SMAPファンも“中居ヅラ”の粘りに困惑…“報道被害”を問う署名数4500の威力はいかほどか?

更新日:2025-10-02 17:03
投稿日:2025-10-02 17:00

 ファン心理はわからなくもないが、過剰な擁護は社会から理解を得られないのではないか。今年1月、元フジテレビ社員の女性とのトラブルが原因で芸能界を引退した中居正広氏(53)。3月には第三者委員会が調査報告書を公表し、中居氏の行為を「業務の延長線上における性暴力」とした。これについて、ファンである“中居ヅラ”の一部が立ち上がっている。
 7月31日には、署名サイト「Change.org」で「不透明な第三者委員会報告書の利用方法とその価値を問う--中居正広さんに関する正しい報道のあり方と報道被害について」という署名活動が始まり、10月1日現在で4500人に迫る賛同者が集まっている。

「かなりの人数のように思えますが、SMAPは一度のツアーで過去に115万人を動員しています。これは述べ人数であり、23年も前のことですから、そのまま数字を比べるわけにはいきませんが、10分の1の11.5万人のファンが現在いると仮定しても、今回の賛同者4500人はその約25分の1に過ぎません。SMAPファンの中で、中居氏に全く非がないと考えている人は少数派になるのではないでしょうか。ですから、SMAPファンも擁護派の中居ヅラに困惑していると考えられます」(芸能記者=以下同)

 署名サイトには《中居正広さんは長年にわたり、多くの人々に元気や夢を与え、芸能界を牽引して来ました。また、大地震の時は被災地へ赴き、直接励ましの言葉を被災者にかけて心のケアを図り、救援物資の運搬や長期にわたる継続的寄付など、大きな信頼も寄せられた人でもあります》と功績が綴られている。

「彼は2021年に紺綬褒章を受章していますし、今までの慈善活動は評価されるべきです。女性トラブルによって、それを否定される謂れもありません。しかし、過去に素晴らしい活動をしていたからと言って、それが女性トラブルを否定する根拠にはなりません」

 署名サイトは《そんな「人のために動いてきた人物」に対し、一部の報道では、その名誉や信頼を損なうような情報が真偽不明のまま拡散され、視聴者に誤った印象を与え、拡散された可能性があります。その後、フジテレビは「第三者委員会」を設置しましたが、その構成や調査方法や内容、結果の公表が不透明であり、検証機関としての信頼性が問われています》と続けている。

「報道や第三者委員会の報告書が誤っているのであれば、中居氏が自ら引退する必要もなかったし、記者会見を開いて説明すればいい。でも、その動きはない。突っ込まれたくないことがあるからでしょう。擁護派はその点について、説明できるのでしょうか」

■「いいね」100人は日本人口の120万分の1

 どうして擁護派は中居氏を信じ続けられるのか。

「SNSの怖い所だと思います。1つの発信に『いいね』が3桁つくと、『みんなに賛同されている』と思い込んでしまう。普段、食事会で話しても数人でしょうから、100人を超えるとものすごく多くの人が自分の意見を認めてくれていると錯覚してしまう。でも、日本には1億2000万人が住んでいる。120万分の1人ですよ。『みんな』では全くない。SNSは同じ考えの人が集う場所です。わざわざ反論してくる人は、数にすれば少ない。そのため、発信者は自分の主張に自信を持ってしまう。これが厄介なんです。SNSの特徴を理解して使わないと、落とし穴から抜け出せなくなります。中居氏に人生を捧げてきたファンが、信じたい気持ちはわかります。でも、ここは冷静になって、なぜ会見を開かないのかを考えてみてほしい」

 時間は前にしか進まない。中居氏に代わる“推し活”対象を見つけた方がいいかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 なぜ熱烈なアイドルファンほど暴走してしまうのか? 陰謀論と関係はあるのか? 関連記事もあわせてご覧ください。

エンタメ 新着一覧


永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ
【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...