世の中が不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚外恋愛経験者だという。SNSやマッチングアプリが普及し、不倫のハードルは下がる一方。しかし、その裏にある人間の欲望と自己演出には注意が必要だ。
ワイドショーの定番、それは芸能人の不倫騒動。謝罪会見に活動休止──愛に溺れた代償はあまりにも重い。
世間が「不倫=絶対悪」と決めつけるなかで、それでも、人はなぜその扉を開けてしまうのか。禁じられた恋に身を投じる不倫の背景をCA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持ち、数々の人間模様を見てきた筆者が読み解いていきたい。
友人が明かした若さの秘密は「マッサージ」
2018年頃から急増し始めた女性向け風俗、通称・女風。「女性が男性セラピストに癒されるなんて…」という後ろめたさは、今ではすっかり過去のもの。
SNSを開けば、顔出しで自分を売りこむイケメンセラピストたちの投稿が溢れている。女風は、もはや「特別なもの」ではなくなったのかもしれない。
今回、取材に応じてくれたのは、樹里さん(46歳翻訳家/既婚・子供あり)。彼女は海外留学経験があり、自由でオープンな性格。夫はアート関係の仕事で国内外を飛び回る多忙な日々を送っている。すっかりレスになった結婚生活に、モヤモヤを感じていたと言う。
「学生時代の友人と久しぶりに会ったら、やけに若々しくて…聞けば、女風に通っていると、恥ずかしそうに話してくれたんです。『若いイケメンにマッサージしてもらうだけで、翌日の肌ツヤが全然違うわよ』『ときめきを買ってると思えば安い』とご機嫌でした」
「普通の青年」な部分に惹かれて兼業セラピストを指名
半信半疑ながら、樹里さんも翌日には大手の女風を検索。全国チェーンの店舗で、口コミとランキングを頼りに選んだのが「セナくん(31)」だった。端正な二重の目、183センチの長身にスーツ姿。昼職と兼業のセラピストだ。
口コミ欄には「全女性に紹介したいホスピタリティに溢れる人」「主婦であることを忘れさせてくれる最高のセラピスト」などの熱いコメントが並び、さらにブログには愛犬と散歩する姿、ジムでの筋トレ姿まで。
その「普通の青年」である一面が、樹里さんの心をくすぐった。
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