Snow ManはSMAP・嵐に続く国民的アイドルになれたのか? ヒット曲がイマイチでも“モンスター級”と言えるわけ

こじらぶ ライター
更新日:2025-04-25 06:00
投稿日:2025-04-25 06:00

「SMAP、嵐と同列で語るには早い」は本当か?

 Snow Man初のスタジアムツアー『Snow Man 1st Stadium Live Snow World』の新国立競技場公演が、4月19日・20日に開催され、各日約7万人を動員した。STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)所属アーティストによる同会場でのライブは、旧国立競技場時代を含めると、SMAP、嵐に続く3組目となる。

 Snow Manの同会場でのライブが発表された際には、国民的グループと言われたSMAP、嵐に続く快挙に、彼らのファンから祝福の声で溢れた。一方で、旧事務所時代のファンからは、SMAP、嵐と同列で語るにはまだ早いとも指摘された。デビュー5周年を迎えたSnow Manは、SMAP、嵐のような国民的アイドルに、どこまで迫っているのだろうか。

 まずは、CDシングルの「売上」と「ヒット曲」の観点から見ていきたい。「売上」はオリコン調べで、「ヒット曲」については筆者の体感ではあるが、ファン以外の一般層も含めた世間への浸透度を振り返える。

【こちらもどうぞ】旧ジャニ会見から1年半、STARTO社の再興成否…CD売上と人権意識から考察、ファンは一体何を望む?

誰もが口ずさめるSMAPと嵐のヒット曲

 SMAPは、「夜空ノムコウ」、「らいおんハート」、「世界に一つだけの花 」(シングル・ヴァージョン)というミリオンシングル3作が、「売上」と「ヒット曲」をはっきりと兼ねている。他にも、「がんばりましょう」、「青いイナズマ」、「SHAKE」など、売上が70万~80万枚台で、タイトルを聞いただけで口ずさめる人が多いであろう「ヒット曲」がいくつもある。

 次に嵐は、活動休止前ブーストのかかった「カイト」のみがミリオンを記録している。ただ、音楽番組での披露回数を考えても、売上90万枚台の「A・RA・SHI」、売上30万~70万枚台の「Love so sweet」、「Happiness」、「Monster」など、タイトルだけでは思い出せなくても、楽曲を聞けば知っている人が多いであろう「ヒット曲」が何曲もある。

 そんなSMAP、嵐でもCD売上10万枚台など苦戦した時期があるのに対し、Snow Manはデビューから5年、全シングルを「オリコン年間ランキング」の1位~5位以内にランクインさせてきた。ミリオンは「Imitation Rain/D.D.」(「SixTONES vs Snow Man」名義)、「Grandeur」、「LOVE TRIGGER/We'll go together」など5作あり、その他のシングルも70万枚台後半~90万枚台を記録している。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


