今回は出会った人から予想外の話をされたカオリさんのケースをお送りします。
「好きなことで食べていける未来」を語り合ううちに
「好きなことで生きていきたい」
そんなポジティブなプロフィール文と、「読書が趣味です」「仕事の話をするのが好きです」とメッセージで語ってくれた彼。ヒロトさん(仮名・33歳)は都内の外資系企業勤務で、どこか中村倫也をワイルドにしたような雰囲気。私より3歳年上で、落ち着いていて誠実そうな印象だった。
私、カオリ(仮名・30歳/広告代理店勤務)も、キャリアと恋愛の両立に悩む日々。だけど、ヒロトさんとは「好きなことで食べていける未来」を真剣に語り合えたことで、会う前から少し心を許してしまっていた。
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「できる男」感に好印象
初デートの約束は、彼の指定した都内のカフェラウンジ。場所を聞いたときは「ホテルのラウンジって、少し緊張するな」と思ったけど、「ちゃんとした人なのかも」とプラスに受け取って、休日の午後に向かった。
ラウンジのソファ席で待っていた彼は、紺色のスーツに薄いブルーのシャツ。いかにも「できる男」感を漂わせていた。笑顔も爽やかで、第一印象はとても良かった。
「やっと会えたね。話したいこと、たくさんあるんだ」
そう言ってすぐ、ヒロトさんは“夢”の話をし始めた。
「実は今、副業でちょっと面白いビジネスをしててさ。会社に縛られない働き方を模索してるところなんだ。自分の人生、他人任せにはしたくなくてさ」
怪しい単語に秒で“お察し”
最初は“副業”という言葉に少し構えたけど、時代的にも珍しくないし、話しぶりも熱意がこもっていたから、私は黙って聞いていた。
「このビジネスは、最初は収入にならないけど、信頼があれば絶対に結果が出るんだよ。信頼って、すべての基盤だから。人と人との繋がりが、可能性を生むんだよね」
——ん? 信頼? なんか、その言い回し、聞き覚えあるぞ。
そう思ったときにはもう遅かった。彼はカバンからクリアファイルを取り出し、私の目の前に差し出してきた。
「これ、ほんの一部なんだけど、見てみて。数字とか苦手?」
そこには、「ストック型ビジネス」「不労所得」「権利収入」といった単語が並ぶ資料。
ざっと読んで察した。…あ、これ、ネットワークビジネスだ。
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