SNSで目立つ「新生timelesz」への厳しい声 オーディション番組なぜ荒れる? マニアでも予想不能な展開に

コクハク編集部
更新日:2025-02-25 06:00
投稿日:2025-02-25 06:00

過去のオーディション番組との違いとは?

「ただこのSNS時代、過去に投稿していたことや、実際の知人などの一言が命取りになるパターンもあります。逆に、本当に良い人の場合は驚くほどいいエピソードがザクザク出てくるため、そこから人気になることも。オーディションに出てアイドルになりたいと思ったのなら、SNSはやらない、もしくは絶対に悪いことはしないのが一番です」

 実際に、過去にはどのような事例があったのだろうか。

「SNSやYouTubeで差別発言をしていた某番組の候補者は徹底的に嫌われてしまい、ランキングがずっと最下位でした。また、圧倒的なビジュアルとテクニックを持ちながらも、根も葉もない噂を流され、デビューを掴めなかったことも」

 一方、珍しく荒れなかったケースも存在するという。

「多くの人からサバ番の最高傑作と言われているのが、中国のボーイズグループINTO1(イントゥーワン)が生まれた『創造営2021』です。世界各国から集まった夢を追い続ける練習生が、言語の壁を乗り越え心を交わし続ける姿に注目が集まり、荒れることはほぼありませんでした。

 唯一問題となったのが、欠員のために急遽参加した通訳のリルーシュ。嫌々参加しているのにパフォーマンを完璧にこなしながらも、上位にランクインするたびに『アイドルになりたくない』『早く落としてくれ』と懇願し続けたことくらいでしょう」

サバ番マニアでも予想できない展開だった

 最後に、様々なサバ番を見てきたAさんに『タイプロ』の印象を聞いた。

「仲間探し、という点が多くのサバ番とは異なります。視聴者がアイドルにさせたい人達と、オリジナルメンバーが仲間にしたい人材に相違があり、ラストは予想外の展開だと思った人も多いはず。1から作るグループのメンバーと、追加メンバーを探すのでは基準は一般の人にはわかりません。そのため、サバ番マニアの人たちでもなかなか予想がつかない展開でした」


「現役アイドルが仲間を探すのは、過去には超特急のオーディションがありました。ですが、彼らは徹底的に候補生を移さなかったんです。今回は菊池風磨さんいわく『オーディション中の姿をJr.としてとらえてもらう』(YouTube中丸銀河チャンネルより)と発言していただけあって、候補生が悩み成長する姿を映し出していたため、初めてサバ番を見た人達にも大きく響いたのでしょう。

『タイプロ』のおかげで、初めて彼らをちゃんと知る人達にオリジナルメンバー3人の良さも、伝わったのではないでしょうか」

新生timeleszはどうなる?

 ただし、懸念している点もあるという。それは記者会見での菊池風磨が発した、新メンバーへの容姿いじりだ。

「新規のファンはこれまでの関係性は知らず、オーディションが好きな人ほど人間性をよく観察するので、コミュニケーションの取り方や言葉遣い、いじりなどに厳しい。さらにブレイクするためには、度の過ぎた発言などには気をつけてほしいです」

 多くの話題を集めた番組だけあって、ファン以外からの注目度も高い。これまで以上に慎重になってほしいものだ。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「アンパンマン」から山ちゃん降臨! あの挨拶が聞けたのは“子どもの日”のサプライズですか?
 東京高等芸術学校に入学した嵩(北村匠海)は、受験の際に出会った健太郎(高橋文哉)と再会する。担任の座間(山寺宏一)から...
桧山珠美 2025-05-05 12:06 エンタメ
「あんぱん」一瞬のヤムおんちゃんに嵩は気づいたか? 寛の名言が“友蔵の俳句”並みに楽しみな件
 東京高等芸術学校合格発表の日。嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとり座っていた。そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩...
桧山珠美 2025-05-03 16:00 エンタメ
田中圭の不倫疑惑にちょっと待った!「令和の価値観」で永野芽郁との騒動を見てみると…
「週刊文春」のスクープで永野芽郁との不倫疑惑が報じられた妻子持ちの田中圭。  恋愛コラムニストであり、恋愛カウンセ...
堺屋大地 2025-05-07 12:45 エンタメ
永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