「我が子を可愛いと思えない」産後に心が壊れかけた経験談。私は母親失格だ…なんて思わないで

コクハク編集部
更新日:2025-10-07 08:00
投稿日:2025-10-07 08:00
 出産してから「なんだか最近自分が自分じゃないみたい」などと異変を感じている人は、先輩方の声を参考にしてみるとよいかもしれません。産後、情緒不安定になった経験がある5人の女性に、当時の話をうかがってみました。

【体験談5選】産後の情緒不安定、どんな症状だった?

 産後の強いストレスは、産後3カ月以内に発症することが多いといわれています。今まさにその時期で、自身の体調の変化や気分の落ち込みを感じている方はくれぐれも注意してください。

1. なにもないのに涙

「出産して1カ月くらいのとき、悲しいことやショックなことがあったわけじゃないのに、勝手に涙が出てくる時期がありました。漫才などの面白い番組を見ているときもなぜか涙がこぼれてきて、自分でもワケが分からなくて恐怖を感じるほどでしたね。

 そんな様子を見て心配した夫が私を連れて病院へ。産後うつと診断されて、旦那が急遽育休を取ってくれました」(45歳・販売)

 6年前の話だそうですが、当時の記憶はあまりないとのこと。悲しいわけでもないのに涙が出てくるなら、周りに助けを求めたり病院へ足を運んだりしたほうがよさそうです。

【読まれています】「発達遅めの我が子を横目に、夫はまだ独身気分…」離婚の決定打はなくても夫婦関係が苦痛な35歳女

2. 睡眠不足なのに寝れない

「産後、寝不足でものすごく眠いのに、寝ようと思っても寝れなくて。そのせいで毎日イライラしてたみたいです。

 というのも自分ではイライラしている自覚がなかったんです。だけど母に『そんなに怒って…自分の娘、大切じゃないの?』と言われてハッとしました。病院に行くようになって徐々に落ち着いてきましたが、母がいなかったらエスカレートして虐待してしまっていたかもしれません」(37歳・コールセンター)

「寝ようと思っても寝れない」というのは産後うつの症状の1つだそうです。「寝不足のイライラによって子どもに当たり『私は母親失格だ…』とひどく落ち込んだ」という体験談もありました。

3. やる気が起きない

「産後うつのときはとにかくやる気が起きなかったですね。出掛けることも億劫だし、お風呂に入るのも億劫。赤ちゃんのお世話をするのも億劫でした。

 そのせいで家の中は足の踏み場がないほどに散らかっていました。子どもがオムツかぶれを起こしたり、壊れたおもちゃで家の中なのにケガをしたりもしてました」(40歳・美容師)

 産後うつになると気力の減退もみられるそうです。今までできていた入浴や外出ができなくなっているなら、産後うつを疑うべきかもしれません。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ライフスタイル 新着一覧


とある路地裏で
 路地裏に立ち、しばらく観ていると、何かの絵に見えてくる気がする。
【女偏漢字探し】「性」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
子なし夫婦はつらいだけ? 子どもを産まない理由と5つの決断
「DINKs」という言葉があるように、「子どもを産まない」ということが近年では夫婦の選択肢の一つとして普通になってきまし...
フジ第三者委は1950件超の“証拠のやり取り”復元を成功!「デジタルフォレンジック」費用や要注意事項は?
 元タレントの中居正広氏(52)とフジテレビの元女性アナウンサーのトラブルによる一連の問題で、同局は3月31日、第三者委...
あの「信頼してるよ」は嘘、本当どっち? 本音を見分けるひとつの方法
 大人のみなさんはそれぞれ行きつけのお店があると思いますが、そのお店での立ち位置が気になったことってないですか? ...
夫が不在時の楽しみといえば? 高級お菓子の一人占め、寝だめ、刺激を求めるなら…
 世界で1番大切な存在(?)の、夫。一緒にいるときは幸せいっぱいでも、夫が不在だからこそできることもある! ということで...
2025-04-04 06:00 ライフスタイル
白米信者の夫もご満悦!米が高いなら「もち麦」を食べればいいじゃない
 米価格の高騰が止まりません。農林水産省が3月24日に発表した米の平均小売価格は、5キログラム入りが4172円。とうとう...
ボスママに嫌われる人の特徴5つ。子どもの入園・入学シーズン、ロックオンは回避したい!
 これから子どもの入園・入学を控える女性の中には「ボスママとうまくやっていけるかな…」と不安になっている人もいるのでは?...
天界からのパワーを受信中? 神聖な空気が漂う厳かな“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
伴侶、ペット…大事なパートナーの死の乗り越え方。花屋が痛感する「ほどほど」と「さっぱり」
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ギフトやデイリーユースの販売に加え、冠婚葬祭をはじめとした「ライフイベント」...
バツイチ女一匹、大学院での「ポンコツ商店会研究」が高評価! 学問と実践、どっちがムズイ?
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
グレイヘアは腰が引けるよね…。それでも中年女性の白髪はチャンスだと思えた“素敵な一言”
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
既婚者マチアプが大盛況。更年期=女の終わりにあらず、恋も人生もアップデートしたい40代女性の決意
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  今回は「更年期」...
ママ友の裏表に震えた3つの話。子どもつながりとはいえ、皆と仲良くする必要はない?
 子どもを通して接点を持ったママ友。仲良くなるにつれて、良くも悪くも「こんな人だろう」とイメージが固まるものですが、果た...
遊び疲れた帰り道…夕日の中、友達の声に耳を澄ませる“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
都電が走る風景もどんどん変わっているようだ
 歩行禅って知ってる?  歩きながら「ありがとう」や「ごめんなさい」を唱えると、ココロがすっきりするらしい。 ...