私の子どもは見えてないの? 写真がない孫の存在…義母の“愛情の序列”を思い知った母の決意

おがわん ライター
更新日:2025-11-26 11:45
投稿日:2025-11-26 11:45

愛情が薄いわけじゃないけれど

 マキは言葉を選びながら続けた。

「差別って、怒鳴られたり否定されたりすることじゃなくて、こういう“静かな温度差”の中に潜んでるんだと思う」

 義母にしてみれば、“近い方を飾る”のは自然な流れだったのだろう。

 だが飾られなかった側からすれば、それは「愛情の優先順位」を目の当たりにする瞬間だ。

「うちの子だって、あの子と同じように笑ってる。写真が少ないのは、愛情が薄いわけじゃない。でも、そこに“気づいてほしい”んだよね」

「愛情の序列」を作るまい

 マキは最後に小さく笑った。

「いつか私が義母になったら、壁一面に孫たちの写真を飾るの。順番も枚数も関係なく、“みんな大事”って言えるようにね」

 壁に並んだ写真は、家族の歴史を映すものだ。そこに偏りが生まれた瞬間、目には見えない“愛情の序列”が立ち上がる。

 ──飾られなかった一枚の写真ほど、心に深く残るものはない。

おがわん
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かつてちょっとだけ芸能の世界に所属。現在は縁あって、雑誌やWebメディアなどでライターとして活動中。エンタメ系から日常ネタまで、気になるあれこれを取材。楽しく読んでもらえる文章を目指して、日々ゆるっと執筆中です。

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