“裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機
フジテレビが社運を懸けて送り出した話題のドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」が、早くも暗礁に乗り上げているという。
脚本は三谷幸喜。25年ぶりに民放ゴールデン帯に復帰するとあって注目を集めたものの、肝心の視聴率が超低空飛行を続けているのだ。
10月1日に放送された第1話の世帯視聴率は5.4%(個人3.1%)、第2話は世帯4.4%(個人2.3%)、第3話は世帯4.0%(個人2.2%)、そして10月22日に放送された第4話は、世帯3.7%(個人2.2%)と回を重ねるごとに数字を落としているのだ(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。この結果に局内からは、嘆息が漏れているという。
「まさに右肩下がりです。このペースでいくと世帯は2%を切る可能性も示唆されている。本音を言えば三谷を降板させて他の先生に脚本を執筆してもらいたいくらいですよ」(フジテレビ関係者)
苛立つのも無理もない。このドラマには莫大な制作費がかかっているからだ。舞台は1984年の渋谷。主演の菅田将暉を中心に、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波、小池栄子と主役級を揃え、さらに千葉県に「バブル前夜の渋谷」を再現した巨大セットを組んだ。その結果、1話あたりの制作費は約8000万円近くにふくれあがっているという。
「現在の台所事情を考えれば、ありえない金額ですよ。通常のドラマはこの3分の1で作っていると言っても過言ではない。三谷だから当たると言った口車に安易に乗っかってしまった判断ミスですよ」(前出=フジテレビ関係者)
しかしそれ以上に深刻なのが、制作現場の異様な空気だという。
「三谷さんの前で視聴率の話は絶対タブー。誰も口にできないんです」と制作関係者は打ち明ける。
「三谷さんは演者一人一人を細かく見て、気になると台本を書き直す。撮影は遅れがちで、プロデューサー陣は冷や汗。誰も逆らえず、まさに“裸の王様”状態です」
かつて「王様のレストラン」「古畑任三郎」で時代を作った三谷作品も、今はタイパ重視のZ世代には響かないという。
「ゆっくりとした展開や群像劇の妙は、もはや“昭和の遺産”なのかもしれない」(前出=制作関係者)
そうした中、あるプロジェクトにも影響が出ているという。木村拓哉を主演に据え水面下で進んでいたという「古畑任三郎」リメーク企画にも黄色信号がともっているというのだ。
「三谷作品は当たらないということで営業が反発しているようです」(前出=制作関係者)
キムタク版「古畑任三郎」なら大ヒットしそうなものだが…。フジテレビの受難の日々はまだまだ続きそうだ。
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