「ロイヤルファミリー」視聴率回復は《目黒蓮効果》説に異論も…ハリウッドデビューする“めめ”に足りないもの

更新日:2025-11-27 17:03
投稿日:2025-11-27 17:00

 “涙活”のために見ている人も多いだろう。妻夫木聡(44)主演のTBS日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の話。競馬の世界を舞台に20年もの長き月日を描くヒューマンドラマだ。妻夫木が演じるのは、大手人材派遣会社の創業社長で馬主の山王耕造(佐藤浩市=64)の秘書・栗須。耕造と愛人との子・耕一をSnowManの目黒蓮(28=写真)が演じている。

 ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は「馬たちの澄んだ瞳と、懸命な走りに毎回胸が熱くなります。走り出したらこぶしを握り締めてしまうのは、馬の走りに登場人物たちの生き様を重ねてしまうからでしょう。原作と脚本の力はもちろん、主演の妻夫木さん、佐藤さん、沢村一樹さん、黒木瞳さんなどベテラン勢の頼もしさったらない! 途中までの出演でしたが、尾美としのりさんの演技にも泣かされましたねえ」。毎話、涙なしでは見られないという。一方、目黒推しだというある女性誌編集者からはこんな声も。

「若い世代はもちろん、目黒さんには、私も含めて40~60代女性にも熱烈なファンが多い。『ロイヤルファミリー』が始まった当初はナレーションのみの出演でしたが、彼の声質はくぐもっていて滑舌も抜群とは言えず、《ナレーション向きではない》と思っていました。《批判されるのでは?》と内心ドキドキで……第4話で登場した際には《やはり声だけより姿かたちがあってこそ目黒クン》とひと安心しました」

 その「ロイヤルファミリー」は、世帯視聴率(関東地区=ビデオリサーチ調べ)が2ケタ好発進だったが、第4話で9.0%に。目黒が本格的に登場した第5話は11.0%と上昇し、第6話10.4%、第7話10.5%と持ち直したことで、《視聴率アップはめめ(目黒の愛称)のおかげ》なんて声もネット上にあるようだ。

「さすがにそれは主演の妻夫木さんをはじめ、ベテラン勢に失礼でしょう。目黒さんの役は競馬オタク。早口でしゃべり続けるオタク風の演技や、馬主になったものの、それは同時に父の死を意味する――その感情を表した記念撮影時の表情は《いいな》と感じました。が、演技経験が浅いこともあり、どこか自信なさげというか、ベテラン勢ほど肝が据わった演技とはまだ言えないんですよね」(スポーツ紙芸能デスク)

 前出の山下真夏氏も「妻夫木さんの、控えめな演技にも関わらず要所要所で主演としての華を出す変幻自在の存在感には恐れ入ります。“可愛いイケメン枠”だった頃が嘘のように素晴らしい役者さんになりました。また、このドラマでは佐藤浩市さんとのコンビが相性抜群で、お2人の掛け合いはドラマに深みを与えたと思います」と話す。目黒については、「伸びしろだらけという気はします。『SHOGUN将軍』シーズン2への出演が決まりましたから、海外で揉まれることでさらなる成長が期待できるかと」。

 目黒がアイドル活動を一時休止してまで臨む「SHOGUN将軍」シーズン2。ハリウッドデビューを果たし、名実共に旧ジャニ勢を代表する“演技派”として凱旋帰国となるか。

  ◇  ◇  ◇

 Snow Manには他の旧ジャニーズのグループには無い特徴があるという。関連記事【もっと読む】Snow Manの強みは抜群のスタイルと、それでも“高みを目指す”チャレンジ精神…では、その点に迫っている。

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ
【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...
笠松将、柳楽優弥を超えなければと思っていた。俳優業の“わからなさ”は「自分自身にビビッている感覚」『ガンニバル』シーズン2インタビュー
“この村では、人が喰われているらしい……”    2022年の年末にディズニープラス スターにて独占配信がスタートす...
望月ふみ 2025-04-15 06:00 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)の“ジェラシー”がなんとも可愛い! 寛(竹野内豊)の診察シーンが見たかった
 昭和10年、高等女学校の5年生になったのぶ(今田美桜)は、ある日、貴島中尉(市川知宏)と再会。祭りのパン食い競走で使う...
桧山珠美 2025-04-14 19:03 エンタメ
15分の朝ドラで高揚感を得られるんだ! のぶ&嵩の“子役最終回”が見せた未来の夫婦関係
 久しぶりに登美子(松嶋菜々子)の顔を見て胸がいっぱいになる嵩(木村優来)だったが、登美子は困惑した表情を浮かべる。のぶ...
桧山珠美 2025-04-12 06:00 エンタメ