二宮和也が初の新書で語った赤裸々な内容 “憧れの人”竹内結子さんへの想いと嵐の活動再開へのホンネ

更新日:2025-06-17 17:03
投稿日:2025-06-17 17:00

 嵐の二宮和也が42歳の誕生日である17日、自身初の新書『独断と偏見』(集英社新書)を発売した。二宮は、2009年から10年間、雑誌『MORE』の連載「二宮和也のIt[一途]」をしていたが、当時の担当編集者・野呂望子氏が23年10月に二宮が前事務所から独立したタイミングで本書のオファーをしたという。

「二宮さんの言葉の力は、連載前に何度かインタビューさせていただいたときから際立っていました。同じことを表現するのにも新鮮な言葉の選び方をされますし、語感や活字の見え方までさりげなく計算されているような、繊細かつ大胆な言語感覚の持ち主です」(野呂氏)。

 二宮は1年間かけて10の四字熟語に沿って100の質問に回答し、それをもとに構成。著書では、独立後の仕事から「命」についてまで語っている。

 出版記念の取材会では、「(自身はジャニーズ事務所時代から)自由に発言していたタイプ」「向こうの事務所(STARTO社)にいたとしても書いていた内容」として、故・ジャニー喜多川氏や嵐の活動などについて思い切った発言をしていた。

 たとえば、100の質問には「いま、いちばん会ってみたい人は?」という項目がある。そこで「ジャニー喜多川に、誠心誠意をこめて謝ってもらいたい」と綴っているが、その理由を取材会でこう語っている。

「基本的に会いたい人はこの世に存在していない人が多くて。(ジャニー氏は)この本をつくるきっかけとまではいかないが、大元にいる人。あの人が人様に迷惑を掛けずに生活をしていたら、僕はこういう道を辿ることはなかった。でも、あいつは何も言わないんだよな。僕の意見ですが、そうして(謝って)もらいたい人はいっぱいいたと思う」

■大ファンだった竹内結子さんへの"怒り"

 この世にいない人でいえば、著書の中で印象的だったのは、20年9月に亡くなった女優の竹内結子さん(享年40)についての記述だ。連載「二宮和也のIt[一途]」でも、17年に理想の女性として名前を挙げていたという。当時、竹内さんについて「話すどころか、もう会えなくてもいい。地球に生きているだけでいいんだよ」と語っていた二宮が、竹内さんを慕っていたことはファンからも知られていた。だが、意外にもその想いは冷静だ。

《これは僕の個人的な価値観でしかないんだけど、いかなる場合であっても自殺は『ない』と思っているんだよね。だから、すごく残念で悲しい……というよりも、なぜそんなかたちを選んだのかってことに対して若干の怒りみたいなのがある》

 また、来年5月に正式解散が発表された、自身の所属するアイドルグループ『嵐』の活動に対してもある種ドライだ。

 著書では、《冷たく聞こえたら申し訳ないんだけど、いまこの瞬間は嵐についてあまり考えていないかな。いつ動き出すのかは、正直、リーダー(大野智)じゃないとわからない部分が多すぎて》と振り返っている

 
 取材会でも「僕自身もなぜこのタイミングなんだろう。誰かがどうこう決めたタイミングではない」と戸惑いも見せていた。嵐のグループ活動についても「いつも二、三年前に計画したことをかたちにしていた」という。前々から決められたことをこなす仕事がストレスにはならなかった一方で、現在は「二宮和也」個人として、「過去も未来も関係なく自由にやってくださいとやらせてもらえる」環境に心地よさを感じているようだ。

 素顔と本音が垣間見える一冊だ。

  ◇  ◇  ◇

 今回の二宮和也の発言の意図は一体何なのだろうか? 関連記事【こちらも読む】嵐・二宮和也のクレバーな立ち回り 今さらジャニー喜多川氏に「謝ってほしい」発言の真意…では、その謎に迫っている。

