読売テレビ「ダウンタウンDX」不可解な番組終了の余波…松本人志が激怒していた「ミヤネ屋」報道

更新日:2025-09-30 17:03
投稿日:2025-09-30 17:00

 11月1日にスタートする「ダウンタウンチャンネル(仮称)」で、日本テレビ系の「笑ってはいけない」を制作、配信すると「現代ビジネス」に報じられ、歓喜の声をあげているのが、松本人志(62)の復帰を待ち望んでいる多くのダウンタウンファンだ。ネット版「笑ってはいけない」には日テレの精鋭スタッフが“出向”という形で参加することも検討されているという。

 その一方で聞こえてくるのが、日テレ系列の準キー局、読売テレビとダウンタウンの不協和音だ。1993年10月にスタートし、6月26日に最終回を迎えた読売テレビの人気長寿番組「ダウンタウンDX」について、同局の松田陽三社長は24日の記者会見で次のように語っている。

「松本さんが活動休止され、浜田さん1人でMCをされたが、浜田さんも一時休養。代役MCを立てたが“やはり『ダウンタウンDX』は2人のボケとツッコミがないと成立しない番組だ”という声があった」

 番組終了は、読売テレビと吉本興業の“あうんの呼吸”で決まったという。

 松田社長は「長きにわたり番組を支え続けてくれたダウンタウンのお2人には感謝の言葉しかありません。読売テレビの看板番組になりました」と感謝を述べている。だが、以前から指摘されていたのが「ダウンタウンDX」の不可解な終わり方だ。

「番組改変期でない6月下旬に終了したこと。さらに、松本はまだしも5月に休養から復帰した浜田雅功の出演すらなく、木村祐一や石原良純、ベッキーなどのゲストが番組の思い出を話す模様を流すだけで、過去映像やダウンタウンの映像、写真が使われないというおかしな終わり方だったからです」(スポーツ紙記者)

 今回の「ダウンタウンDX」終了の原因について、ダウンタウン、特に松本の読売テレビへの不信感によるものではと指摘する声があがっている。23年の年末に「週刊文春」に報じられた松本の女性への性加害疑惑について積極的に報じていたのが、同局制作の「情報ライブ ミヤネ屋」(日テレ系)だった。

■『浜ちゃんが!』も終了

「松本に関するミヤネ屋の報道は独自取材によるものではなく、文春報道をトレースした感は否めませんでした。そのため、文春裁判で松本の代理人を務めていた田代政弘弁護士は、読売テレビに“偏向報道”だと抗議文を送っています。しかし、松田社長は記者会見で『訂正する必要はない』と一蹴。業を煮やした松本側はミヤネ屋に対してBPO(放送倫理・番組向上機構)に人権侵害の申し立ての準備を進めていたと言われていました。9月いっぱいで終了した関西ローカルの朝の情報番組『す・またん!』でも松本批判を繰り広げていましたから、同局に不信感を募らせていたのは容易に想像がつきます」(芸能ライター)

 さらに、相方の浜田も松本と似たような思いを抱いているというのだ。

「『浜ちゃんと!』を前身として、2008年10月に放送開始した読売テレビの深夜番組『浜ちゃんが!』が9月24日放送回で終了しました。読売テレビ側は吉本との話し合いの末に総合的に判断したとしていますが、浜田は同局の制作体制に不満を持っていたとも言われています。しかし、『ダウンタウンDX』と『浜ちゃんが!』の後継番組は『見取り図の間取り図ミステリー』と『吉田と粗品と』とそれぞれ吉本芸人の番組なので、読売テレビと吉本の関係が悪化したわけではないと思われますが……」(お笑い関係者)

 ダウンタウンと読売テレビの長年の信頼関係は失われてしまったのか。

(本多圭/芸能ジャーナリスト)

  ◇  ◇  ◇

 浜田雅功といえば、「逆の意味での画伯」として有名だが、この度、本当に画家デビューすることが決まった。関連記事【もっと読む】浜田雅功が本当に画伯デビュー! 過去の「ムーミン」「アンパンマン」から公開が期待される“珠玉”作品群…では、本人の個展開催のニュースについて伝えている。

