小泉進次郎氏はステマ発覚もおとがめなし…“やらかし芸能人”から大ブーイングも納得の「業界格差」

更新日:2025-09-30 17:03
投稿日:2025-09-30 17:00

 フジテレビの佐々木恭子アナ(52)は9月29日、朝の情報番組「サン!シャイン」の新レギュラーキャスターとして出演した生放送で自民党総裁選の小泉進次郎農相陣営による「ステマ問題」を取り上げ、「誹謗中傷からどう人を守ろうかという時に揶揄するものを流す。リテラシー的にどうなのか? 自民党内で問題視されないのはなぜ」などと批判した。

「佐々木アナの問題提起にうなずいて、金曜キャスターのカズレーザーが『なんとなくいい人そうが売りって、すごくダメージありそう。もっと政策のことがあればいいのに……』とコメントしていましたが、今回のステマ問題には芸能界からもブーイングがあがっています」とは、某週刊誌の芸能デスクだ。

「高知東生(60)はステマ問題をやらかして引退した者もいるとした上で『それに比べて政治家は図太い! はっきり答えない、論点をずらす、被害者に変わり身する技術を教えて欲しいゾ』とXで批判し、ほんこんも『タレントさん 芸人さんがステマしたら もっと騒いで 仕事無くなると思いますが』などと揶揄していた。多くの関係者がそういう目で見ているようですよ」(同)

■業界格差、差別が浮き彫りに…
 
 業界に長い某芸能プロ幹部が解説する。

「過去の話を蒸し返してしまうのは恐縮ですが、芸能人によるステマは2012年の『ペニーオークション詐欺事件』をきっかけに大きな社会問題となりましたからね。小森純にほしのあき、熊田曜子、東原亜紀、菜々緒ら、ステマへの関与を報じられ、騒動のようになった芸能人は何人も挙げられます。業者から多額の報酬を受け取り、自分では購入も落札もしてない商品を自らの影響力をつかってPRしたことでマイナスイメージが広がり、非難を受けて謝罪や活動自粛、引退同然に追い込まれるケースも発生しました。また芸能人の『やらせ』や広告表示義務違反が社会問題化し、広告だと明記しない宣伝行為へのステマ規制法が制定されました。SNSでの罰則も強まり、ステマ抑止が叫ばれているのに、国のリーダーを決める総裁選の候補者が平然とこれをやって、バレてもおとがめなしなのですから、あまりの扱いの違いから、業界差別、格差と取られても仕方ないでしょう」

 一方で「ステマ問題は、タレント本人が頼んでもいないのに、事務所が提携している業者だったりが、なるべく安い宣伝で高い利益を上げようとして、タレントの知名度や発信力を利用していた部分もある」というから、被害者のような面もあるらしく、過去に関与を報じられたからといって、改めて強く批判される必要はないだろう。

