パラサイト不倫3人同時進行のツワモノ。大学生の娘にも便乗し恋愛相談でバズる40代婚活セミナー講師 #4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-03-07 06:00
投稿日:2025-03-07 06:00

3人の男との不倫関係

 この日を境に、悦子さんは「稔さん、誠一さん、隆さん」との不倫関係が始まった。隆さんは避妊具を着けてくれたものの、相変わらず稔さんと誠一さんは避妊具なし。月イチで性病検査をしながら仕事と家事の両立、美活や食事会にいそしんだ。そして、SNSでのキラキラ投稿はさらに過熱し、誰もが羨むセレブ生活をこれでもかとアピールしたという。

「SNSの拡散力はすさまじく、キラキラ生活に憧れる顧客や友人は増え続けるばかり。アンチコメントはすぐにブロックです。婚活セミナーでもたくさんの質問が来ましたよ。例えば、『ハイスぺ男性に溺愛される秘訣ってありますか?』『頻繁に海外に行っているようですが、マネーに関して教えてください』『美活では具体的にどのようなことを?』などでしょうか。

 私は『男に自信をつけさせる女、彼にとって居心地のいい女になること』とか『生活費以外の収入は、すべて資産運用(株式投資と不動産)しています』とか『美容は、睡眠・運動・食事が基本。添加物は摂りません』などと、本音とウソを交えながら、真摯に答えました。本当は強力なスポンサー男性をハントするのが近道なんですけどね(笑)」

盛大なバースデーパーティ―を開催

 悦子さんは3人のスポンサーを得るまで、何人もの男に断られた経緯もあるが、そのようなことは一切話さなかったという。そして、男性陣の力を借りて、六本木ヒルズ51階の会場で盛大なバースデーパーティを開催した。

「会場には100名以上の美魔女やセミナー受講生、経営者、起業家などが貴重な時間を作ってお祝いに来てくれたんです。バースデーのチケットは1人2万円とやや高額ですが、『素晴らしい方がたくさん来てくれるので、ご紹介しますよ。ぜひ、人脈を広げてください』と一人ひとりにDMを送ると、またたく間に満席になりました」

 バースデー会場では稔さん、誠一さん、隆さんも参加したが、「愛人3名のニアミス」は心配ではなかったのだろうか?

「心配どころか、むしろスリルを楽しむ自分がいましたね。来場したお客様には、登壇してご挨拶をした際、『今日は、それぞれの業界でご活躍されるすごい方たちばかりですから、この機会にご自由にお名刺交換してください』と言いました。

 3名の愛人は『悦子は俺だけのモノ』と思っているでしょうね(笑)。私も、稔さんや誠一さん、隆さんのそばに行った時、『アナタのお陰♡』と耳元で囁いたりして…。

 普段から『全てを見せないミステリアスさ』を心掛けていたのが良かったのかもしれません。そして、稔さんには甘え上手な『京女』、誠一さんと隆さんには『明るく上昇志向の強い奔放な大阪女』を演じていましたから。女は『女優』にならなくちゃダメですね」

 盛大なパーティの模様は多くの客たちがSNSにアップして、「女王・悦子」の存在を大いに知らしめたという。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


