぷりの皮肉っぽい「ちく...