米倉涼子も広末涼子も小島瑠璃子も…“イエスマン”が集まってしまう個人事務所の是非

更新日:2025-10-14 17:03
投稿日:2025-10-14 17:00

 近年、芸能人が大手事務所から独立する例が相次いでいる。10月2日には、唐沢寿明(62)と山口智子(60)が「研音」を年内で退社すると発表された。

「この動きは、ますます加速するでしょう。近日中には、芸能事務所に移籍や独立を妨害しないと求める指針を公取委と内閣官房が公表する予定と言われています。事実上の行政のバックアップであり、独立への障害はなくなっていくでしょう」(芸能記者)

 マトリ(厚労省関東信越厚生局麻薬取締部)の捜査を受けたと報じられた米倉涼子(50)も、2020年にオスカープロモーションを退社し、個人事務所を設立している。金髪にイメチェンした小島瑠璃子(31)も13日、自身のSNSで個人事務所設立を発表した。

 ネット上では、大手事務所は不都合なスキャンダルをもみ消したり、独立したらタレントを潰しにかかったりする"悪"のように見られている。だが、タレントのイメージを守る上で、重要な役割を果たしている面もあるという。芸能関係者が明かす。

「個人事務所を設ければ、自分のしたくない仕事はしないでいいし、思うように生きられる。また、取引先と直接やり取りをするので、金銭的にもプラスになる。そんな利点がある反面、タレントが暴走してしまう可能性もある。スタッフは少数な上に、"イエスマン"が集まりがちになってしまうからです。大手事務所は人数も多いし、経験豊富な人材が揃っている分、いろんな意見が出てくる。今回の広末涼子の抗議も、良し悪しは置いといて、大手事務所ならしなかったでしょうね」

大手事務所に残っていたらどうだったか?

 女優の広末涼子(45)が、TBSテレビ「オールスター後夜祭'25秋」(11月4日放送)のクイズで名誉を毀損されたとした問題で、同局は「捜査中の交通事故を題材として扱ったことは不適切でした」と9日に謝罪した。

「イジられた本人からすれば、不快極まりない。芸能人だから何を言ってもいい、有名税だというのはかわいそう。しかも、捜査中の交通事故に関するイジりですから、TBSはやり過ぎだという意見はもっともです。ただ、バラエティー番組でギャグとして言っているわけです。深夜ラジオのネタハガキと同じですよ。そのイジりに1つ1つ対処していったら、いくら時間があっても足りなくなる」(前出の芸能記者)

 今回の件に関して、TBSを責める声もあれば、広末の抗議を行き過ぎとする意見もある。芸能記者が続ける。

「芸能人のスキャンダルや事件がギャグにされると、世間的な許しを得たという1つの目安になります。事態が深刻なままだったら笑えないし、そもそも冗談にならない。現場で笑いが起こっていたので、ギャグとして成立するほど、世間の空気は広末さんに寛大だと示しているとも思います。ただ、本人の中ではまだ吹っ切れていないということなんでしょうけどね」

 TBSに抗議をすれば、賛否両論が渦巻くことは予想できた。それでも、広末側は踏み切った。

「昨年2月に独立して個人事務所で活動しているため、本人の意思が通りやすくなった。ただ、抗議してしまえば、ネット上で《度量が小さい》などの意見が出てくると目に見えるはずです。それを知れば、さらにメンタル的につらくなる可能性もある。大手事務所にいたら、本人をうまく説得して抗議しなかったのではないか」(前出の芸能関係者)

 今回の抗議は広末の女優活動にプラスか、マイナスか。米倉の捜査報道と小島の今後の活動にも注目だ。

  ◇  ◇  ◇

 広末涼子も米倉涼子にも危なっかしい話がつきまとう……【関連記事】も併せて読みたい。

エンタメ 新着一覧


春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ
【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...
笠松将、柳楽優弥を超えなければと思っていた。俳優業の“わからなさ”は「自分自身にビビッている感覚」『ガンニバル』シーズン2インタビュー
“この村では、人が喰われているらしい……”    2022年の年末にディズニープラス スターにて独占配信がスタートす...
望月ふみ 2025-04-15 06:00 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)の“ジェラシー”がなんとも可愛い! 寛(竹野内豊)の診察シーンが見たかった
 昭和10年、高等女学校の5年生になったのぶ(今田美桜)は、ある日、貴島中尉(市川知宏)と再会。祭りのパン食い競走で使う...
桧山珠美 2025-04-14 19:03 エンタメ
15分の朝ドラで高揚感を得られるんだ! のぶ&嵩の“子役最終回”が見せた未来の夫婦関係
 久しぶりに登美子(松嶋菜々子)の顔を見て胸がいっぱいになる嵩(木村優来)だったが、登美子は困惑した表情を浮かべる。のぶ...
桧山珠美 2025-04-12 06:00 エンタメ
旧ジャニ会見から1年半、STARTO社の再興成否…CD売上と人権意識から考察、ファンは一体何を望む?
 2023年9月および10月、旧ジャニーズ事務所は創業者問題で2度記者会見を開いた。その後、同社所属タレントのテレビ・C...
こじらぶ 2025-04-12 06:00 エンタメ