エンタメ 新着一覧


菅田将暉『眉毛 なぜ』の話題で持ち切り。菅田3兄弟から目が離せない!
 菅田将暉(31)は見るたびに印象が違います。たとえば、先日の「あさイチ」(NHK)プレミアムトークに出演した際は、「デ...
ニコイチだった目黒蓮「海のはじまり」と松村北斗「西園寺さん」、株を上げたのは…?
 夏ドラマで“シングルファーザー”設定かぶりで話題となった、Snow Man・目黒蓮さん(27)主演の「海のはじまり」(...
こじらぶ 2024-09-28 06:00 エンタメ
ヒロインがすでに亡くなっている…! “地獄の道”を歩んだ佐田寅子は特別な女性だったのか?
 さまざまな仕事をかけ持ちし、多忙な毎日を送る優未(川床明日香)。花江(森田望智)もひ孫に囲まれ平穏に暮らす。航一(岡田...
桧山珠美 2024-09-28 06:00 エンタメ
なぜ『内村プロデュース』は伝説の番組に? 有吉弘行らから見える内P愛
 来たる9月28日、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)が『祝!内村光良還暦祭り 内村プロデュース復活SP!!』と題して...
桂場の甘味好き、愛を語る家裁メンバー…「虎に翼」の登場人物は愛すべき人たちばかり
 最高裁大法廷では、いよいよ美位子(石橋菜津美)の事件の判決が出されようとしていた。寅子(伊藤沙莉)は早朝、よね(土居志...
桧山珠美 2024-09-25 17:10 エンタメ
期待はずれと面白かった夏ドラマを調査!『新宿野戦病院』をよそにアラフォー世代に刺さったのは…?
 2024年夏ドラマが続々と最終回を迎えています。今期も話題を振り撒いてくれた数々の作品がありましたが、みんなの率直な感...
ちちんぷいぷい返しを試みた航一は朝ドラヒロイン良き夫“ベスト5”に入る
 寅子(伊藤沙莉)の名前を知る少女の祖母・佐江子(辻沢杏子)が訪ねてきて、孫を助けてほしいと寅子にすがる。  そん...
桧山珠美 2024-09-23 17:25 エンタメ
『光る君へ』は吉高由里子、『スオミの話』には長澤まさみ…人気脚本家“お気に入り俳優”の傾向は?
 大石静氏脚本のNHK大河ドラマ『光る君へ』、クドカン節がさく裂するフジテレビ系『新宿野戦病院』など、昨今放映されている...
斎藤元彦知事は謹んで却下! イケメン知事5の存在を脅かす“大本命”は…
 わたくしたちイケメン愛好者の間で、常々イケメン知事と注目しておりましたのが、北海道の鈴木直道知事、青森県の宮下宗一郎知...
「虎に翼」大団円へ…ブレない寅子、桂場、航一の名場面をありがとう
 桂場(松山ケンイチ)に真っ向から意見した航一(岡田将生)だが、心ならずも寅子(伊藤沙莉)にまで心配をかける事態に陥って...
桧山珠美 2024-09-21 06:00 エンタメ
悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由
 2022年12月に、鳴り物入りで韓国大手事務所「HYBE」傘下の「NAECO」に移籍したものの、今年8月、2年も経たず...
堺屋大地 2025-01-03 10:01 エンタメ
【写真特集】魔性の女こと葉月里緒奈の色っぽい流し目…
【この写真の本文に戻る⇒】真田広之も“シタ夫”経験者…裏切られたサレ妻が離婚後も「また一緒にいたくなる男」にある共通点
寅子フリーズ! 美佐江くりそつな美雪登場、意味深な微笑が恐怖をあおる
 元明律大学女子部の一同が、久しぶりに寅子(伊藤沙莉)の家で顔を合わせる。涼子(桜井ユキ)は司法試験に挑戦していた。皆、...
桧山珠美 2024-09-18 16:35 エンタメ
芸人はランジャタイ伊藤から学べるか 「地雷女」を避けるたった一つの方法
 ランジャタイ・伊藤幸司(38)が未成年との不適切な関係を持ったことを暴露され、芸能活動を休止した。過去を振り返れば、伊...
帽子田 2024-09-18 10:08 エンタメ
老眼鏡かける寅子。「最後はいい方に流れていく」発言にトラツバロス一歩手前…!
 香淑(ハ・ヨンス)は、原爆被害に遭った外国人への支援を始めることを決意する。一方、寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は...
桧山珠美 2024-09-16 14:00 エンタメ
秋元康との共通点も? 柏木由紀がすがちゃん最高No.1に惹かれた理由を考察
 9月11日、NEWSポストセブンが、元AKB48のゆきりんこと柏木由紀さん(33)と、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんの...