「あの子、消されたらしいよ」“噂”が立った瞬間、表舞台には戻れない。芸能界に漂う“沈黙のルール”

おがわん ライター
更新日:2025-10-14 11:45
投稿日:2025-10-14 11:45

夢と光の裏側で…

 私はいま芸能界とは少し距離のある仕事をしているが、ときどき深夜のテレビで、あの頃一緒にいたタレントの姿を見ることがある。

 画面の中で笑う彼女たちを見ながら、ふと考える。

「今、あの子は笑えているだろうか」「何かを背負っていないだろうか」と。

 芸能界には夢も光もある。だが同時に、誰かの沈黙と犠牲の上に成り立っている側面もある。

“あの子、消されたらしいよ”――その一言がどこまで真実で、どこからが噂なのか。

 誰も確かめようとしないのは、知ってしまった瞬間に自分もその闇の一部になる気がするからだ。

 だから今日もメイク室では、小声の噂がひそひそと流れている。

 名前を出さずに、誰もが“察する”だけで話を終える。

 まるで、それがこの世界の正しい呼吸法であるかのように。

おがわん
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かつてちょっとだけ芸能の世界に所属。現在は縁あって、雑誌やWebメディアなどでライターとして活動中。エンタメ系から日常ネタまで、気になるあれこれを取材。楽しく読んでもらえる文章を目指して、日々ゆるっと執筆中です。

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