田中麗奈、45歳。心も体も変化するなか、ずっと変わらない“芝居”への気持ち
 多くの人の心をつかんだ「なっちゃん」のCMの初代キャラクターに始まり、映画『がんばっていきまっしょい』『はつ恋』、近年...
望月ふみ 2025-08-24 11:45 エンタメ
『あんぱん』のぶ、山に登って「ボケー!」は“征服欲”の成せる業か? アンパンマンの原型がついに爆誕
 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の別居生活が続く中、登美子(松嶋菜々子)から嵩の名前の由来を聞いたのぶは、ひとり山へ向...
桧山珠美 2025-08-28 15:04 エンタメ
ラウール、22歳の色気が破壊級!「愛の、がっこう」は“代表作”になると断言してもいい
 夏ドラマも中盤にさしかかりました。そのなかでも回を重ねるごとに盛り上がっているのが、木曜劇場「愛の、がっこう」(フジテ...
【芸能クイズ】松本人志が福山雅治と「HEY!HEY!HEY!」で作った“オリジナル料理”の名前は?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
「あんぱん」羽多子らの“あの言葉”にあんぐり…のぶも感動してる場合か。落語家の年齢も気になる
 嵩(北村匠海)は「まんが教室」という番組に出演してほしいという健太郎(高橋文哉)の頼みをしぶしぶ承諾する。そして第1回...
桧山珠美 2025-08-28 15:06 エンタメ
「あんぱん」のぶ、議員のコネ入社なのに“クビ”の謎。急成長したアキラ君と老けないオトナ達に酔いそう…
 嵩(北村匠海)が書いた詞にたくや(大森元貴)がメロディーをつけて生まれた「手のひらを太陽に」は、「みんなのうた」でも紹...
桧山珠美 2025-08-28 15:06 エンタメ
スキャンダル続出の花田優一、美女にモテまくるのは何故? 不誠実男に学ぶ「悪名は無名に勝る」メリット
 元横綱・貴乃花光司と元フジテレビアナ・花田景子を両親に持つ“親の十四光り”の花田優一。  現在、元テレビ東京アナ...
堺屋大地 2025-08-17 11:45 エンタメ
「あんぱん」八木(妻夫木聡)と蘭子(河合優実)、“何か”が始まっちゃう? 嵩は作詞能力をいつ見抜かれたのか
 舞台公演は成功裏に幕を閉じる。数日後、なぜかぼんやりした様子の嵩(北村匠海)。そこに、また一緒に楽しい仕事をしようとた...
桧山珠美 2025-09-04 12:26 エンタメ
カズレーザー、山里亮太…芸人はなぜモテる? 業界人が分析する「メロい」現象が起こりやすい納得の理由
 カズレーザーさんと女優の二階堂ふみさんが結婚した。週刊誌にも撮られなかったどころか、噂すらなかったので世間はびっくり&...
帽子田 2025-08-15 11:45 エンタメ
島崎遥香31歳、40代を迎えても「幸せの更新」方法は変わらない。カテゴライズせず“ぱるる”として生きていく
 昨年、初めての著書『ぱるるのおひとりさま論』(大和書房)を出版するなど、このところ「ひとりが好き」「結婚願望はナシ」と...
望月ふみ 2025-08-14 11:45 エンタメ
ドラマ『しあわせな結婚』の奇妙な違和感。松たか子らの“ちぐはぐさ”は計算どおりなのか?
『光る君へ』『ふたりっ子』『大恋愛』などで知られるベテラン脚本家・大石静さんの完全オリジナル作品として、夏ドラマの中でも...
「あんぱん」六原永輔=永六輔の“言葉”に違和感が…。いせたくや(大森元貴)らの記憶力も凄すぎる
 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)は互いに隠していたことを打ち明け、新たに前を向く。それから7年の歳月が流れ――、未だ漫...
桧山珠美 2025-08-13 18:06 エンタメ
【芸能クイズ】ヒントは有名コンビ!「佐藤嘉彦・粋子」が本名な芸人は誰でしょう?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
空前のオカルトブーム! 大人も楽しめる「夏のホラーアニメ」3選。平成の“トラウマ級”作品が令和にリメイク
 近年、小説や映画を中心に巻き起こっているホラーブーム。Web記事から単行本化された小説を原作とし大ヒット映画となった「...
ヒカキンは本当に“聖人”だったのか? 炎上騒動で見えたトップYouTuberの人間くささ
 日本を代表するYouTuber・HIKAKIN(以下、ヒカキン)が、パクリ動画を公開したことで炎上しました。  ...
堺屋大地 2025-08-14 10:37 エンタメ
「あんぱん」のぶの不器用設定はどこへ? ボツ原稿を持ち歩く嵩…まだまだあるクエスチョン
 独立した嵩(北村匠海)は独創漫画派という集団に所属し、そこで割り振られた仕事をこなしていた。だが、決して順調とは言えな...
桧山珠美 2025-08-11 17:03 エンタメ