第22週「理想と現実って何なん?」#110
コンビニ弁当の開発案を豊岡部長(隈本晃俊)にプレゼンする菜摘(田畑志真)は、今の説明ではダメだと言われ、結(橋本環奈)から教わった「フレイル」という言葉の意味を語り始める。
一方、オリジナルのギャルブランドを立ち上げ、展示会を企画している歩(仲里依紗)は、ネット記事による宣伝に力を入れ、その効果が表れ始める。
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【本日のモヤっと】
栄養はエエヨ~キャンペーン
「フレイルとは高齢者の方で健康な状態と、要介護状態の中間の段階を指します」。健康で長生きするためにもいち早くフレイル予防に取り組むことが必要だと、上司の豊岡部長らを前に得意げに能書きを垂れる菜摘。ついこの前まで、会社を辞めたいとボヤいていたとは思えません。
そもそも、フレイル云々、本来ならば結が説明したほうが自然だと思うのです。なんといっても管理栄養士なのですから。それが、菜摘の単独行動だったようで、結も渡された資料を初めて見たふうに眺めていました。献立づくりは共同でやっていたのに、“栄養はエエヨ~キャンペーン”について結になぜ相談しなかったのか違和感が残ります。
これはあくまでも想像ですが、幼なじみで結とのつきあいも長いなっちゃんは、これまで何度となく結に手柄を横取りされ、煮え湯を飲まされてきたこともあり、今回も「さすが米田さん」になるのを恐れて言わなかったのではないか、と。
そんな菜摘のプレゼンを聞き、「ええやないか。これはやる意義がある試みや。うちの会社だけやなく、行政も巻き込んだら、大きいプロジェクトになるかもしれへん」とこれまでから一転、ノリノリの部長。「よう自分で気いついたなあ佐久間」と菜摘を褒めるまでに。
部長の言葉がヒントになったと菜摘がこたえると、間を入って塚本科長(濱田マリ)が、「な~んや、豊岡部長。部下思いの方やったんですね。それやったらもっと優しいしてあげたらええのに」と茶化すように言うと、「彼女は見どころがあるので厳しく教えてきたつもりやったんです」と豊岡部長。その言葉に嬉しくなり、「部長…」と口にする菜摘。これまでの数々のパワハラはすべてチャラになったようです。やはり、豊岡部長はいいひとでしたね。
ただ、塚本科長は容赦しません。「いやいや。今、令和ですよ。教え方も時代と一緒に変わってきてんちゃいます?」としっかり釘を刺しました。
「そうかもしれませんね」と頷く豊岡部長は立ち上がって、結に向かって、「米田先生。お忙しいなか、うちの佐久間に何度も付き合っていただき、ありがとうございました」と深々と頭を下げました。急に米田先生呼ばわりしたのかは謎…。それにしても、「栄養はエエヨ~キャンペーン」ってどうなん? 行政動きますかねえ。
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