「10年前から決めていた」夫と不倫相手の妊娠騒動を耐えた45歳女の復讐

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-04-19 14:52
投稿日:2025-04-19 06:00

慰謝料も欲しい

「子どものため、もっと言うと子どもを育てるお金のためです。これまでは夫の借金返済もあったし。あのときに離婚をしても養育費も出してくれなかったと思います。

 だけど返済が終わった今の夫なら、きちんとした養育費の額を毎月振り込めるだけの余裕があります。それに…、世間的には“時効”かもしれないけれど、私は夫から浮気の慰謝料もとって別れたい。

 これも借金返済中だったら無理でしたね。今だからこそ、言えるかなって。

 あのときの浮気は本当にひどくて、かなり揉めました。相手の女性は家にまで押しかけてきて…。さらに妊娠までしていたんです。まぁ、夫の子どもだという確証はなかったんですけどね。

 その女性は夫とは別の既婚男性とも同時進行していたんです。なので、妊娠の件はウチでは面倒を見ませんでした。その後どうなったのかは知りません」

いい妻をやめたら、憎しみが増した

 離婚を切り出し4カ月が経った今、美幸さんは以前よりもタクヤさんへの不快感が強まっていると話します。

「これまでは表面上だけでも、子どものために“いい両親”を演じてきましたけど、今はその必要がなくなりました。

 夫に対して不満を素直に出すようにしています。そうしたら、“いい妻”を演じていたときよりも憎しみは増しました。不思議ですよね。

 夫が話し合いに応じなければ、調停や裁判に進めてでも必ず離婚します。どうせ離婚するんだから、早く合意してくれればいいのに。のらりくらりと逃げてる夫には苛立ちしかありません。

 離婚の話し合いをしたくないからか、夫は家出中なんですよ。1カ月くらい帰ってきていません。本人によると、ビジネスホテルに泊まっているそうですが。どこにいても私には関係ないです」

 ◇  ◇  ◇

 美幸さんが10年抱き続けた夫への復讐心は、浮気が発覚した当時よりも大きくなり、それがさらに離婚意思を加速させています。

「夫側の主張を聞けば異なる視点や意見があるのでしょうが…。夫がどう反論しようとも離婚を成立させますよ」

 美幸さんは自らを鼓舞するように力強くうなずきました。

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


幸せにはなれないかも…体だけの「割り切った関係」を望む男たちの事情
「セックスする仲でも付き合うのは無理」と、割り切った関係を望む男性は一定数いるもの。そんな彼に悩んでいる女性もいるでしょ...
恋バナ調査隊 2024-02-17 06:00 ラブ
コスパもタイパもいいかも♡奢られ上手の女性がデートで実践するテク3選
 奢られ上手な女性は、本当に嫌味なく気持ちよく奢られていますよね。反対に奢られるのが苦手な人は、オドオドしたり、レジ前で...
恋バナ調査隊 2024-02-17 06:00 ラブ
隙あらば会話泥棒! すぐ「俺も」としゃしゃり出る“自分語り”男の心理
 会話中、すぐに「俺もさ〜」と自分語りに話を持っていく男性ってかなり多いですよね。  女性からすると「いや、聞いてない...
恋バナ調査隊 2024-02-16 06:00 ラブ
恋愛するとなぜかメンヘラ化…“病まない方法”を学んで幸せになりたいな
「恋愛になるとメンヘラになる」と自覚している女性もいるのではないでしょうか? 普段サッパリした性格であっても、好きな人が...
恋バナ調査隊 2024-02-16 06:00 ラブ
ラブorマネー…男性がカネより愛を選ぶ時はあるのか?
「愛かお金か」究極の選択を強いる恋愛リアリティー番組『LOVE CATCHER Japan』が話題です。  出演者は「...
内藤みか 2024-02-15 06:00 ラブ
20代という若さを失った…30歳でマッチングアプリを始めるのは遅い?
 女性にとって「20代という若さを失った…」と焦る年齢、30歳。でも、30歳からだって恋愛はしたい…!  今回は、「...
恋バナ調査隊 2024-02-15 06:00 ラブ
生き別れの妹?無理ありすぎ! 妻が呆れ果てた不倫のありえない言い訳
 妻から不倫を疑われて「してるよ!」と正直に話す夫はいませんよね。咄嗟に嘘をついたりごまかしたりと言い訳するでしょう。 ...
恋バナ調査隊 2024-02-14 06:00 ラブ
職場バレンタインは面倒です!ばらまく?廃止?賢い乗り切り方とNG行動
 いよいよ、バレンタイン。好きな相手を想ってチョコレートを準備するのは楽しい一方で、職場でのバレンタインはぶっちゃけめん...
恋バナ調査隊 2024-02-13 17:10 ラブ
堕ちる前に知っておきたい 既婚男性が結婚指輪をしない“多角的”な理由
 気になる彼が既婚者かどうかは、結婚指輪をチェックするのがド定番。  ただ、意図的に指輪を外す男性もいるため、指輪の有...
恋バナ調査隊 2024-02-13 06:00 ラブ
共働きの育児にモヤっ 妻と夫では家事と子育ての見え方がなぜ違う
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  家事や子育て...
豆木メイ 2024-02-13 06:00 ラブ
男性は母親に似てる女性を好きになる? 脈あり判断方法とは
 恋愛においてよく言われるのが「男性は、母親に似てる人を好きになる」という説です。実際にはどうなのでしょうか?  ま...
恋バナ調査隊 2024-02-12 06:00 ラブ
カトちゃん夫婦は特例? 10歳以上の歳の差恋愛がうまくいく人の特徴6つ
 もし好きになった人が、あなたよりも10歳以上も歳の差のある人だったらどうしますか?  芸能人では、45歳差で結婚し...
恋バナ調査隊 2024-02-12 06:00 ラブ
夫の浮気疑惑助けて…!ラブホのライターは修羅場案件でも言い訳に納得
 夫が浮気をしているかもしれないけど決定的証拠や確信がない、そんな状況が続いたらつい誰かに助けを求めたくなりますよね。 ...
2024-02-11 06:00 ラブ
友達の彼氏と禁断のキス…今だから言える私のワンナイト物語
 一夜限りの体の関係を持つ“ワンナイト”。あなたには経験があるでしょうか? 「今だから言える」と、ワンナイトの経緯...
恋バナ調査隊 2024-02-10 06:00 ラブ
仕事で失敗した41歳独男 ホストにもなれず、元カノに金をせびる大転落。
「冷酷と激情のあいだvol.181〜女性編〜」では、半年ほど親密だけど曖昧な関係にあった男性・シンイチさん(41歳・仮名...
並木まき 2024-02-10 06:00 ラブ
42歳バツ1独女、昔の男が連絡してきた。セフレでもいないよりマシかも?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-02-10 06:00 ラブ