一方的な妻の言い分にうんざり
「妻からは『あなたより私のほうが優秀なんだから、あなたが専業主夫になればよかった』だの『給料が下がったくせに、バイトもできないダメ男』だの、散々な言われようです。
会社の業績が下がっているので、むしろ前より今のほうが忙しいんですよ。仕事が終わればもうクタクタ。
そのあとにバイトなんて考えられません。土日だって仕事が入ることもあります。もう体力も気力も限界なんです。
でも妻は俺に対して『あなたは、家族に申し訳ないっていう気持ちが足りない』って。何言ってるんでしょうね。ほんと」
あまりの言い分に、ヒデアキさんが反論しても喧嘩になるだけ。ヒデアキさんは妻が自分の心情を理解するとは思えないと自嘲します。
自業自得なのでは?
ヒデアキさんの両親も、そんな紀江さんに強い疑問を持っていたのだとか。
「母親は、妻を“悪いことは全て誰かのせい。いいことは自分だけで独り占めする女”なんて言ってます。辛辣だけど、まあ合ってますよね。
今さら、妻に誰が何を言ったところで、ギャーギャーわめくだけ。もう諦めています。
『こんなはずじゃなかった!』なんて怒り狂ってますけど、生活が安定していたときに、グータラと生活を送っていたのは、妻自身ですよ。
子育てに手がかからなくなってからも、ずっと遊び呆けていましたし。家事だって手抜きばかりでした。
全て甘ったれた性格が直らないまま40代になっちゃった妻に問題があると思いますけどねえ…」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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