エンタメ 新着一覧


あのちゃん、もうコミュ障じゃないでしょ。特番で見せた「普通の芸能人」への進化にガッカリ
 ブッ飛んだ不思議ちゃんキャラで人気を博しているアーティスト・タレントの「あの」ちゃん。  2021年、『水曜日の...
堺屋大地 2025-01-21 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】管理栄養士勉強中のテイで撮影抜け→既報の下関デートに繋がった放送回
 結(橋本環奈)の家に福岡でギャル仲間だったルーリー(みりちゃむ)が、突然訪ねてくる。  話を聞くと、勤めていた福...
桧山珠美 2025-01-20 17:30 エンタメ
イケメンな「NEXT中居正広」は誰? 即戦力、対抗馬、野球枠…余人をもって代え難しは幻なり
 あの中居正広(52)がこんなことになるなんて、誰が予想できたでしょうか。  昨年12月にソニー生命保険が発表した...
【おむすびにモヤっと】すべては結のおかげ、動かずして感謝されるヒロインの今後は?
 2012年1月17日。結(橋本環奈)は神戸で両親や商店街の人たちと17年前の阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼して黙とうす...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
【おむすびにモヤっと】結の出産も大震災直後の描き方もショートカットが凄まじい…米田家の呪いはどうした?
 テレビを見て、東日本大震災が発生したことを知る結(橋本環奈)たち。歩(仲里依紗)は被災の映像を見て呼吸が荒くなり、そば...
桧山珠美 2025-01-15 18:30 エンタメ
冬ドラマを調査!炎上騒動『べらぼう』への評価は? 『ホットスポット』や『御上先生』への期待も聞いた
 2025年冬ドラマが続々とスタートしました。まだ初回放送前の作品もあるなか、それでも今期のドラマに期待している人は多い...
【おむすびにモヤっと】“不揃い”な春キャベでロールキャベツ? 平成のバカップルにこうのとりが…
 2010年春、結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は大阪のアパートで新婚生活を始める。家事を分担しながら共働きをして公私と...
桧山珠美 2025-01-13 18:30 エンタメ
横浜流星は“まだ誰のモノでもない”感も含めて尊い! NHK大河が「べらぼう」に面白い
 NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」がスタートしました。主人公の蔦屋重三郎を...
【おむすびにモヤっと】メンチ切り合った2人がなぜ? 見たいシーンを出し惜しむのが「おむすび」クオリティ
 結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は、保留とされていた結婚を進めるため2人が考えた生活プランを親たちに説明する。会社で初...
桧山珠美 2025-01-11 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】サザエさん風に「歩、スマホを買う」「結、節約に目覚める」「翔也、仕事する」の3本
 歩(仲里依紗)に、聖人(北村有起哉)がまた携帯電話を買ったのか問うと、歩はスマートホンだと答える。新しい出始めの商品に...
桧山珠美 2025-01-08 17:30 エンタメ
「べらぼう」初回、セクシー女優3人が裸死体姿に…AV業界人どう見た?「裸に意味を語らせる照明が必要」
 5日にスタートした横浜流星(28)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」(NH...
【募集】冬ドラマ何見る?『べらぼう』『家政夫のミタゾノ』『日本一の最低男』など期待&ガッカリ教えて!
 コクハクでは2025年冬ドラマを対象としたアンケートを実施します。あなたが現時点で「楽しみにしている」ドラマ、そして「...
【おむすびにモヤっと】「プロフェッショナル」で壮大なネタバレ感!14週は元スケ番vs元レディースの様相
 結(橋本環奈)が糸島から神戸に帰ってきて愛子(麻生久美子)や歩(仲里依紗)が迎える。だが、一緒に永吉(松平健)と佳代(...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
【2024年人気記事】伊藤健太郎は破局して正解! “小栗旬軍団”加入でバーター出演の機会にも恵まれる
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
【2024年人気記事】悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
堺屋大地 2025-01-04 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】松本人志はいまや「憧れの芸人」ではない。若手芸人が話す3つの理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
帽子田 2025-01-02 06:00 エンタメ