高望みはしていないはずなのに
離婚を進めつつ自分の再婚を速やかに成就させたいダイスケさんですが、厳しい現実に戸惑いを隠せません。
「出会う相手がいけないのか、使っているアプリが悪いのか…。でもね、アプリ上では写真だってキレイだし、会話も弾むんです。
ところがいざ会ってみると、違和感しかないんですよ。高望みはしていないと思いますよ?
人柄重視で選びたいので年齢は40代半ば以上で、相手の年収にはこだわりなし。フリーターや無職でも全然オッケー。
それでも、また会いたいなって思える女性とは今のところゼロなんです」
どうしたら理想の相手に会える?
しょんぼりとした表情で、ダイスケさんは自分の将来を悲観します。
「今って、アプリでの出会いが主流でしょ? アプリを使えば出会いなんていくらでもあると思ったのに、甘かったです。
離婚成立後は、僕が今の家に住み続けるから、そこに転がり込んできてもらう形で、すぐにでも新しい妻が欲しいんです。
どうしたら出会えますかねぇ…。あんまり若すぎる女性とは話が合わないから、お相手の年代は譲れません。
妻が出ていけば、家に女性を連れ込めるので、すぐに再婚できますかね? まだ離婚前だから、うまくいかないだけなのかなあ。
あ、自慢じゃないんですけど俺の家、オシャレでカッコいいんですよ! 家の外観と内装をアプリのプロフに載せたらもっといい女性が釣れますかね?
『この家に住めるなんて嬉しい!』って、再婚に積極的になってくれるかも?」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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