「豊臣兄弟!」永野芽郁の代役に白石聖を抜擢の背景…NHKにとって大手芸能プロは“駆け込み寺”か
永野芽郁(25)が出演辞退した来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の代役に、白石聖(26)が起用されるという。
白石は、高校生の頃にスカウトされて芸能界入りし、2016年にデビュー。19年「ゼクシィ」CMガール起用で話題になり、その後も地道に出演作を重ね、ついに今回ビッグチャンスを手にした。
注目を集めているのは、5月11日、白石が自身のインスタグラムで、9年間在籍した「芸映プロダクション」から「フラーム」への移籍を報告したこと。広末涼子(44)が長らく同社の看板女優を務めてきたが、鳥羽周作シェフ(47)との不倫騒動を経て昨年2月退所。現在は有村架純(32)や吉岡里帆(32)がその後釜ポジションに座っている。
その吉岡は前事務所「A-team」の業務休止を受け昨年4月にフラームへ移籍。その8カ月後には、小芝風花(28)が13年間在籍していたオスカープロモーションを退所し、趣里(34)らが所属するトップコートに移籍した。
「吉岡はフラーム移籍後にTBS系日曜劇場『御上先生』に8年ぶりに出演し、来年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』では主人公の正室という重要な役どころも決まりました。『べらぼう』の妖艶な花魁役で注目を集めた小芝も、トップコート移籍後の初仕事が大河初出演です。このほか、永野芽郁が所属するスターダストプロモーション、上白石萌音や浜辺美波が所属する東宝芸能、清原果耶を擁するアミューズ、福原遥らの研音、綾瀬はるかを擁するホリプロといった大手芸能事務所の“事実上の持ち回り状態”で大河ドラマや朝ドラのヒロインが決まっていきます。存在感を示したい若手女優がこうした大手事務所に所属したがるのはごく自然だと思います」(芸能関係者)
■大手プロを優遇するNHKが抱える深刻な悩みとは
中小事務所から大手事務所に移籍すると大役をゲットできるというメジャーリーグみたいな流れができ上がりつつあることで、実は当のNHKも頭を抱えているという。
「例えば、『豊臣兄妹!』の主演に決まっている仲野太賀さんと永野さんは同じ事務所の所属です。こうした“セット売り”や事務所の要望を聞きながら演出を進めていくと、こちらが足を使ってアングラ劇場やミニシアターを回って独自に探してきた俳優の出番がほとんどなくなってしまいます。主演から10番手くらいまでの俳優は、ほぼ自動的に大手事務所で占めされてしまうので、本当に出演してもらいたい実力のある俳優さんが、場合によってエキストラみたいな扱いになってしまうことがある。内心、忸怩たるものがありますよ」(制作スタッフ)
ただ、大手事務所と懇意にしていると、病気や不祥事でヒロインが出演できなくなっても、間髪入れずに代役を差し出してくれるという。さながら、NHKにとって大手事務所は麻薬みたいな存在なのかもしれない。
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若手女優はNHK大河や朝ドラ出演の機会をうかがって大手芸能プロへの移籍のチャンスをうかがっている。■関連記事も必読だ。
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