 だが、小泉氏のおとがめなしには「何だそれ!」と言いたくなるのは理解されそうだ。

 ◇  ◇  ◇

 関連記事では『小森純の近影が話題《謝罪したのに》と同情の声も 13年前の騒動で生き残りタレントとの違い』などお目通しください。

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」薪鉄子が持つ“小道具”の細かさに気づいた? すれ違いコントは見なかったことにします
 鉄子(戸田恵子)からの電話に出た東海林(津田健次郎)は、ひとり考え込んでいた。鉄子がそんなに怒っていたのかと、慌てて謝...
桧山珠美 2025-07-16 17:31 エンタメ
もはや『M-1』は芸人だけのものじゃない? 万博、地方創生…吉本が目指す“次のフェーズ”
 6月25日、漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』(テレビ朝日系)の開催会見が東京・渋谷よしもと漫才劇場で開かれ...
令和ロマン・高比良くるまが“騒動”で得た「天下を獲る」ために必要な武器
 オンラインカジノ問題をめぐって活動を休止していた令和ロマンの高比良くるまさんが4月28日、約2か月ぶりに復帰しました。...
田原俊彦よ、「※ただしイケメンに限る」はもう通用しない。世のオジサンは彼の“勘違い”から学ぶべし
 6月15日放送の『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)にて、ゲスト出演した田原俊彦が、女性アナウンサーにセクハラを...
堺屋大地 2025-07-14 11:50 エンタメ
【募集】夏ドラマ何見る? 期待してる&ガッカリを教えて!『ひとりでしにたい』『ちはやふる』『しあわせな結婚』etc
 コクハクでは2025年名夏ドラマを対象としたアンケートを実施します。7月よりスタートする夏ドラマ、「期待している」「面...
「あんぱん」嵩らの“腹痛”は史実とちょっと違う? 懐かしい2人の登場には狂喜乱舞! 生きていてよかった…
 東京に到着したのぶ(今田美桜)たちは、さっそく聞き込みを始めるが「ガード下の女王」はなかなか見つからない。みんなで屋台...
桧山珠美 2025-07-11 18:33 エンタメ
「あんぱん」メイコ、夢はお嫁さんでいいのか? 健太郎(高橋文哉)ともう1人の“三角関係”を妄想する
 東京出張の前日。みんなで取材する代議士の資料を確認していたのぶ(今田美桜)は、岩清水(倉悠貴)が話す「ガード下の女王」...
桧山珠美 2025-07-10 18:34 エンタメ
timelesz、新体制が“古参ファン”に受け入れられる日は来るのか? 旧ジャニ「シャッフルメドレー」不参加の賛否
 7月5日、櫻井翔(43)が総合司会を務める音楽特番「THE MUSIC DAY 2025」(日本テレビ系)が放送され、...
こじらぶ 2025-07-10 11:50 エンタメ
石田ひかり53歳、今を生きる女性に伝えたい“楽しく生きていく”ためのメッセージ|映画『ルノワール』
 1986年のデビューから、映画『ふたり』『はるか、ノスタルジイ』や、連続ドラマ『悪女』、連続テレビ小説『ひらり』、『あ...
望月ふみ 2025-07-10 11:50 エンタメ
『あんぱん』ツダケンの“にゃあ”が秀逸だにゃあ!「月刊くじら」には色々とツッコミどころもあるが
『月刊くじら』創刊号は2日で2000部を売り切り、好調な滑り出しを見せる。嵩(北村匠海)は『月刊くじら』編集部に異動に。...
桧山珠美 2025-07-09 17:00 エンタメ
【10万いいね】鈴木えみ、20年前→現在の比較写真が“美しすぎる”と絶賛「変わらなすぎ!」「今の方が可愛い説まである」
 ファッションモデルから俳優業まで、幅広い分野で活躍する鈴木えみさん(39)。2025年7月7日に自身のInstagra...
春ドラマの評判を調査!本命『最後から二番目の恋』は2位。1位は意外な快進撃。日常系が人気、刺激疲れか?
 2025年の春ドラマが、次々とフィナーレ。今期はSNSでバズった顔ぶれも多く、ドラマファンからしても楽しいシーズンだっ...
「あんぱん」嵩は受かるのか…って次週予告編でネタバレか? アンパンマン声優の姿もチラリ
 のぶ(今田美桜)の家で暮らすことになったメイコ(原菜乃華)は、夢に向かって一歩を踏み出す。そしてのぶも、月刊誌の刊行に...
桧山珠美 2025-07-05 08:00 エンタメ
『あんぱん』のど自慢といえば「ひよっこ」有村架純を思い出す。メイコが歌うのはどの歌なのか?
 夕刊の話がなくなり、時間を持て余すのぶ(今田美桜)だったが、夕刊の代わりに月刊誌を出せることに。岩清水(倉悠貴)と歓喜...
桧山珠美 2025-07-03 18:11 エンタメ
TOKIO 国分太一騒動で危うい“料理イケメン”たち「男子ごはん」での気になる発言
 またひとり、旧ジャニーズのタレントが消えてしまいました。今度はTOKIOの国分太一(50)です。今月20日、無期限の活...
東海林(津田健次郎)はエラいのかポンコツなのか? ともあれ“ツダケン”の魅力的な演技に惚れ惚れ
 高知新報が夕刊発行の申請をし、のぶ(今田美桜)は編集長を任された東海林(津田健次郎)と先輩記者の岩清水(倉悠貴)と共に...
桧山珠美 2025-07-01 18:19 エンタメ