デキる系おじ様vsキャリア系女子、我が街のポンコツ商店会にも今どきな人間模様が…!

フィッシュバーン真也子 コラムニスト
更新日:2025-03-19 06:00
投稿日:2025-03-19 06:00
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女一匹の“ほぼリアタイ”ドタバタルポです。
 商店会は末端社会の縮図。次から次へと巻き起こるトラブルや人間関係は、どこぞの職場や家庭で見たような光景ばかりで…。

商店会の中の「デキるけど、一言多いおじ様」の存在

 今月末、ポンコツ商店会主催のイベントを開催予定♪ 会員とのミーティングを何度か設定し、順調(?)に準備進行中。ただ、何回か顔を合わせて密に意見交換を始めると、なんとなく常に「意見が合わない人同士」が浮き彫りになってきたりして…。

 ポンコツ商店会の会員は、角さん(床屋)・助さん(元酒屋)以外に、たくさんのおじ様がいる。中でも、広告デザイン会社で役員をしていたAさんは、かなりお仕事デキる系。その上、商店会の運営業務はボランティアにも関わらず、イベント系企画は必ずお手伝いをしてくれる、というか、先頭に立って頑張ってくれるとってもありがたい存在。

 ここ2カ月ほど、私はコツコツと一人でイベント準備をしてきたが、そろそろ皆さんにも参加して欲しいと思い、作成した資料を配り、会員向けに説明会を開いた。すると、Aさんが、

「会長、これ、まだまだ決めないといけないこといっぱいですね!」と、私に向かって言う。「そうなんですよー、行政への申請とかイベント場所のキープとか、近隣ネゴとか、そっちに手間取ってて…。ぜひこのあたりからは、皆さんに協力して欲しいんですぅ」と私。

「あー、なるほどね。会長の作ったこの資料、ツッコミどころ満載ですもんね」。Aさんね、こういう一言を言わなければいいんだけど…なーんか上から言っちゃうんですよね、惜しい。

【こちらもどうぞ】「オレ忙しいアピール」って何様よ? 昭和オヤジの怠慢さに怒りの沸点越え

事務能力の高い「キャリア系女子」の人間観察力は鋭い

 仕事のできるおじ様の他に、事務系仕事に優れたキャリア系女子・Mさんも、商店会運営のお助けに一役買ってくれている。「会長のその仕事、半分やりますよ」とか、「それ、表にしてまとめておきますよ」とか、「みんなの意見取りまとめておきますか?」とかとか。面倒くさーい部分に、進んで入ってきてくれる神な方。こういう人って、ボランティアワークの地域活動では、なかなかいない。

「前から思ってたんですが、Aさんて、会長の前で微妙にマウントとりますよね?」とMさん。

「www Aさんは自然体で『自分の方ができる、賢い』って周りにアピールしちゃうタイプなんだろうなぁと思ってました」と私。

「うちの会社に似てる男性がいるんですよ。あれは俺の手柄だっていちいちアピールする痛い人」MさんはどうやらAさんが苦手のよう。

「承認欲求が強いんでしょうねー」

「うちの会社の男性も、対外的には評判いいんですけど、社内の人からの評価は微妙なんですよ。年相応の人間力に欠けてるっていうか、幼いっていうか…」

 なかなか鋭いMさんの人間考察。

フィッシュバーン真也子
記事一覧
コラムニスト
養生茶カフェ店主。とある都心商店会会長。ちょこっと大家業。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として長らく勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして活動。現在はメディカルハーブのスペシャリスト、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、養生茶と手作りおやつのカフェ『だんで茶屋』を経営。その他、著述業、不動産賃貸業などを少々営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな経験を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住。住まいや暮らしを自分流にカスタマイズしながら「空間から得る幸福感」を実践研究している。54歳から建築系大学に再入学、現在大学院にて空間によるコミュニケーションデザインを研究中。

著書に食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)、住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


更年期で老眼未満の仲間たちよ、視覚的老化はショックデカっ!けどね…
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
職場にいる「昭和おじさん」のウザい一言7選。古い価値観は反面教師に
 令和の今、昭和の価値観を引きずった「昭和おじさん」に違和感を抱く人は少なくありません。特に仕事の場面では、上司である昭...
同じツナマヨで三角、手巻き、俵形か…んー憎めないw うっかりさんの可愛いやらかしLINE3選
 不注意でどこか抜けているうっかりさんは、周囲に迷惑をかけてしまう人が多いですよね。でも、本来なら被害を被って怒りたいと...
さよなら、もんさま…最愛の猫を亡くした40女が語るペットロスからの回復法
 先日、愛猫のもんさまが亡くなりました。苦しむことなく、穏やかで立派な最期でした。
情報過多な1枚! カメラとたわむれる“たまたま”の後ろでトラブル勃発か?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
面倒なボスママに好かれる人の特徴3つ。合わせて、ボスママに好かれる人が注意すべきことは…
 ママ友の世界には、周囲に取り巻きのママ友を引き連れて威圧感を与える「ボスママ」が存在します。みんなに慕われるリーダー的...
好きな街、好きな時間。
 こんな街で、まだ日のあるうちに少し灯りがつく時間が好きだ。
【動物&飼い主ほっこり漫画】第90回「バランスゴロちゃん」
【連載第90回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女偏漢字探し】「唱」の中に紛れ込んだ漢字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
友達、同僚、彼氏…重い話LINEの角の立たない返し方3選。会話できない時間を狙い、着信履歴を残す!
 友達や同僚、彼氏など、身近な人から重い話をされたとき、大抵は「力になってあげたい」と思うはず。  でも時間がなかった...
共学なんてバカじゃないの! 暴走するお受験妻が「娘の反抗」でようやく気付けたこと
 横浜に暮らす経営者の妻の愛子。小学生の長女・美愛と横浜山手御三家と呼ばれる女子校に狙いを定めて、中学受験に臨んでいる。...
東京の「Fラン大学」を出たママの誇り。お受験戦争の渦中、優秀な娘に人生を重ねる傲慢な願い
 横浜に暮らす経営者の妻の愛子。長女の美愛はまだまだ甘えん坊の小学生。横浜山手御三家と呼ばれるお嬢様女子校に狙いを定めて...
娘の名門合格を喜べない…男に依存してきた妻が「女子校進学」を強いる理由
 冬の突き刺すような西日が差すリビングに、不安げなマウスの音が響いた。  時計の秒針が12を指したことだけを確認し...
ウェブ連載なのにやり取りはイエデン? 64歳、超アナログおじさんの「何やら新しい現象」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
アルハラ回避! スナック嬢が実践する「酔わない飲み方」3つ。お酒嫌いは「あの飲み物」を垂らしてみて
 みなさんはお酒好きですか?もちろん種類によって好き嫌いがありますよね。実は私、水割りと呼ばれるものが苦手です。焼酎でも...
育休明けのフルタイム復帰、育児家事と両立できるか不安…。キャパオーバーの悲劇を回避する3つの方法
 育休明け、いざ職場にフルタイム復帰することになった時、ママたちの脳裏にはさまざまな不安が押し寄せますよね。子供のことや...