マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…
【続・あの有名人の意外な学歴 】#3
マツコ・デラックス&木村拓哉
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1位サンドウィッチマン、2位大谷翔平、3位マツコ・デラックス……。何の順位か、おわかりだろうか。情報誌「日経エンタテインメント!」が毎年発表している「タレントパワーランキング」(アーキテクト調査)の2025年度の数字である。「この結果でCMや番組の起用を決める企業、メディアも多く、重要な指標になっている」と大手広告代理店の営業担当は話す。納得の1位と2位だが、注目は3位。実はマツコは今年だけでなく、毎年のように上位にくる安定の人気タレントなのだ。
「多くの人が思っていることをズバリと代弁。毒舌といっても、本能的に相手を傷つけない言葉を選んでいるので、好感が持てるんです」(同)
今月、53歳の誕生日を迎えるマツコは千葉市で生まれ育った。その言葉の巧みさは地元の公立小学校に通う時から。話が面白いので、自然と同級生たちが集まった。ただ、自身は内心どこかしらけていたのか、学校に行くのがイヤになり、不登校になっていた時期もあったという。
公立中学を経て、3年前に開校したばかりの県立犢橋高校に進学した。犢橋地区はかつて牧場があった場所で戦後、千葉市に吸収された。マツコが入学する頃にはかつての田園風景は消え、目の前の国道16号はトラックがひっきりなしに行き来し、喧騒が絶えなかった。
マツコの犢橋高校の同級生にはもう一人、超有名人がいる。キムタクこと木村拓哉である。高校入学と同時にSMAPが結成された。「しばらくは鳴かず飛ばずだった」と旧ジャニーズにくわしいベテランの芸能記者。
「まだ売れてないとはいえ、光GENJIのバックで踊っていたので、同校でもアイドルであることは知られていた。それが気に食わないと暴力をふるわれたこともあったと聞く」
当時のキムタクは近藤真彦を真似て髪にパーマをかけていた。
マツコとキムタクが在学中に交流することはなかったが、お互いに顔を合わせたことは覚えていた。CMでの共演の合間にキムタクは「あの松井?」と尋ねている。松井はマツコの本名だ。
いずれにしても、2人が高校で同じ時間を共有するチャンスは限られていた。2年に上がる時、キムタクは転校してしまう。「犢橋高校でいじめがあったからと見る向きもあるが、それが理由ではない」と前出の芸能記者は話す。その根拠は転校先が定時制の都立代々木高校(閉校)だったからだ。キムタクと同年齢の中居正広氏も2年に上がる際に、それまで通っていた神奈川県の私立平塚学園高校から代々木高校に移っている。
「転校させたのは事務所の方針。SMAPを本格的に売り出そうというジャニー喜多川さんの意向によるものです」(同)
マツコは犢橋高校を卒業すると、美容専門学校に入り美容師免許を取得。毒舌タレントとして花開くのはまだ10年以上先の話である。
(田中幾太郎/ジャーナリスト)
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