激しく同意! 蛙化現象が起きた出来事4選。それでも気持ちが復活する場合ってどんな時?
 好きだと思っていた相手と両思いになった瞬間に冷めてしまったり、相手の些細な言動で冷めてしまったりする“蛙化現象”。いっ...
恋バナ調査隊 2025-03-05 06:00 ラブ
そりゃあ「熟年離婚」も増えるワケだ…夫と妻は“水と油”。子育てがひと段落したときに大事にしたいこと
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
豆木メイ 2025-03-04 06:00 ラブ
「主夫になりたい」発言裏に5つの真意。注意が必要なメッセージが隠れている場合も
 夫、あるいは結婚を考えている彼氏から突然「主夫になりたい」と言われたら、あなたはどうするでしょうか? 「なにを言ってる...
恋バナ調査隊 2025-03-03 06:00 ラブ
LINEのやり取りで見抜く! メンヘラ系、モラハラ系、浮気常習…「地雷男」に共通するサイン
 キレポイントがわからなかったり、モラハラやマザコンだったりする危険な「地雷男」とは、できればお付き合いしたくないですよ...
恋バナ調査隊 2025-03-02 06:00 ラブ
「責任とれ?なんで?」3年逢瀬を重ねた不倫相手を捨てて“第3の女”と再婚する51歳男の言い分
「冷酷と激情のあいだvol.235〜女性編〜」では、3年間の不倫の末に離婚が成立したものの再婚へといたらないお相手・コウ...
並木まき 2025-03-01 06:00 ラブ
3年間必死に耐えたビジネス禁断愛。「責任とって」離婚した不倫相手に入籍を迫る44歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-03-01 06:00 ラブ
「毎月、性病検査してでも人生のステージを上げたい」パラサイト不倫に懸ける40代婚活セミナー講師 #3
 悦子さん(仮名・48歳婚活セミナー講師/既婚子供アリ)は「リッチな成功者の男性」「承認欲求高めのハイスぺ男性」としか不...
蒼井凜花 2025-03-14 13:48 ラブ
不倫してる? 怪しい旦那の泳がし方5選。感情的になる前に“多くの証拠固め”をするのが得策
 女の勘で「旦那が不倫をしている気がする…」と察知しても、いきなり詰め寄ったりしないで。旦那の挙動に女の陰がチラついてシ...
年下彼氏からアラフォー女性がコクられても即別れを告げられる理由…鬼門はアナタの「誕生日」にアリ
 やっとできた年下の彼。けれどその幸せもつかの間、1カ月もたたないうちに彼から別れを告げられてしまう年上女性が続出してい...
内藤みか 2025-02-27 06:00 ラブ
お泊りデートの失敗談7選。ワキ処理忘れの惨劇、冷たい賢者タイム、謎のはい!はい!掛け声コール…
 大好きな彼とのはじめてのお泊まりデート。肝心なところで「やらかしちゃった!」と真っ青になったり、愛を確かめ合っている中...
恋バナ調査隊 2025-02-27 06:00 ラブ
友人の彼氏のED告白を聞いて思うのは、「正直、いいな」。
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
新井見枝香 2025-02-27 06:00 ラブ
「好きだけど、もう疲れた」恋愛でも燃え尽き症候群にご用心! なりやすい人の特徴と解決法
 それまで熱心だった人が急に意欲をなくしてしまう「燃え尽き症候群」は、恋愛でも起こるといいます。恋愛で燃え尽き症候群にな...
恋バナ調査隊 2025-02-26 06:00 ラブ
離婚しないけど一緒に過ごすのも嫌だ…そんな夫婦が選ぶ「家庭内別居」の原因・実態は?
「離婚はしないけど一緒に過ごすのも嫌だ」と、家庭内別居を選択すしている夫婦は少なくありません。でもなぜそうなったのか、気...
恋バナ調査隊 2025-02-25 06:00 ラブ
前科発覚! 好きな人が過去に浮気していたら…許せる派? 許せない派?
 今アプローチしている相手や、狙っている好きな人。その人が過去のお付き合いで浮気の前科があったら、あなたは許せる派? そ...
恋バナ調査隊 2025-02-24 06:00 ラブ
「結婚するわけがない。観察対象としては面白い」美意識ゼロな恋人に冷めた目を向ける50歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.234〜女性編〜」では、シングルマザーとして子育てと仕事を両立させる洋子さん(47歳・仮名)...
並木まき 2025-02-22 06:00 ラブ
「男性にモテるために、わざとプチプラ服を選んでいます」床上手を自負する47歳女性の再婚計画
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-02-22 06:00 ラブ