同級生や友達から出る「結婚」「出産」の話題
――島崎さんご自身についてお聞かせください。島崎さんのエッセイ『ぱるるのおひとりさま論』も発信のひとつです。30代に入りました。いまは30歳云々という時代でもありませんが、それでも節目を感じるところは何かありますか?
私自身はないんですけど、周りが変わりましたね。同級生や友達から「結婚」「出産」といった話を聞くことが多くなってきました。同じ夢を追っていた人たちも、結婚という違う道に進み始めたりして。「子どもが欲しい」といった会話も、よく出ますね。
――バラエティ番組に出演されている時なども、そうした話題を振られていることが多い気がします。
そうですね。なので、30歳という年齢自体を私自身が意識したり、自分が変わったなと感じることはなくても、「そういう年齢になったんだな」とどうしても感じることが多いですし、そのことによって、改めて自分自身の進路を決めるタイミングになったかなと思います。
――自分自身の進路、ですか。それは役者としてとか?
「この先、自分はどうしていったらいいんだろう」「何をして生きていったらいいのか」と言うと、大きくなりますが、でも自分自身の進路と向き合ったときに、やっぱりお芝居をずっと続けていきたいなと。覚悟というとまた言葉があれなんですけど、改めて思いました。
ただ、いま「役者」と言っていただきましたけれど、私は芸能界に入ったときから、違和感のあることとして、みんな「私は俳優」「私はモデル」「タレント」と、ジャンル分けをしたがるなと感じていて。
30歳は自分と向き合う節目になった
――島崎さんは以前から、「ぱるる」としてというお話をされていますね。改めて、お芝居をしていきたいという気持ちと、「ぱるる」としてという覚悟と向き合ったということでしょうか。
そうですね。「今後は俳優をやるんですか」と言われることは好きではなくて、私はずっと「ぱるるでいきます」とお話してきましたし、それは今後も変わりません。たぶん、「ぱるる」ではない人生も歩めたし、今からでも選択はできると思うんですけど、今のところはそう感じています。
そうしたことを、19歳から20歳になった時には考えませんでした。だから30歳って、やっぱり自分の中で何かを考える、向き合う節目になるんだなと思います。母にも30歳のときのことを訊ねたら、「どうやって生きていくかを考えた」と言っていました。
――お母さまと、30歳を迎えたときのことを会話したんですか?
しましたね。だからそういう年齢ってあるんだなと思いました。
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