ストレスとは「心のコップ」がたまること…自分からのSOSに気付く意外なヒント【専門家監修】

影森佳代子 鎌倉ひまわり鍼灸院 院長
更新日:2025-09-09 11:45
投稿日:2025-09-09 11:45

つね日頃のケアが大事

 コップの大きさは、専門的には「ストレス耐性」といいます。

 コップのサイズは持って生まれたものなので、自分では調節できません。だからこそ、コップから水があふれないよう、つね日頃からケアすることが大切なのです。

 私の鍼灸院にパニック障害の相談でやってくる人のなかには、「とくにストレスは感じていませんが……」と言う方もいます。そんな方のからだを触るととてもこわばっていて、呼吸が浅くなっていることが多いのです。

 本人は自覚していないけれど、からだはすでにSOSを出しているのです。逆にいうと、からだのどこかにこわばりを感じるようになったら、コップに水がかなりたまっている証拠です。

コップの水を減らす方法は?

 まずはストレスがたまっていることを自覚することが大切です。コップの水を減らしていくために、心とからだをゆるめて、交感神経の高ぶりを鎮めていきましょう。

「コップの水を減らすなんて、どうすればいいかわからない」と、思うかもしれませんね。

 でも心配しなくて大丈夫。

「おもち呼吸法」で呼吸を整え、簡単なストレッチでからだをほぐすだけでいいのです。

 これらを継続して行なえば自律神経のバランスが整うので、心もからだも楽になるのを感じられるでしょう。

書籍情報『影森式パニック障害改善メソッドセルフワークBOOK  〜ひとりでもラクにできる誘導ボイスつき〜』

書名 : 影森式パニック障害改善メソッドセルフワークBOOK  〜ひとりでもラクにできる誘導ボイスつき〜
著者 : 影森佳代子
発売日: 2025年5月26日
頁数 : 128ページ
定価 : ¥1793(税込)
出版社: 河出書房新社

影森佳代子
記事一覧
鎌倉ひまわり鍼灸院 院長
1964年生まれ。ボストン大学教養学部心理学科卒業。同志社大学大学院修士課程修了。早稲田医療専門学校鍼灸学科卒業。心理カウンセラーを経て、鍼灸師として独立。延べ施術数は2万件以上。30代でパニック障害を発症する。心理学と東洋医学を統合した独自のメソッドで自ら克服。「影森式メソッド」としてパニック障害に苦しむ人たちにノウハウを伝え、多くの治療実績を上げている。著書に『パニック障害 大丈夫! からなずよくなる』(河出書房新社)がある。

ライフスタイル 新着一覧


「頑張りが伝わってきたよ」ママ友の言葉にホロリ…思わず嬉し泣きしたLINE3選
「LINEに救われた」という経験、あなたにもあるのではないでしょうか? 連絡手段として用いられるLINEが、救世主のよう...
浴衣の下って何を着ればいいの? 下着をつけたくない場合の最適解とNG行動
 夏休み、家族や友人と旅行に出かける人もいるでしょう。でも、意外に知られていないNG行動のせいで、恥をかくことも…。 ...
「来月はハワイ♡」ってダルっ…。“幸せアピ”がウザい女友達のLINEエピソード
 自分が幸せの中にいるとき、周りに話したくなったりアピールしたくなったりする人もいるはず。でも、相手に「ウザい」と思われ...
「スナックのママ=不美人」説は本当か? 超納得のシンプルな理由を解説します
 「スナックのママって、そんなに美人いないよね」  これ、みなさんも思ったこと or 聞いたことないですか? 私は...
4割が「事故物件に住み続ける」と回答。それぞれの“ワケあり”事情とリアルな体験談
 夏といえば怪談。その中でも近年、特に目立って増えているのが「事故物件」をテーマにした話だ。  松原タニシの実話怪...
猫の「まなざし」に恋をした…“にゃんたま”には何が詰まっているの?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「お母さん、暇ー!」攻撃にヘトヘト…。夏休み、私は“宿題やる気スイッチ”をこれで押してます
 夏休みシーズン到来! お子さんの夏休みの過ごし方で悩む方も多いのでは。ことあるごとに「お母さん、暇ー」の訴えに、「暇な...
教師になってほしい有名人、第2位は天海祐希! 第1位は野球選手がランクイン。GTOやヤンクミは時代遅れ?
 ジブラルタ生命保険株式会社は、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校で働く教員2000名を対象に、アンケート「教員の意...
クッソ頑固な父親の「ひとりごと」が増えた謎。これは老化か、特性か?
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
「嫌だと言いたいの?」上司からの戦慄パワハラLINE6選。休日、早朝でもお構いなし…勘弁して~
 最近はプライベートだけでなく、仕事でもLINEを活用する会社が増えてきましたよね! しかし、今、ひそかに問題になってい...
アラフィフ独女、恋がしたくて何が悪い?「痛々しい」の声に振り回されないで
 アラフィフ独女ライターの私だって、恋をしたい。そんな思いがふと心に浮かんだのは、担当編集さんのおすすめで、Netfli...
これ言ってない? 自己肯定感が低い人、9つの口癖。「私なんか」「どうせ」はもう禁句にしよう
 あなたはありのままの自分を受け入れ、自分の存在を認めたり価値を感じたりできていますか? 自己肯定感が低いと、生きづらさ...
選ばれし“イケにゃん”2匹がご降臨!ゆくたまωくるたまω、2つの鐘にシャッターが止まらない♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ヒィッ! 職場で「敵にしてはいけない人」6つの特徴。シゴデキ人間に嫌われたら終わる…
 職場にはいろいろなタイプの人間が集まっているので、人間関係のトラブルはつきもの。そんななか「この人だけは絶対に敵に回し...
【女偏の難読地名クイズ】「姶良」って何て読む?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
実家で「1泊2食で1万円」はひどすぎん? 帰省して後悔した6つの切ない体験談
「盆休みに実家に帰省して楽しい時間を過ごそう」と考えていても、現実は“ガッカリ”が待っているかもしれません。今回は、実家...