更新日:2025-12-03 11:45
投稿日:2025-12-03 11:45
勇気を出して義母に言った結果
だが決定的だったのは、ある投稿だった。
義母が「運動会でした!」と投稿した写真に、娘の孫が元気に走っている姿が写っていた。その説明文にこう書かれていた。
「孫の晴れ姿、胸がいっぱい。やっぱり娘の子は特別ね」
その瞬間、奈央の胸にストンと落ちた。
──ああ、意図的に載せてないんだ。
後日、奈央は勇気を出して義母に言った。
「よかったら、湊もインスタに載せてあげてください」
義母は困ったように笑って、あの台詞を言った。
「スマホの容量がなくて…」
いや、毎日投稿してる人が言うセリフじゃない。ましてや動画まで載せてるのに。
「娘の孫が特別」が生まれる理由
奈央は一瞬で悟った。義母にとって湊は、「インスタに残したいほどの“家族の誇り”」ではないのだと。
もちろん、義母は悪気があるわけじゃない。娘の子と過ごす時間が圧倒的に長く、気を遣わず世話もできる。その積み重ねが“情”になり、結果「娘の孫が特別」という気持ちにつながっているだけだ。
頭では理解できる。でも、心はついてこない。奈央が言う。
「差別って、大声でやられるより、静かにやられる方がつらいんですよ」
例えば、写真の数。例えば、呼び方の温度。そして、SNSの投稿頻度。言葉には出さないのに、形として積み上がっていく差。
それが“証拠”になって、じわじわ効いてくる。
ライフスタイル 新着一覧
ママ友がいないことをネガティブに捉える人もいますが、いたらいたで違う悩みや厄介事が増えるかもしれません。今回は、図々し...
都内から鈍行電車で2時間ほどの港町の故郷に朱里はUターンし、古民家を改装したギャラリーカフェをオープンする。しかし、知...
都内から鈍行電車で2時間ほどの港町の故郷に朱里はUターンし、古民家を改装したギャラリーカフェをオープンする。元イラスト...
根上朱里が生まれ育ったのは、東京から鈍行列車で2時間ほど揺られた終点にある港町だ。
近年は都内から気軽に行ける...
人に距離を置かれる、人と深い関係になれないなど、人間関係で悩みを抱えているそこのあなた。もしかしたらあなた自身の言動が...
大切な人とケンカになったときは、ちょっと距離を置いて冷静になるべきかも。感情的になったまま会話を続けると、相手を傷つけ...
このまま婚活や恋活をしていてもいい人が見つからない……そう感じる女性は、別の方向性を模索します。特にアラフィフは焦るあ...
ようやく涼しくなり網戸をして1日中窓を開けたくなる季節になりました。夏の間放置していたベランダを見て、思わずため息……...
大人のみなさんは“大人の社交場”という言葉に対してどんな印象をお持ちですか? 秘密の会合っぽい・リッチな雰囲気など、わ...
これからご紹介するのは“怖い隣人”の話。男女5人に、恐怖体験や悩んでいることを教えてもらいました。隣にどんな人が住んで...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
世間を揺るがす芸能界のさまざまな噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。現在は清浄化が行われて...
友人やご近所さんからもらうお土産。もらって嬉しいものもある一方、「一体なんでこれを選んだの?」と思ってしまうような「い...
女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
結婚をしてからも、実母との関係に悩む人は決して少なくないもの。「実の親子なのだから、分かり合えて当たり前」と思いがちで...
35歳を過ぎてから、急激に容姿の衰えを感じるようになった筆者。SNSは数多のコスメ情報で溢れかえり、美容医療も治療法が...
















