「寂しいアラフィフ女認定は嫌!」自分のブランディングに翻弄される47歳女性の見栄

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-04-12 06:00
投稿日:2025-04-12 06:00

とにかく“彼氏”が必要

 瞳さんは「ある切実な理由あるんですよ」と困り果てた表情で続けます。

「えっとですね、先日会社の後輩に『彼氏はいるんですか?』って訊かれて、つい見栄で“いる”って言っちゃったんですよね。

 そうしたら『先輩の彼氏に会ってみたいです!』って盛り上がってしまい、一緒に食事をする流れになったんです。だから、とりあえずでもいいから“彼氏”が、どうしても必要なんですよ。だけど、明らかにオジサンな見た目のカツノリさんを、後輩に会わせても恥をかくのは自分では? という迷いもあって。

 カツノリさんに対して、ずいぶんと失礼なこと言っていますよね。その自覚はあります。カツノリさんには一切、私の事情は話していません。

 自分の“見栄”のためだけにカツノリさんの純粋な感情を利用するなんて、申し訳ないとも思っています」

寂しいアラフィフ独身女と思われるのは嫌!

 瞳さんは目を伏せ深いため息をついた後、おもむろに顔を上げ強い口調で続けます。

「だけど…、後輩から“寂しいアラフィフ独身女”って思われるのは、絶対にイヤなんです。“仕事もプライベートも充実しているアラフィフの先輩”っていう立場は崩したくない。そのためにカツノリさんと、とりあえず付き合ってみるしかないんでしょうかねえ。

 あーあ、素敵な彼氏がいれば、こんなくだらない悩みを抱えなくてもいいのになぁ…。50歳近くにもなって、何やってるんでしょうね。自分でも想定外ですよ」

 自分のブランディングのため、カツノリさんと交際する罪深さに、瞳さんは悩み続けています。

 次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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