及川光博&手越祐也「ぼくたちん家」視聴率イマイチでも意外な高評価 ゲイ×中学生×3000万円がクセになるワケ
8時のNHK大河から始まって、9時のTBS、10時台のテレビ朝日、日本テレビと連ドラが重なる日曜夜。今期は民放3枠が10月12日に一斉にスタートした。世帯視聴率ではTBSの「ザ・ロイヤルファミリー」が11.7%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)と“日曜劇場”の強さを見せつけ、テレ朝「すべての恋が終わるとしても」、日テレ「ぼくたちん家」の2番組を足しても届かないほど、大きくリードしている。
「時間帯もターゲットも違えばテイストも違うので、視聴率の単純比較はナンセンス。狙った層に深く刺さるという意味では、今期のテレ朝と日テレも伸びしろを感じさせるスタートでした」と語るのはテレビコラムニストの亀井徳明氏だ。
レビューサイトFilmarksでの評価は5点満点で、「ザ・ロイヤル」が3.5 「すべての恋」が3.2、「ぼくたちん家」が3.7(17日現在)となっている。前出の亀井氏は「トップの『ぼくたちん家』には“賞”を取りそうなポテンシャルを感じる」という。
「ぼくたちん家」は、心優しきゲイとクールなゲイ、そしてトーヨコキッズの女子中学生を中心に描く、涙あり笑いありの《奇妙なホーム&ラブコメディ》(公式サイトから)。21年ぶりの連ドラ主演となる及川光博(55=写真)、7年ぶりのドラマ出演となる手越祐也(37)がタイプの違うゲイを演じるということで、放送前から話題になっていた。ちなみに女子中学生役は白鳥玉季(15)。
初回放送後、ネット上では《テンポがよくて見やすい》《ミッチーのまじめでおバカなゲイが最&高!》《黒髪で地味な手越の演技、意外といい》などなど高評価が目立つ。一方で、《話の進み方が“ひょんなこと”に頼りすぎてて入り込めない》《トーヨコ中学生がゲイのおっさんをあんなにすぐに受け入れる? しかも3000万持ってるってw》など厳しめの声もあるにはあるが……。
前出の亀井氏は「“ありえない警察”からのツッコミはファンタジーなんだから勘弁してほしい」と苦笑しつつ、こう続ける。
「メインは第2話以降に本格的に始まる“ぼくたちん家”での生活。『アフリカの夜』(1999年フジテレビ)の“メゾン・アフリカ”や、『すいか』(2003年日本テレビ)の“ハピネス三茶”を思い出しますね。年代やタイプの違うキャラがひとつ屋根の下で暮らすうちにどうなっていくのか、その過程に大事件は要らないでしょう。心配なのは、最近の日テレお得意の“考察狙い”。家を買う“3000万円”の出どころをあまり引っ張るようだと、テーマがぼやけてしまうと思います。変に数字を追わなくても、どこかホッコリするこのドラマの雰囲気を支持する人はきっと増えていくと思いますよ」
「ぼくたちん家」は、ドラマがひしめく日曜夜の締めくくりとして選択されるようになるのか。19日放送の第2話でそれが占える、かも。
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